極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

一期一櫻 2016

2016年04月06日 | 日々草々

 

 

       法あるいは宗教あるいは儀礼あるいは風習、習慣というものを、本来的
               な所有よりも、
もっと強固な意味で、 自らのものであるかの如く振舞
               う構造のなかに、 本当の意味
での、日本の大衆の総敗北の構造がある。

                                                                    吉本 隆明 

 

                                         

                                                                                 Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924-16 Mar, 2012  

 

【今夜のソーラー工学Ⅰ:自動電圧調整器】

自動電圧調整器(AVP:Automatic voltage regulation for photovoltaic systems)は、太陽電池で生成された直流電力
で、電圧降下検出器測定で電圧降下を検出する電源システム――直流電圧制御の第一次直流電圧制御装置(インバ
ータ)で、電圧低下を検出した場合に直流電圧を自動制御――で出力電流抑制し発電効率(従来のパワーコンディ
ショナー統合型よりコストはアップ(数%?)するが、大規模ソーラー発電施設の実例では25%以上
:発電量を
最大化(25%趙)する「パワーオプティマイザー」)
を高めることができるというものである。原理的には、ソ
ーラー発電だけでなく、系統別発電装置の統合システムは簡単に(?)構成できるものである。ところが、ひょん
なことから米国特許情報を検索していると、2つの特許が目にとまる。1つは東芝三菱電機産業株式会社の「
US 9
300226 Solar power generation system
」と2つめはサンパワー株式会社の「US 9300224 Automatic voltage regulation for
photovoltaic systems
で公開日は先月の29日と同日で登録番号が2つ後者が先行しているというわけだ(2つの下図参
照)。


US 9300226 Solar power generation system

US 9300224 Automatic voltage regulation for photovoltaic systems

特許請求項目をみているが項目件数では、19対8で前者の方が多いが内容はほとんど同じ。そこで、前者の日本
国内特許を検索するが、「特開2016-032353 自動電圧調整器」が該当するが(下図参照)、太陽光発電という利用
分野の規定がなされていないが、機能・構成特許では類似している。つまり、前者が適用事業分野を指定し被せ公
開されたものと推測――言い換えれば、出願側が自己優位性の確信的動機(防衛行為)があり申請されたともとれ
るが、熾烈な情報戦争の一例である。


特開2016-032353 自動電圧調整器



 【中国の思想: 戦国策Ⅱ】  

  ● 目 次

   解題

   
   
   
   
   
   
   
   西周・東周・宋・衛・中山 

  

  西周・東周・宋・衛・中山

 戦国乱世の時代にあっては弱小国の立場ほど苦しいものはない。生きのびるためには、強大国以上に権謀術数
 をめぐら
さなければならないし、手のこんだ外交的テクニックも弄さなければならぬ。東周・西湖・宋・衛・
 中山の六カ国はいずれも"戦国七雄"
の間にはさまれた弱小国である。「戦国策」に記載されているこれらの国
 々にまつわるエピソードは、弱小国の苦しさと
生きのびんがための必死の"あがき"を浮きぼりにしているもの
 が少なくない。


 「名加わるところありて実帰するところあり」
 「それ人はおのれに剪うるに於いては急に過ぎ、人に事うる
 に於いては緩に過ぐ」
 「与は衆少を期せず、それ厄に当たるに於いてし、怨は深浅
 を期せず、それ心を傷うに於いてす」

  ● 怨は深浅を期せず

 中山君が国中の名士を招いて一席設けた。その席に、司馬子期(しばしき)という者がつらなっていたが、
 またま羊のスープが足り  なくなって、かれのところまで回ってこなかった。これを根にもった司馬子期
 りにまか
せて楚に逃亡し、楚王をけしかけて中山を攻撃させた。中山君は、国外へ脱出をはかった。と戈(ほ
 こ)を手にした男が二人、後を追ってくるではないか。中山君は振り返って、

 「何者だ」

 「先年、君から一壺の食物を与えられて飢死を免れた者がおりました。わたしどもはその者のせがれ
 『中山に事あるときは、死をもってこの思に報いよ』

 と言い遺して果てました。今こそ恩に報いるときと思い、かくはせ参じたしだい」

 中山君は思わず歎息した。

 「わずかな施しでも、相手が困っているときにすれば効果はてきめん。ささいな怨みでも、相手の心を傷つけ
 れば、手ひどい報いを受ける。わたしは一杯のスープで国を失い、一壺の食物で勇士二人を
得た」

以上をもって『戦国策』はひと先におわるが、マイケル・ピルズベリー著『China 2049』の考察はつづく。
中国二千数百年に脈々と綴れてきた思想、現代中国の政治背景をこの一巻に求めるわけもいかないだろうが、ピル
ズベリーの力を借りなんとか理解を深耕できるだろうと楽観しつつ?『China 2049』を読み通した後も、
この『中国の思想』のほぼ全巻読み飛ばしていこうと考える。なお、『戦国策』の詳細を知りたい方は上図2をク
リックし参考されたし。各々のビジネスや人
生シーンで窮地に陥ったときの打開の一助になる言葉に出会あえるか
もしれない。
次回は、『管氏』を紐解く予定だが、いつからはじめるかはわからない。

                                              この項了

 



● 一期一櫻 2016

桜満開の好日、早速、弁当とお酒・ビールを持つて城内におきまりのドーンで頂く。馬屋の改修工事が完了していたので参観
し、散策し彼女の運転で帰ってくる。デジカメが生憎の不調でピンぼけばかりで、二枚だけアップ。お陰で男前が台無し???
お酒が回り頭が痛い中打ち込みしているので、今夜はこの辺で。

 フルート&ピアノ演奏

  arrange cove by HINA

                                                                         

 

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