20日は第20回全国手もみ茶振興大会でした・・・
第20回全国手もみ茶品評会の表彰式と第16回全国手もみ製茶技術競技大会・・・
20回の記念大会ということで特別表彰や資格の特別認定などいつもとは多少違う表彰式でしたが、特に全国手もみ茶品評会の表彰で1等賞に5人の入間市手揉狭山茶保存会員が登場したのは圧巻でした・・・
そして、何度も練習を重ねて臨んだ競技会は・・・
残念ながら結果には結び付きませんでした・・・
最後の出場と決めていた自分を選手とせずに、いつもの製法で臨めばここ数年と同じようにもっと上位にいられたでしょうが一歩進むために新たな挑戦をした結果ですのでもちろん後悔はありません・・・
一歩進むためには二歩三歩どころか五歩も六歩も後退するのは当たり前です・・・
リスクを負わずに同じことをやっていたのでは伝統は築けません・・・
伝統は守るものではなく作り上げていくもの・・・
どんなに成熟した技術でも進化の余地は残されていますし、それに挑戦しなければ守ることもできません・・・
2人のメンバーはそれを理解をしてくれてありがたかったし、だからこそいつか必ず成果を上げてくれることと信じています・・・
もちろん自分も放り出すわけではなく、関わっていく中で最良の製法を作り上げていきます・・・
それにしても6回の練習と本番合わせて28時間分のビデオを検証すると・・・
反省することがあり過ぎて・・・f^_^;
とても強い刺激を受けてきました・・・
全力投球により噴き出す汗、それはそれは輝いて眩しいくらいです・・・
お茶屋のドラマ【夫婦道】でお世話になった高畑淳子さん主演の【欲望という名の電車】というお芝居を見ました・・・
当たり前ですが主演の高畑さんは台詞も多ければ出演時間も長い・・・
でもそれをまったく感じさせないくらいパワフルに演じていらっしゃいました・・・
今日は1回でしたが3時間にも及ぶ演技を2回される日程はとても信じられません・・・
帰り際にお邪魔した演じ終わったばかりの楽屋でも【大変でしょうけどお茶づくり頑張って!!】と強く握られた暖かい手から間違いなく大きなパワーが伝わってきます・・・
パワフルな演技・・・
疲れていても大粒の汗のまま多くの人に接する姿・・・
この数カ月怠けてきた【極】にとっては頭から冷水をぶっかけられたようです・・・
プロフェッショナルの真髄を見せられ何も変わらない訳にはいきません・・・
気乗りしなかった計画を実行しようと思います・・・
23年産のお茶をお買い求めいただいたお客様で茶工房比留間園からのお便りが届いてない方がいらっしゃいましたらご一報ください・・・お知らせしたいことがございます・・・
【極】には大切にしている流儀がある・・・
なんて言うとTVみたいで大げさだけどね・・・f^_^;
それは自らの作品を一度は必ず客観的に評価するということ・・・
それは商品としてではなくあくまで作品としての評価でね・・・
どのような目的をもって取り組み作られたものなのか・・・?
結果に到達するまでのプロセスは思い描いたものなのか・・・?
そしてそれがコストの面から商品として販売できるものなのか・・・?
これらは一切関係ない・・・
作品としての魅力と商品としての魅力はこの時点ではイコールではないと思っているから・・・
売り手の感覚でも買い手の感覚でもない、ましてや作り手の思いを込めることもなく・・・
大切なのは取柄があるかどうかと再現性があるかってこと・・・かな?
自分の作るものなんて欠点だらけのはずだし・・・
「作れました」じゃなく「作れます」じゃなきゃ技術じゃない・・・
もちろん人様に評価してもらうことは大切だしそれが出来なきゃ商品にはならない・・・
でも自分で評価が出来なきゃ欠点だらけの中の魅力なんて分からないし自分の作り方として確立なんて出来ない・・・
たくさんのお茶を知ることは大切だね・・・
作り方は知らなくてもいい・・・
自分でその魅力が確認できればいい・・・
人に教えてもらったやり方だけで上手く出来ても自分で考えて失敗しなきゃ何も分からないから・・・
自分の作品を自分で判断できなければ感性をリアルタイムで製茶に活かすなんて出来ないから・・・
ずっと「どうせ一生お茶をやるなら楽しくやることを考えなきゃ」って言ってきた・・・
蒸し製煎茶が出来てからでも300年足らず・・・
長い歴史の中でお茶はずっと変わってきた・・・
【極】のお茶人生・・・欲張りだけど伝統も革新もテーマにしているんだから間違いなく面白いはずだよね・・・
それにしても何の影響を受けてこんなことを書いているんだ・・・(+_+)
最近、感動が多いんだよねぇ・・・
23年産のお茶をお買い求めいただいたお客様で茶工房比留間園からのお便りが届いてない方がいらっしゃいましたらご一報ください・・・お知らせしたいことがございます・・・
かなり肥料も効いてきた感じの極上の新芽・・・
明後日が摘採予定日の圃場№NM-1【やぶきた】全国手もみ茶品評会出品専用茶園・・・
もう今からは何もできません・・・ただその時を待つのみ・・・
あとはどうやって作り上げるか・・・
どれだけ五感を研ぎ澄ますことが出来るか&どれだけ粘れるか・・・
寒くて、乾いて、遅れて、風が吹いて・・・
厳しい条件だったような気がしますが晩霜の影響なしで摘み取りを迎えるのは3年ぶり・・・
産地賞6連破の役に立てるような茶にしなければ・・・
リーダーとしてのプレッシャーです・・・
※いつものようにお茶摘みさんを募集します 5月7日(土曜日)8:00現地集合開始-17:00まで 品評会出品茶の摘み取りをしていただきます 昼食は用意の予定 希望される方はこちらまで・・・5月5日までにお申し込みください
刷毛もそのひとつです・・・
刷毛にも色々種類がありその用途により使い分ける・・・
【極】が使うのは手もみ製茶用の焙炉にのせる助炭に和紙を貼る際に糊をつけるため・・・
ここのところでずい分活躍をしてくれたわけですが埼玉県手揉茶保存会では持っていないし狭山市も所沢市も専用じゃない・・・
入間市も管理が悪くあった刷毛も綺麗な助炭には不釣り合い・・・
というわけで買い換えました・・・
ちなみに写真は【極】の持ち物・・・
しかしこれまで良い刷毛は熊の毛を使っていると信じていたが・・・
よくよく調べてみれば何のことはない馬の毛じゃないですか・・・
しかも馬の尻の毛を熊毛というらしい・・・そんなバカな・・・(+_+)
誰でも勘違いするでしょ・・・
ひとつ勉強になりました・・・
などという話ではなく・・・f^_^;
いったん張り終えた入間市手揉狭山茶保存会の焙炉・・・
どうも部分的に弱い個所がありそうで気になってしまい・・・
結局、ガッチリと補強をしてしまった・・・
一年しかもたないのはもういやだし研修会の最中や、ましてや試験の最中だったりしたらシャレになりません・・・
転ばぬ先の杖・・・
これで安心して25日が迎えられます・・・
大丈夫かな・・・と心配が尽きない【極】です・・・(+_+)
手もみ茶用の焙炉にのせる助炭の張り替えが終わった・・・
そっくり張り替えたのが5台・・・一部張り替えが2台・・・
その間合計7台が使えなかったわけで教師補の認定試験に向けた練習もやりくりが大変・・・
結局一度も使っていなかった、一度も糊さえ塗っていなかった助炭を急きょ登場させて・・・
清掃時に水はしみ込んじゃうし和紙は剥がれるし・・・
それにしても長持ちしないのが悩みのたね・・・?
さて来年になっても大丈夫なのはいくつあるか・・・??
たくさん練習した証しでもあるので難しいところですが・・・(+_+)
本当は簡単な修繕ぐらいで何年ももつはずじゃないのか・・・?
そう、何回貼っても上手くいかない・・・
もちろん大勢で使う道具だからというのはあるのですが・・・
毎年工夫をして貼り方を試したりするのですが・・・
ということで今年は入間市手揉狭山茶保存会青年部を始めた当時のやり方を参考にしてやってみた・・・
20年以上も大した修繕もなしで使い続けられたんだから参考にしない手はないでしょう・・・
って、今日も教師補の試験に向けた練習でいくらも使っていなかった焙炉がお釈迦になってしまったようで・・・
貼っているそばからこれじゃぁ・・・
翌日充分に水を吸ったところで弱火でかき混ぜながら4時間かけて・・・
あらかじめしっかりと準備をしておかなければ良い仕事はできないと教えてくれるページがあった・・・
プロの茶師としてはそりゃあ手を抜く訳にはいきません・・・
きちんと道具の管理ができなくちゃ良い製品など望むべくもないわけで・・・
何のことやら分かりませんかね・・・?
毎年この時期に入間市手揉狭山茶保存会の助炭の修繕をする・・・
だから手もみ専用の鍋で正麩糊を作っているのです・・・
点検したら和紙が破れたり剥がれたり最悪なのは焦げてたり・・・(+_+)
6台の焙炉に8台の助炭で使える助炭が3つって・・・
とにかく25日には研修会・・・26日には教師補の試験が控えているのでそれまでには完璧にしておかないと・・・
別に今日初めて飲んだわけじゃなく(そりゃあ出来上がりは気になりますから)・・・
ごく短時間で乾燥までできたこともあって内質的には良いと思う・・・
もちろん味は原葉によるところが大きいので用意した原料がよかったのでしょうが・・・
通常と違い火入れもしっかりしてあって香りは香ばしく、うまみも十分にあるし色つやも冷凍用としてはかなりハイレベルでしょう・・・
外観上に若干のケバが出ることと水色が濃くなり(って言ってもかなり薄いですが)冷凍せずに作った茶に比較すれば苦渋味が出やすい・・・
苦渋味は淹れ方次第でどうにでもなりますから飲む茶としては極上の手もみ茶です・・・
さて、せっかく作った手もみ茶ですから有効な利用法を考えました・・・
来週中には実行に移しましょう・・・まだ秘密です・・・
反省の意味も込めて第18回全国手もみ茶品評会2等賞9席の手もみ茶・・・
栽培も摘採日の決定も製造もすべてに反省点のハッキリした今年の茶・・・
これは手もみ茶だけに限らず全国茶品評会の出品茶にも同じことが言える・・・
肥料が充分ではなかった・・・
寒さを受けさせてしまった・・・
摘み取りが早すぎた・・・
特に摘採日の決定は人間の都合を最優先させたことが明らかに悪影響を及ぼした・・・
機械製はまだしも手もみ茶においては外観的に長さが足りないのは・・・
得点が満点であっても納得するわけにはいかない・・・
【極】が一番大切にしている形状が不十分だったのはすべてこの摘採日に起因している・・・
2011年の出品茶で同じ過ちを繰り返すわけにはいかないのは言うまでもないわけで・・・
そうじゃなきゃ進歩できないということですから・・・
53歳はまだ若造・・・伸びしろは充分にあると思っています・・・
日本茶とその産地の魅力を紹介するWEBマガジン分福CHA-MAGA 狭山茶特集!!
清花香(さやまかおりの微発酵煎茶)の中本(ふるい分けて本茶よりも少し大型で頭茶よりも小型の茶)で火入れの試験・・・
微発酵煎茶のほうじ茶さえ試験的に作ったくらいですから強火の茶ぐらいは当たり前のことで・・・
過去に何度も試験はしていますが、たぶんやればまた新しい発見があるはずで・・・
まだ普通の範疇ですね・・・
色だってちょっと赤黒くなっただけだし・・・だけ・・・?
淹れてみましたが水色だってオレンジ色になったぐらいで真っ赤じゃないし・・・
萎凋香と強火の融合・・・
岩茶の雰囲気を目指したんですけどね・・・
そりゃあ難しいわ・・・f^_^;
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