極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

困難の道行く②

2023年02月23日 | デジタル革命渦論

 
彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。
(戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編
のこと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。愛称「ひ
こにゃん」

【今日の世界の工芸品シリーズ】
三浦景生
 MIURA,Keisei
末摘花
  Screen entitled, "Sue-tsumu-hana"
 Cloth Inlay,  1972年 ,  166.2×181.6cm



【わくわくする園芸づくりシリーズ①】
頑張らなくても、楽しくステキに植物を楽しむ秘けつを『趣味の園芸
』でNHKはEテレビで放送されていたが、成長がゆっくりで大きく
なりすぎない植物を選ぶのがコツ。エリナカスケード、アセビ、ヤブ
ラン、クリスマスローズなど。名人おススメのステキな多年草&低木
が紹介されていた。"もうすぐ三月だ!"と法面の季節づくりをはじめ
なくてはと、休憩がてら近くののカインズやアヤハの園芸コ-ナーに
でかける。結局のところ「カランコエ」1鉢を買う。^^;


via 極東極楽 2018.1.4

【男子厨房に立ちて環境リスクを考える】
今夜はトリフトとイチゴの話題を取り上げる。

国産トリュフを人工的に発生させることに成功
2月9日、森林総合研究所のグループが、フランス料理などの高級食材
して知られるきのこ、トリュフの人工栽培に国内で初めて成功という。
断念ながら、黒トリュフを口にしたことはあるが白トリフは経験はな
い。このブログでもトリュフ栽培の情報を特集したことがある。


出所:NHK 茨城県のニュース

現在、流通しているトリュフはすべてが海外から輸入、国内でも自生
しているが、人工栽培の技術は確立されていない。同研究グループは
「コナラ」の苗木の根に国内に自生する白トリュフの1種「ホンセイ
ヨウショウロ」の菌を付けて植えることで、人工的にトリュフができ
るかどうか調査し、2015年から研究を進めた結果、2022年11月、茨城
県と京都府の試験地で、合わせて22個のトリュフができ遺伝情報の
解析から人工栽培によるものだと確認。人工栽培はフランスなどでは
行われたが、国内では今回が初めてだ。

香りに特徴のある高級食材のトリュフは樹木の根についた菌からでき
るきのこで、人工的に管理された環境で栽培できるしいたけなどとは
異なり、野外の生きた樹木がある環境でしか出てこないため、人工栽
培は難しいとされてきた(欧州産はキログラム当たり約8万円;2020年
度財務省貿易統計)。同グループは国内各地に20種類以上自生して
いるとされるトリュフのうち、広く分布していて比較的大きく味や香
りが食用に向いていると考えられる黒トリュフの1種の「アジアクロ
セイヨウショウロ」と白トリュフの1種の「ホンセイヨウショウロ」
を選び、それぞれが育ちやすい土壌について調査。

【成果】
図1左:京都府内試験地で確認した子実体の写真 図1右:茨城県内試験地で確認した子実体の写真
図1. ホンセイヨウショウロを共生させた苗木を植栽した後に発生した
子実体左:京都府内試験地で発生、右:茨城県内試験地で発生

食材として有望な国産白トリュフであるホンセイヨウショウロを共生
させたコナラ苗木を、国内各地の4つの試験地に植えて栽培。茨城県
内の試験地(平成29年10月植栽)および京都府内の試験地(令和元年
4月植栽)にて、令和4年11月に、それぞれ8個および14個の子実体発生
を確認(図1)。

図2樹木の根に共生して増殖する菌根菌(トリュフ)の増殖様式を示した図
図2. 菌根菌の増殖様式
菌根菌は樹木の根に共生し樹木から光合成産物を獲得します。反対に、
菌根菌は土壌中に栄養菌糸を拡げて、養水分を効率的に集めて、樹木
に供給。菌根菌はこのように樹木との共生関係を成立させて増殖。
【展望】
人工栽培に必要な生育環境の条件をさらに詳しく調べて、10年後を
めどに販売でを目指す。
国産白トリュフの人工発生に初めて成功 | つくばサイエンスニュ
   ース
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の公式
   Facebookページ
✔10年後には国産の人工栽培トリュフが輸出され世界を席巻している
 ことでしょう。このように人工加工制御能力を高めることで食生活
 の安全保障の高度化と食生活の充実を実現、そのイメージ考察はこ
 のブログに掲載してもいる。そういえば東大は伊豆でカカオ豆の栽
 培研究もされいましが、それほどまでに日本の農畜水殖産技術は、
 世界貢献してきましたよね。


vir Japanese Strawberry Growing Secrets or Why They Cost $500 Per Piece

イチゴのジャストインタイム生産の開発
さて、2021年4月、農研機構は、イチゴのジャストインタイム生産の実
現に向け、イチゴの生育情報を自動収集する生育センシングシステム
を開発。これにより、生育モデルやAIを活用した生育制御技術とを組
み合わせることで、イチゴの収穫日を将来的に高い精度で制御を実現。
今後、イチゴの需要が高まる時期と出荷の最盛期を確実に合わせ、イ
チゴ農家の所得向上が狙う。生育センシングシステムにより収集され
る開花日・果実温度のデータを用いて、今後、高精度な生育期間予測
AIを構築いたします。最終的には、施設環境制御システムと組み合わ
せ、JIT生産システムの実現を目指す。今年度、ハウス等での試験を通
じて、JIT生産システムを実証し、導入効果を検証している。


図1.イチゴのJIT生産システムの概要


図4.開花日特定に向けた開花認識AIの改良

ダイズ適期灌水()実現の 『灌水支援システム』を公開
これはおまけ。2月22日、農研機構は「ダイズへの適期灌水を実現する
『灌水支援システム』---- ダイズが乾燥ストレスを被る時期を推定し、
アラートを発出----Webシステム開発者向け標準作業手順書」を本日
ウェブサイトで公開。

 
※ 畝間灌水では流入速度を確保が重要。1ha圃場において24時間で圃
場全体に水が浸潤させるには、1 t min-1の流量が必要)。これは幅
44 cmの用水で水深が20 cmの場合、1 mを5秒で流れる水量に相当。
【標準作業手順書掲載URL】ダイズへの適期灌水を実現するための『
灌水支援システム』Webシステム開発者向け 
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/naro/sop/156514.html 

ソーラーパワージェルで水の浄化
2月8日、プリンストン大学の研究者グループは、世界中の人々がきれ
いな水を使えるようにするための鍵となる、次世代の太陽光吸収ゲル
技術を開発。
このスポンジ状のゲルは低コストで使いやすく、太陽光だけで重金属、
油、マイクロプラスチック、一部の細菌などの汚染物質を水からろ過
することができるため、オフグリッドの浄水用として利用することが
できる。このデバイスは、2021年に開発された第一世代の技術に比べ、
約4倍のろ過率を実証しています。厚さ1cmの素材1平方メートルで、わ
ずか10分で1ガロン以上の水を作ることができ、世界の多くの地域で日
々の需要を満たすのに十分な量のきれいな水を提供できる。この装置
のスポンジのような外観の核となるのは、ポリ(N-イソプロピルアク
リルアミド)またはPNIPAmとして知られるポリマーで形成されたゲル。
温度に応じて、水を吸収したり放出したりすることができる。

【要約】
ハイドロゲルは、持続可能でオフグリッドの水の浄化と収穫を含む、
エネルギーと環境への応用のための有望な軟質材料。技術の転換に対
する現在の障害は、毎日の人間の需要をはるかに下回る低い水の生産
率。この課題克服に、さまざまな汚染源から約 26 kg m–2 h–1 の速度
で飲料水を生成できる、迅速な応答性、防汚、ヘチマにヒントを得た
太陽吸収剤ゲル (LSAG) を設計。 毎日の水需要を満た。 エチレング
リコール (EG) と水の混合物を使用した水性処理により室温で生成さ
れる LSAG は、ポリ (N-イソプロピルアクリルアミド) (PNIPAm)、ポ
リドーパミン (PDA)、およびポリ (スルホベタインメタクリレート)
(PSBMA) の属性を独自に統合。 強化された光熱応答性と、油汚れや
生物付着を防止する能力により、オフグリッドの水浄化を可能にする。
EG-水混合物の使用は、水輸送が強化されたヘチマのような構造形成に
重要であった。 驚くべきことに、1 太陽と 0.5 太陽の太陽光照射下
では、LSAG は、貯蔵された液体水の約70%の放出にそれぞれ 10 分
と 20分を要す。 同様に重要なことは、小分子、油、金属、およびマ
イクロプラスチックを含む、さまざまな有害物質から水の浄化にLSAG
の能力を実証する。
 この新しいハイドロゲルの繊維状構造は、浴室や台所でたわしのよ
うに使われるヘチマの成熟した実によく似ている。


図.

図 1.ハイドロゲルの作製と階層的な多孔質構造。 (a) L-PNIPAm およ
び LSAG の製造方法の概略図。 (b) LSAG の熱駆動水放出プロセスの
概略図。 (c) 天然ヘチマスポンジと LSAG の写真と微細構造。

【結果及び考察】
1.L-PNIPAm の形成とキャラクタリゼーション


図 2. 溶媒媒介形態と相転移挙動。 (a) 室温で EG と水の混合物で
合成された L-PNIPAm および C-PNIPAm ヒドロゲルの SEM 画像。 (b)
EG-水溶液中の C-PNIPAm の温度依存の正規化された光透過率。 (c)
EG-水溶液中の C-PNIPAm の相転移温度。 (d) 相転移のエンタルピー
ΔH は、EG の体積分率に依存します。 (e) EG-水混合物中のC-PNIPAm
の状態図。

2.L-PNIPAm内の水輸送


図 3. 温度応答特性の比較。( a )さまざまなEG-水溶液で重合した
ゲルの吸水。 開孔構造と閉孔構造を持つゲルの湿潤挙動 (b) と吸水
速度論 (c)。 (d) 膨潤状態のゲルの DSC サーモグラム。 (e) 60℃
でのゲルの水放出挙動。 (f) それぞれ 60℃および 25 ℃ の水浴に
浸漬したときの L-PNIPAm の収縮および膨張。 水分放出プロセス中の
L-PNIPAm (g) および C-PNIPAm (h) の表面変化を示す光学顕微鏡。
(i) L-PNIPAm の視覚的な圧縮と回復。

3.LSAG の水輸送および防汚特性評価


図4.光熱および防汚機能を備えたゲルの設計。 (a) LSAG 形成とそ
の防汚挙動の模式図。 (b) LSAG の解像度が異なる SEM 画像。 (c)
PSBMA 修飾前後のゲルの DSC サーモグラム。 (d) 1 つの太陽光の下で
の LSAG に対する 9 サイクルの光熱試験の結果。 (e) 60 °C で加熱
したときの LSAG の質量変化。 ( f )さまざまな強度のシミュレー
トされた太陽光照明下での経時的なLSAGの質量変化。 (g) LSAG と異
なる油との水中油接触角 (OCA)。 (h) 水に浸した後、ナイル赤ラベ
ルのオリーブ オイルの液滴によって汚れた LSAG の写真。 (i) L-PN
IPAm ゲル (不透明) と LSAG (黒) の可視光と紫外光の下で撮影した
写真。 それぞれ (j) ガラス スライドおよび (k) LSAG 上の大腸菌吸
着の蛍光顕微鏡画像。(後略)
【脚注】
Quick-Release Antifouling Hydrogels for Solar-Driven Water Purification
Xiaohui Xu, Néhémie Guillomaitre, Kofi S. S. Christie, R. Ko̅nane Bay, Navid Bizmark,
Sujit S. Datta, Zhiyong Jason Ren, and Rodney D. Priestley
ACS Central Science 2023 9 (2), 177-185
DOI: 10.1021/acscentsci.2c01245   
--------------------------------------------------------------
太陽吸収剤ゲル (LSAG):


2016年2月17日、東京工業大学大学院理工学研究科の村上陽一准教授ら
は、日本化薬株式会社と共同で、不燃性と不揮発性、光学透明性、非
流動
性をすべて兼ね備えた、光エネルギー変換に未利用な長波長光を
利用可能な短波長光に変換する“光波長変換イオノゲル”の開発に世
界で初めて成功している。太陽光に適用できる光アップコンバージョ
ン材料は従来、流体(有機溶媒)ベースが大半であり、応用に適さな
かった。また、流動性抑制のためにポリマー埋め込みや溶媒のゲル化
等を行った場合でも、可燃性や揮発性、光学的な濁りなどを伴い、応
用実現に向けて問題が存在していたもの。


サンスクリーン剤: jp.WikipediA
※あらゆる水をソーラーで浄化!オフグリッド型浄水システム


2018/10/23
「デソールネーター」はソーラーパワーを活用したオフグリッド型の
浄水システム。上部に装着したソーラーパネルで太陽光を集め、電力
と熱を組み合わせて浄水のためのエネルギーに活用しているのが特徴。
「デソールネーター」に水を注ぐと、熱によって95°Cで煮沸されて
水蒸気になり、これが冷やされて飲用水となる仕組み。1Lあたりわず
か1.1円のコストであらゆる水を浄化できる。2019年には発売される
見通し。

 

● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング


【再エネ革命渦論 91: アフターコロナ時代 292】
● 
リチウムイオン電池性能向上 
パルスレーザーアニーリングで
グラファイトアノードの微細構造と欠陥改善
【要約】
ナノ秒パルス レーザー アニーリングで、リチウム イオン電池 (LIB)
のサイクル性と電流容量を大幅に改善できる。このパルス レーザー
アニーリング (PLA) を使用して Li+ イオン トラップ サイトの数密
度を高め制御し、グラファイトに存在する微細構造と欠陥を改善。
PLA 処理により、(1) 粒子間に表面ステップと溝が作成され、Li+ イ
オンの充電とインターカレーション率が向上。  (2) グラファイト粒
子の上部および粒子間から不活性ポリフッ化ビニリデン (PVDF) 結合
剤を除去します。 (3) Li+ 充電サイトを提供できる (0001) 面に炭素
空孔が生成する。 X線回折データから、回折ピークのアップシフトま
たは平面間隔の減少が見られ、そこから空孔濃度は約1.0%と見積もら
れ、これは空孔の熱力学的平衡濃度よりも高い。 レーザー処理は、Li+
イオンサイトで単一および複数の C 空孔を形成し、また、Li+ イオン
が挿入サイトに入るステップと溝も形成。 これらのサイトの形成によ
り、充電および放電サイクル中の Li+ イオンの吸収が促進。電流容量
は平均 360 mAh/g から 430 mAh/g に増加、C–V はレーザー処理後の
SEI 層形成の大幅に減少する。空孔濃度が高すぎて充放電サイクルが
長い場合、Li+ による電子のトラップが発生し、LiO の形成と Li メ
ッキの電流容量低下が生じる。
【結論】
リチウム イオン電池 (LIB) で使用されるグラファイト アノードのナ
ノ秒レーザー アニーリングにより、LIB の電流容量と性能が大幅に
(>20%) 向上することを実証した。


Source:ScienceDirect
※•https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsami.2c18918



写真:トロント大学
逆ペロブスカイト太陽電池で効率23.9%、高耐久性を実現
米国とカナダの研究グループは、ルイス塩基分子を使用して、ペロブ
スカイト太陽電池の表面パッシベーションを改善しました。 同グルー
プは、高い開回路電圧と顕著な安定性レベルを備えたデバイスを製造
した。
【要約】
界面および粒界 (GB) で配位不足の鉛原子を結合するルイス塩基分子
は、金属ハロゲン化物ペロブスカイト太陽電池 (PSC) の耐久性を高め
ることが知られている。密度汎関数理論の計算を使用して、ホスフィ
ン含有分子は、ここで研究したルイス塩基分子のライブラリーのメン
バーの中で最も強い結合エネルギーを持っていることがわかった。実
験的に、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP)(界面
とGBを不動態化し、結合し、架橋するジホスフィンルイス塩基)で処
理された最高の逆PSCは、よりわずかに高い電力変換効率(PCE)を保
持することがわかり、シミュレートされた AM1.5 照度下で最大電力点
で 40℃で 3500時間以上連続動作した後の初期 PCEは ~23%。DPPP処
理されたデバイスは、85℃で 1500 時間以上開回路状態に保たれた後、
同様の PCE の増加を示す。


写真2 トロント大学



Photo: Business Wire
 完全機能・高性能パターン電池の3Dプリントに成功
カリフォルニアに本拠を置くSakuu社は、12月以来、シリコンバレーの
バッテリーパイロットライン施設で、3Dプリントされた完全に機能す
るバッテリーをカスタム形状とサイズで一貫製造していることを公表。
同社は、リチウムイオンからリチウム金属、全固体電池まで、幅広い
電池技術の商業生産を実現する特許取得済みの Kavianプラットフォー
ムに依存していた。同社の最高技術責任者(Karl Littau)は、「同社
のパターン化されたバッテリーセルは、完全乾燥プロセスで熱管理パ
ターン化された開口部で製造➲パターン化されたバッテリー印刷に
より、熱動的調節の新しい経路でバッテリーセルの体積をより効果的
に使用できる。



2016年に設立され、すでに重要工程を達成。昨年、同社は第1世代
印刷されていないリチウム金属電池で800Wh/L
というベンチマークエネ
ルギー密度達成を発表。さらに、第1世代のリチウム金属電池は、200
サイクル後に97%という高いエネルギー保持率を達成。このバッテリ
ーは、デンドライト・フリー状態を維持しながら、サイクリングが完
了すると、800サイクルで80%の性能保持の記録を達成すると予想され
ている。この表明標は、2023年までに 1200 Wh/L を超える出力が可能
な、完全に3D印刷できる全固体電池製造するこにあった。これは、500
~70 Wh/Lの範囲で機能する、現在最も売れているEVに見られるリチウ
ムイオン電池を大幅に上回ります。同社の最新の成果は、バッテリー
製造においてこの種のものとしては初めてであり、世界中のギガファ
クトリーにある同社のKavianプラットフォームから、全固体電池を含
む次世代 SwiftPrintバッテリーの商業規模の生産計画に向けた重要な
ステップであると説明されている。同社の「Kavianプラットフォーム」
は、他のバッテリーメーカーだけでなく、自動車、e モビリティ、航
空宇宙メーカーにも販売され、さらには、従来のロール・ツー・ロー
ル製造または Kavian製造を使用するギガファクトリーで製造される、
リチウム金属と固体の両方の独自のバッテリー化学のライセンス供与
を計画している。
                        この項つづく
--------------------------------------------------------------
【最後の読書録 Ⅶ】



新・国債の真実―99%の日本人がわかっていない
目次
はじめに

1章 まず「これ」を知らなくては始まらない―そもそも「国債」っ 
  て何だろう?(企業は金を借りて運営する、国も同じ;政府は予算 
  を立て、「足りない額の国債」を発行する ほか)
2章 世にはびこる国債のエセ知識―その思い込い込みが危ない(何
  の知識もなく語っている人が多すぎる;「倹約をよしとする」と「
  借金は悪」となる ほか)
3章 国債から見えてくる日本経済「本当の姿」―「バカな経済論」
 に惑わされないために(なぜ財務省は「財政破綻する」と騒いでい
 るのか?;財務省ロジックに乗っかる人々もいる ほか)
4章 知っているようで知らない「国債」と「税」の話―結局、何を
 どうすれば経済は上向くのか(経済を「道徳」で考えると、大きく
 見誤る;政府がお金を使うということは、国内にお金を巡らせるこ 
 と ほか)
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4章 知っているようで知らない「国債」と「税」の話

「半年先の借金を今する」とナンセンス
 財務省が「歳出」をカサ増しすることには、もう一つ理由がある。
「補正予算」という言葉は聞いたことがあるだろう。いったん予算が
成立した後に起こった事象に応じて、予算の内容を修正したものだ。
 この補正予算まで見越して、財源を確保するために、財務省は最初
に成立する本予算の時点で「歳出」を多く見積もる。それが、「国債
費」の「利払い費等」や「債務償還費」に化けているのだ。
 補正予算まで見越して、本予算の歳出が多く見積もられれば、本予
算成立時の国債発行額も多くなる。要するに、「先々に必要になるか
もしれないお金」を、先に確保しておくということだ。
 これほどバカな話はない。
 民間の企業でも、ずっと先の資金を今から調達するなんてことはし
ない。
 借金をした時点から利払いが発生するのだから、必要になったその
ときに借金をす
るのが、もっとも無駄がない。
 国債だって同じだ。補正予算が成立したときに国債を増発しはじめ
ればいいのに、前もって余計に国債を発行することで、余計な利払い
が生じているのである。
 もっとも私は、国債発行には肯定的だ。
 今のように金融市場で国債が「品薄」になり、それが経済の不活性
につながっているような状況では、政府はもっと積極的に国債を発行
すればいいと思う。
 国債発行には、財政経由で世の中に出回るお金を増やし、経済を活
性化する効果がある。
 銀行や証券会社にも、つねにふんだんに必要だ。
 しかし、必要もないタイミングで国債を発行するというのは、また
別の話である
 年の後半に使うかもしれないお金を、年の最初に借りても、政府に
余計な利払いをさせるだけだ。
  これは、国益にはまったくかなわない。
 つまり、減債基金のための借換債発行には否定的だが、教育国債の
ような投資のためになら、国債をもっと出していいという立場である。
--------------------------------------------------------------
第5章 「国債」がわかれば「投資」もわかる
銀行に預けるくらいなら国債を買え

低金利下では、

国債が最強の金融商品
 もし投資に回せる資金があるのなら、この低金利の環境では「個人
向け国債」が 最強の商品といえる。投資は、リスクとリターンのバ
ランスで判断する。国債より、もちろん株や社債の ほうがリターン
は高い。しかし、そのぶんハイリスクだ。「会社勤めをしながらちょ
と投資もしてみたい」というような投資の素人は、まず手を出さない
ほうがいい。  
 では、「投資のプロ」にお金を預ける投資信託はどうか。  
 はっきりいって論外である。
 「投資のプロ」といっても、神様ではない。
 どれほど賢い人でも、市場の細かい動きを百%予見することなどで
きない。いってしまえば、投資信託とは、「投資のプロ」 の山カン
に手
数料を払うシステムだ。投資信託で「これだけ利益が出た」とい
っても、毎月、けっこうな手数料をとられていることを考えれば、そ
れほど喜べる話ではない。投資信託なんかを運用する人たちは、その
うちAI(人工知能)にとって代わられ るだろうと私は思っている。  
 自分で株や社債を買うのも、投資信託にお金を預けるのも、やめた
ほうがいい。  
 となると残る選択肢は、銀行預金か国債か、である。今は、銀行口
座に入れておい ても、スズメの涙ほどの利子しか入ってこない。普
通、銀行預金の利率より国債の利 率のほうが高いということは起こ
りにくいのだが、そんなレアケースが日本では、しばしば起こってい
る。実際のリターンは、銀行預金より国債のほうが、わずかながら大
きい。  
 リスクという点で考えても、銀行より国のほうがはるかに安全だ。
銀行が潰れる可 能性はあるが、日本政府が潰れる可能性は、今のと
ころ、きわめて低い。万が一、日本政府が潰れるようなことになれば、
銀行はもっとまずいことになる。  
 どのみち、銀行預金に入れてねくくらいなら、より安全で、ちょっ
とでも利益率の高い国債を買ったほうがいいという結論になるのだ。

 本来は、あらゆる金融商品のなかで、もっともリスクの低い国債の
金本来は、あらゆる金融商品のなかで、もっともリスクの低い国債の
金利が、もっとも低いのが自然だ。
 しかし、国債の金利は、じつは「最低でもO・05%」と決められ
ている。このミニマム設定があるために、今の低金利下では、よりリ
スクの低い国債の金利のほうが、よりリスクの高い銀行の金利より高
いという、いわば「リスクプレミアムの逆転現象」が起こっているの
だ。
 差はわずかだが、銀行口座と国債とで比べれば、よりリスクが低く、
よりリターンが多いのは国債なのである。ためしに、付き合いのある
銀行の預金口座の金利と国債の金利を見比べてみるといい。
                        この項つづく
 
風蕭々と碧い時代


Jhon Lennon Imagine


プロフェッサー・ロングヘア Big Chief
also https://youtu.be/KDjkrNCF1qY

● 今夜の寸評:(いまを一声に託す)困難の道行く②
先ず武力衝突を止め、命軽しロシア・ウクライナから人々を救いだし、
パンデミックや地殻変動に備え、人為的気候変動回避と超えるべきが
山積である。


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