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NAO日和

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「容疑者Xの献身」

2008年10月08日 | 邦画

~その謎を、愛そう~

公開初日のレイトショーで、ダーリンと。
ましゃファンの私にとっては、嬉しい映画化初主演作です。

2008年 日本 東宝配給 (08.10.4公開)
[監督] 西谷弘
[原作] 東野圭吾  
[脚本] 福田靖
[音楽] 福山雅治/山本和明
[出演]
福山雅治・・・・・湯川学 (帝都大物理学科准教授。別名「ガリレオ」)
柴咲コウ・・・・・・内海薫 (貝塚北署の熱血刑事)

北村一輝・・・・・草薙俊平 (警視庁・本庁の刑事。湯川とは大学の同期で友人)
松雪泰子・・・・・花岡靖子 (弁当屋「みさと」の女主人) 
堤真一・・・・・・・石神哲哉 (数学教師。帝都大卒で、湯川が天才と認める数学者) 
渡辺いっけい・・栗林宏美 (湯川の助手) 
品川祐・・・・・・・弓削史郎 (貝塚北署の刑事。内海の先輩)
真矢みき・・・・・城之内桜子 (美人監察医。イケメン好き) 

<見どころ>
東野圭吾の物理学者湯川シリーズ「探偵ガリレオ」「予知夢」をドラマ化し、
高視聴率を記録した「ガリレオ」。
本作は、「ガリレオ」シリーズの唯一の長編であり、第134回直木賞、
第6回本格ミステリ大賞に輝いた同名作を映画化。
出演は、ドラマ版でも“ガリレオ”こと天才物理学者・湯川を演じた福山雅治、
湯川とコンビを組む女性刑事に柴咲コウをはじめ、ドラマレギュラー陣が総出演。
また、本作の真の主役と言っても過言ではない、湯川と大学の同期生で
天才数学者・石神に堤真一、美人容疑者役を松雪泰子が演じる

<あらすじ>
天才物理学者・湯川教授(福山雅治)が、生涯で唯一天才と認めた男・
天才数学者の石神哲哉(堤真一)は、娘と二人で暮らす隣人・
花岡靖子(松雪泰子)に淡い思いを抱いていた。
ある日、靖子の元夫・富樫が死体となって発見された。
離婚後も何かと靖子たちに付きまとい、どこへ引っ越しても現れては
暴力を振るっていた富樫。
元妻である靖子が容疑者として捜査線上に上がるが、
彼女には完璧なアリバイが存在していた…。


<感想>
“献身”・・・自分の身をささげて尽くすこと。
       ある物事や人のために、自分を犠牲にして力を尽くすこと。


フジテレビで放映され、大ヒットした『ガリレオ』の映画化。
NAOさん、もちろんTV版から観てました。(だって、ましゃ大好き

今作は、東野圭吾の探偵ガリレオシリーズの中の長編『容疑者Xの献身』の
映画化。「ガリレオ」のタイトルをはずしたところが、
かなりのポイントとなりますが、はずして正解だったと思います。
ちなみに、原作はあえて読まずに行きました。(で、今読んでる最中)


シリーズの軸は、湯川学(福山雅治)と相棒刑事、内海薫(柴咲コウ)。
  
常にクールな対応をしてきた湯川ですが、劇中後半、非常に苦悩する。
「真実を突き止めたところで誰も幸せにはなれない」
本当にその結果どおりになり、実にやりきれない。
あの天才湯川が涙するシーンに、思わず私ももらい泣き。

ストーリーの印象は、「ガリレオ」のスピンオフ的な印象。
それぐらい、この話は堤真一演じる、石神哲哉を視点とした映画だからだ。
湯川が主人公と思って行ったら、肩すかしを食う人がいるかもしれない。
なぜ、そう感じるのか? 私が感じたのは以下の点。
*物理学を駆使した科学的トリックなものはない。
  従って、ドラマでおなじみの、ところ構わず計算するシーンはゼロ。
*湯川のクールさが、後半崩れっぱなし。
*笑えるシーンがほとんどない。
*ドラマで流れていた曲が、ほとんど流れていない。

だが、その心配は無用。
そんな不満を払拭するほど、堤真一の演技が、とにかく素晴らしい。
 
本来、2枚目俳優として名が通っている堤さんだが、この役では
2枚目オーラを完全封印。冴えない中年男を見事に演じている。
しかも、気持ち悪いぐらい。
早朝、大学教授で活躍する湯川と一緒に歩くシーンがあるが
湯川は颯爽と歩くが、石神は背を丸めて目線も伏し目がち。
二人の境遇の差が、決定的にわかる印象的なシーンだった。

「愛」に対して、疎いというか理解できないというのが二人の共通点。
だが、石神は花岡靖子に出会ったことで、「愛」という感情を初めて知る。
その感情が、あんな悲劇的な方向へ行ってしまうなんて・・・・。
映画が進んでいくとともに、タイトルの「献身」の本当の意味がわかったとき
なんともやるせない気持ちになった。

花岡靖子を演じた松雪泰子さんの演技も光っていた。
 
最後泣き崩れるシーンは、言葉がでないくらいの迫真の演技。
ほんと、彼女、いい女優さんに育ったな。

それと同時に、湯川の涙するシーン。
「この事件を、すべて僕に預けてくれ」と言った湯川がとった行動は
果たしてこれでよかったのか?
結局は、自分の手で友人をさらに苦しめることになった結末は
観ているこちらも、心が苦しくなった。
 
石神の愛は、歪んだ方向へ行ってしまったが、彼が花岡靖子を
心の底から愛していたのは、紛れもない真実。
だからこそ、彼の行動一つ一つが観ていてはがゆく、せつなく感じてしまう。

内海:「石神は、花岡靖子に生かされていたんですね」

この一言が、全てを物語っていたように思う。


ラストに流れるKOH+による主題歌「最愛」。
歌詞が、あまりにも石神にはまりすぎてるので、それでまた涙。

とにかく、堤さんの演技が卓越していたこの作品。
彼の演技を観に、劇場へ足を運んでもいいぐらいに値します。
それだけの価値あり。  助演男優賞とってもおかしくない!

TVドラマの延長にある映画版としてみるには、ここ最近の中で№1の出来。
こんなに辛く切ない映画、久しぶり。 大人の映画作品に仕上がってます。 

点数:9点(10点満点)
映画主題歌 動画


 

コメント (11)
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