桐一葉落ちて天下の秋を知る/桐一葉/霜を履みて堅氷至る/瓶中の氷を見て天下の寒きを知る
落葉の早い青桐の葉が一枚落ちるのを見て秋の訪れを察するように、わずかな前兆を見て、その後に起こ
るであろう大事をいち早く察知することをいう。また、わずかな前兆から衰亡を予知するたとえとしても
使う。『淮南子・説山訓』に「一葉の落つるを見て、歳の将に暮れんとするを知る」とあるのに基づく。
「一葉秋を知る」「一葉落ちて天下の秋」とも。漢の武帝の頃、淮南の地を治めた淮南王のもとには大勢
の学士食客が集まり、数多くの著作を残した。二千年後の今日に伝わる『淮南子』ある。その内容は複雑
多様、諸子百家から戦国的自由思想の伝統、また、処世や政治、天文や神話伝説まで集合されている。全
体の基調は老荘的なものに貫かれその百科全書的な性格が人々をひきつけてきたという。混迷の世を生き
る現代人に贈る必読の人世哲学の書と推奨される。A straw show which way the wind blows.(一本の麦わら
を見れば風向きがわかる)と対応するとも。クライマックスシリーズで阪神は広島に敗れ、リーグ優勝を
かけ、広島と巨人とが雌雄を決する。トホホのホ~~~ ^^;。
さて、米大リーグのプレーオフ、ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第2戦が13日(日本
時間14日)にボストンで行われ、レッドソックス(東地区優勝)がタイガース(中地区優勝)に6―5で
サヨナラ勝ちし、1勝1敗のタイに戻した。上原は5―5の9回に4番手で登板して1回を3者凡退に抑
え、ポストシーズン初勝利を挙げたとか。途中、レッドソックス先発のバックホルツは2回に3連打で1
点を失い、その後は立ち直ったかに見えたが、6回にはカブレラのソロ、アビラの2点本塁打を含む5安
打を浴びてさらに4失点。0―5とリードを許した。打線は5回まで無安打に抑えられていたが、6回に
ビクトリノ、ペドロイアの連打で1点を返すと、8回には2死満塁から4番オルティスが右越え満塁弾を
放って、試合を振り出しに戻した。直後の9回に上原が4番手で登板。9番ケリーを二飛、ジャクソンを
スプリットで空振り三振、ハンターを遊飛に打ち取る完璧な投球を披露すると、打線も答えた。先頭のゴ
ームズが三塁内野安打と相手失策で出塁し、続くサルタラマッキアの打席で暴投で三塁へ。無死三塁から
サルタラマッキアが二遊間を抜けるサヨナラ打を放ち、劇的な勝利をもたらした。こちらは、上原浩治の
フォークボールとスプリットフィンガード・ファストボールが冴え渡る。
南半球の夏に南極上空のオゾンホールが拡大すると、アフリカ南部の地上で気温が上昇する仕組みを解明
したと、ジンバブエのビンドゥラ科学大や海洋研究開発機構の研究チームが13日付の英科学誌ネイチャー・
ジオサイエンス電子版に発表した。研究成果は気象予測の精度を向上させ、農業などの対策を進めるのに
役立つと期待され、オゾン層保護はアフリカの自然災害を減らす上でも重要という。オゾンホール拡大に
よる気温低下が北と南の極で生じ気圧配置を変動させ、気候変動が起きることが2010年ごろから問題指摘
されてきたが、ジュンバブエでは南極に発生した低気圧のため赤道から高気圧が流れ込むとためだという。
極めて複雑なメカニズムが観測機性能の高度化とデジタル革命渦論の相乗効果と相まって徐々に解明され
つつある。
トヨタ自動車は、開発中の先進技術を東京都内で報道陣に公開した。2015年の発売を目指す燃料電池車の
試作車を初めて披露したほか、10年代半ばに歩行者との衝突を自動回避するシステムを実用化することも
発表した。燃料電池車や自動運転技術の開発競争が激しくなる中、技術力の高さをアピールする狙いだと
いう。15年に発売予定の燃料電池車の試作車は、中型のセダンタイプで、1回の水素注入で約650キロメー
トルで走行。ほぼ同じ走行性能で市場に投入される。価格は一千万円を切る水準で、できる限り下げたい
とのこと。水素の供給施設の整備が見込まれる日米欧で発売し、日本では首都圏や中部圏など4大都市圏
で先行して売り出す。普及が期待される220年代には、価格を300万~500万円に下げ、年間数万台の販売
を目指す。トヨタが異例とされる開発中の公開に踏み切ったのは、燃料電池車が二酸化炭素を排出せず、
航続距離も普及が伸び悩む電気自動車より長い。次世代エコカーの本命とされ、技術的に先行しているこ
とをアピールし主導権を握りたい思惑があると伝えている。電気自動車か燃料電池自動車の激しいシェア
争いが始まる。敢えてコミットすると、よりドメスティカルなエリア(コミュニティやコーポレイト)で
は電気自動車が、そしてそのドメスティカルなエリアを結ぶトラフィックは燃料電池車という棲み分けに
なるのではないだろうか。
過日、産業技術総合研究所は、半導体パッケージの封止材中の空隙(ボイド)など、従来のX線非破壊検
査法では見えなかった内部欠陥がX線タルボ干渉法により観測できることを実証。金属を透過できるX線は
工業製品の非破壊検査に用いられているが、工業製品は金属の他、セラミックスや樹脂などX線吸収係数
の大きく異なる材料で構成されており、従来のX線吸収像では、樹脂などのX線吸収係数の小さい部材の検
査は難しい一方、X線位相像では樹脂などでも十分なコントラストの像が得られるが、撮影には多くの場
合、大型の放射光光源を必要とし、生産現場での利用に難があった。X線タルボ干渉法では、実験室用の
X線源でもX線位相像を撮影できる従来のX線非破壊検査法では見えなかった内部欠陥がX線タルボ干渉法に
より観測できることを実証に成功できたという。
このように、図画像産業(第四次産業)の興隆は、テレビジョン通信技術では4K・8Kと画像情報の微細
化=大量情報通信化促進するとともに、一方では、電磁波(光)干渉の微細化で解像度の高度化も進展し
ている。この先どのようなことが起きうるのか、興味津々だ。
今日は体育の日、台風でトレッキングは延期。昨日は市民運動会で、出発係(つまり、スターターの鉄砲の弾込め
係で日中を過ごし、夜は慰労会で飲み過ぎる。若者中年が手薄になり体育振興のメンバーも高齢化進んでいる。
懇談の中で、若手、中年層の収入低下が深刻だ。政治不在いや政治不能という事態の大きなと穴をポッカリと覗
かせている。見識あるリーダー不足は深刻だ。