大寒最後の日となる立春の前日の「節分」には、一般的に「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆を撒いて、年齢数だけ豆を食べる厄除けを行うという行事があります。
この行事は中国から渡来し、宮中で行われた「追儺(ついな)」と呼ばれる行事と方違え行事の中の「豆打ち」の儀式が融合したものだと言われています。
「追儺」とは「弓矢などで悪鬼、厄神などを追い払う行事」で年の暮れに行われていました。
では、なぜ「豆をまく」のか・・
穀物や果物には「邪気を払う霊力」があるとされ、豆をまくことで邪気を払い、福を呼び込むと考えられました。
当初は、お米とか麦などをまいた時もあったそうですが、豆が一番収穫量も多く一般的だったからとか・・・
「恵方巻」は、もともとは、大阪の海苔問屋共同組合が節分のイベントとして行ったものが全国的に広まったのだとか・・・
恵方巻という名称は1998年(平成10年)にセブン・イレブンが全国販売にあたり商品名に「丸かぶり寿司、恵方巻」としたことにより広まったと言われています。
福を巻き込むー巻き寿司。その福を切らないということで包丁を入れずに丸かぶり。
と、一種の縁起かつぎです。
食べ終わるまで話をしてはいけないとも言われています。
今年の恵方は西南西それもやや西よりだそうです。
「イワシの頭も信心から」と言われるイワシの頭を焼いて、ヒイラギの枝に刺し、家の入口に差すという風習があります。
これは、イワシの頭の異臭で邪気が家に入るのを防ぐということです。
どうやら「邪気」も悪臭は苦手らしいですね。
昔からの風習とか習慣というものは、生活に根をおろしたものが多く、全国的に似通ったものがあり、地方によって異なっています。
以上の行事も、地方や神社などによって違い、それはそれでその土地の独特のものとなっているようです。