この映画の想定が、いかに原作が”漫画”と言えども、大胆な想定になっています。
素性の知れない男女6人、彼らは全員、元殺人犯で、刑務所を出てきたばかりの人たち・・・
この設定と”羊の木”という題名に興味をもって、見に行ってきました。
その6名を、寂れた港町・魚深の市役所職員の月末 一 (錦戸 亮)がその受け入れを命じられました。
そのことを知っているのは、上司のほか誰もおらず、秘密裡に勧められる国家プロジェクトとして進めらます。
これは、再犯の防止だけではなく、地方の過疎化にも役立てようとする目的だそうです。
清掃員 栗本は、海岸を清掃中、羊の木のプレートを拾います。はて、このプレート
が、この映画にどんな関りがあるのでしょうか・・・
彼らを出迎える月末もその異常性に驚くが、初めはそれぞれ仕事をこなしてゆく中で、趣味であるバンドの練習にも励みます。
そのバンドの練習に彼らの一人が入ってくることによって、話はあらぬ方向に進んでゆきます。
文 に接近する宮脇
それと並行して、この街の異様なお祭り”のろろ祭り”も、この映画を盛り立ててゆきます。
のろろ祭りの”のろろ”とは海から来た悪霊で、生にえとして二人が身を投げ、そのうち一人は助かるが、もう一人は死体も上がらないという言い伝えがあると言われています。
物語は、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・石田 文(木村文乃)をも巻き込み、街のひとと6人の感情が徐々に交錯してゆきます。
その6人とは・・・
つり船屋 杉山勝志 役 北村 一輝
介護士 太田理江子役 優香
清掃員 栗本清美 役 市川実日子
理髪師 福元宏喜 役 木澤 紳吾
クリーニング店員 大野克己役 田中 沢
宅急業者 宮脇一郎 役 松田 龍平
物語は、この6人がどのようにかかわってゆくのか、あの”のろろ祭り”での騒動は・・・
文に接近してゆく宮脇は・・・月末の父と介護士とは・・・
死亡事件の犯人は・・・そして”羊の木”とは・・・
さて、最後まで、私には”羊の木”の意味が分かりませんでした・・・
推測するに、ヨーロッパでは、木綿は羊の木から取れるという言い伝えがあり、この単純な発想、考え方がこの物語とどのように関係するのか?
要はあまり難しく考えずに単純に考えることの大事さを言いたかったのでしょうか・・・
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