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これからの新幹線と今・・・・その⑧ 東北新幹線

2015年02月07日 08時45分13秒 | 鉄道のよもやま話

東北新幹線の輸送実績は、1982年に大宮~盛岡間が開業して以来、右肩上がりで推移してきましたが、1990年頃から景気低迷により頭打ちになりました。

しかし、1992年に山形新幹線が、1997年に秋田新幹線が開業し、直結する東北新幹線もその恩恵に預かり利用者が増加してゆきました。

 

この時期、2階建ての新幹線「MAX」が登場します。
2002年に八戸まで、2010年には新青森までの延伸があったのですが、その間のリーマンショックや高速道路の割引などで旅客収入が伸びず、経営が伸び悩みます。

そこで2011年3月の東日本大震災で大幅に落ち込みます。
線路・駅等の被害は1200か所にもおよび、余震の影響もあり、復興は難航しました。
それでも4月29日には全線で運転を再開し、9月23日には震災前にダイヤが完全復興しました。
そして、復興需要で2012年度にも右肩あがりとなってきました。

      

                        

新幹線の中でも最も駅数が多く、東北の主要駅や有名観光地をつなぎ、その中には平泉が世界遺産登録されたことも観客増加の一因となっています。

23駅(東京~新青森間)もある東北新幹線の駅ですが、1日の乗客数が少ない駅も多くあり、1日84人という「いわて沼宮内駅」、「二戸駅」の756人、「七戸駅」の628人と
1000人前後の駅も他にあり、今後の観光アクセスの利便性を考えてゆく必要性があるようです。

東北新幹線の乗客の特徴の一つに通勤客の利用が多いとも言われています。
小山駅や宇都宮駅から東京方面への通勤、古川駅からの仙台駅への通勤客があり、特に古川駅から仙台駅までは13分ほどで、新幹線利用者の半数が通勤客と言われています。

 北海道新幹線が来年開通され、その恩恵を受け、どれだけシエアーを増やすことができるか、東北新幹線の沿線の観光と合わせて、これからの東北新幹線のあり方が問われるのではないでしょうか?