3月に入り、寒かった2月から少しは春らしくなると思ったのですが、昨日、今日と寒の戻りとなりました。
でも、これもしばらくの辛抱で、春は徐々に訪れています。
3月上旬の「巳の日」に災いを人形に移して厄払いする「上巳節(じょうしせつ)」は、中国での行事でした。
今年の「巳の日」は3月4日なのだそうですが・・・・
それが、日本に伝わり、自分の身体をなでてけがれを移した「ひとがた」を川に流すようになりました。
そこに、日本にあった木や布で作った人形を子供の魔除けにする風習と人形を使った”ままごと”が結び付き、女の子の健やかな成長を願う「ひなまつり」に発展しました。
中国で生まれたのですが、今では中国ではほとんど行われていないそうです。
日本では、それを風習として、そして季節をからまらせ行事として定着してゆきました。
これも国民性の違いなのでしょうか・・・・
人形遊びは平安時代からあったのですが、今の豪華な飾りになったのは江戸時代で、幕府が五節句のひとつとして、邪気祓いの力があるとされている桃の花の季節として「桃の節句」として定着してゆき、桃の花を飾る習慣となりました。
近所の梅です。 気温は冬並みでも、梅の花は季節を忘れていないようです。
あちこちで梅の花を見ることが出来るのですが、桃の花あまり見かけません。ここだけでしょうか?
飾ってある内裏様にも関東と関西ではその位置が違うそうです。
関東では向かって左に男雛、右の女雛を置くとされていますが、京都は逆です。
京都は、御所の伝統にならったもので、左大臣の方が右大臣より偉いということから、左が位が高い位置とされているためです。
左ということは、向かっては右が男雛を飾ってあるのが京都です。
これは、御所の紫宸殿は南向きの建てられており、天皇から見て日が昇る方向の東は、左ということから言われているようです。
京都の「右京区」「左京区」もこれにならったもので、地図を見ると左右が逆になっています。