発展途上国の急激な人口増加や、世界有数の穀物輸出国であった中国が2000年から輸入国に転じた事などによって、世界の穀物需給バランスは大幅に変わりつつあります。
現在、世界の穀物供給は需要に追いついているとはいえず、アフリカ等の発展途上国では飢餓の拡大が問題となっています。
さらに、近年、異常気象などの影響で穀物価格が乱高下するという事態も起きており、供給不足をさらに深刻化させている。
今日の絵は”スニーカー”。
F6号
そのため各国政府には、国内の穀物自給率を上昇させるための農業政策が早急に望まれており、主要先進国の中で特に自給率の低い日本や、急激な穀物需要増加を抱える中国も対策を検討し始めました。
日本の穀物の自給率の推移を見ると、1960年代、67.2%のものが今は24%と非常に低くなってきています。
米は、92.7%ですが、小麦は13.1%、大豆は5.1%となっています。
穀物の輸出が一番多いのは、アメリカ、次いでフランス、3位はオーストラリア、4位はアルゼンチン、5位がカナダとなっています。
その内アメリカは、穀物輸出量が世界合計の約28.1%を占めています。
世界の多くの国が、アメリカからの輸入に頼っています。
アメリカは、この穀物と石油を戦略物資と考えられています。
中国は、世界一の穀物生産量を誇りますが、近年穀物輸入国に転じつつあります。
農業問題は、今後とも世界の情勢に左右され、注目されていくことでしょう。
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