昭和61年12月の橋上駅舎化以来、荻川駅周辺は人口増加が続き、新潟市に合併されてからは一層顕著となり、バリアフリー化の要請は当然の成り行きでした。荻川駅は、数年前から上屋設置工事から始まって、エレベーター工事及び西口階段建て替えへと進み、本日のバリアフリー工事完了と相成りました。
それでは、荻川駅のバリアフリー工事の模様を見てみましょう。
2015年2月19日。毎日信越線の車内から見ているのでてっきり完成したかと思いました。しかし、434Mの車内から降り立ってみると、形だけは出来ているものの立ち入り不可となっていました。
階段を上がってみると、ビニールで塞がれて何やら張り紙が。上りホームのエレベーターは「2月21日(土)から使用できます」とのこと。
下りホームに向かっていると、ホームへのエレベーターが供用開始となっていました。
自動改札を出ました。「みどりの窓口」と相対した旧待合室は、エレベータールームとなっていました。
西口に出ました。形だけは出来ているものの、ロータリーはまだ造成中でした。階段が供用開始となるのは3月1日(日)からとのこと。
西側から東側へはガードをくぐって移動するかエレベーターに乗らなければなりませんでした。そのガードは歩行者、自転車のために車は通行禁止となっていました。
東口に出ました。桜の古木を伐採することもなく、全貌を現していました。
形はもう出来ていましたが、エレベーターは2月21日(土)からとのこと。
東口エレベーターの上部へ。電気は通じていませんでしたが、立ち入り禁止の看板は出ていませんでした。
で、現在の待合室を。下りホーム内の一室だけです。あとは改札前の一角か。
下りホームエレベーターの下部を。多目的トイレが付いていました。
そして、本日、上りホームに降り立ったところ、エレベーターが運転していました。入り口は目立たない所にありますが。
降り口は壁に挟まれたスペースでした。階段を上がってくる人との動線を考慮して設計されたに違いありません。
改札を抜けて東口へ。早速利用する高齢者に出会いました。
東口に出ました。これを見て気付いたのですが、自由通路のエレベーターはガラス張りです。橋上駅舎化以来の盆栽も一緒に。
ガードをくぐって西口に出ました。本日より使用開始ということで、ガードマンが出ていました。道路から点字ブロックも伸びています。
最後に、西口の階段を。最近流行りの流線形の手すりではなく、至って普通のつくりです。
荻川駅のバリアフリー化レポートは以上です。コンセプトとしては、前回の記事でお伝えした山陽本線の松永駅と同じパターンです。昭和末期に橋上駅舎化された駅は供用開始当時は階段しかなく、バリアフリー法施行によりエレベーターが取り付けられるケースが多々あります。この荻川駅周辺も高齢者が多くなり、エレベーター設置は必然的な動きだったと思われます。
それにしても、西口から東口へのガードはひとたび大きな車が通るともうお手上げです。
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