<4月の鑑賞予定映画>
~あのニッポンのヒーローが実写になって ただ今参上!~
ヤッターマン」世代のNAOさん。公開初日に、娘と行ってきました。
2009年 日本 松竹・日活 配給 (09.3.7公開)
[監督]三池崇史 [原作]竜の子プロダクション
[脚本]十川誠志 [音楽]藤原いくろう、神保正明、山本正之
[上映時間]1時間51分
[出演]櫻井 翔・・・・・・・・・・・・ヤッターマン1号(ガンちゃん)
福田沙紀・・・・・・・・・・・ヤッターマン2号(愛ちゃん)
深田恭子・・・・・・・・・・・ドロンジョ
生瀬勝久・・・・・・・・・・・ボヤッキー
ケンドーコバヤシ・・・・・トンズラー
阿部サダヲ・・・・・・・・・・海江田博士
<見どころ>
鬼才、三池崇史監督が人気テレビアニメーション「ヤッターマン」を
実写化した型破りな娯楽大作。
ドクロストーンをめぐり、ヤッターマンとドロンボー一味が繰り広げる攻防を
独自の世界観で描く。正義のヒーローにふんするのは『黄色い涙』の櫻井翔。
その相手役に『櫻の園 -さくらのその-』の福田沙紀、ドロンジョ役に
『下妻物語』の深田恭子とフレッシュな面々が顔をそろえる。
オリジナル版をさらにパワーアップさせた、迫力の戦闘シーンや
変身シーンなども見逃せない。(シネマトゥデイ)
<あらすじ>
ガンちゃん(櫻井翔)は父の遺志を継ぎ、犬型の巨大ロボット“ヤッターワン”を
完成させた。そしてアイちゃん(福田沙紀)と力を合わせ、愛と正義の味方
ヤッターマン1号・2号としてドロンジョ(深田恭子)率いるドロンボー一味と戦うことに。
ある日、一味が探しているのは何でも願いがかなう伝説のドクロストーンだと判明
し……。(シネマトゥデイ)
<感想>
NAOさん世代なら誰もが知っている
タツノコプロのタイムボカンシリーズ「ヤッターマン」の実写映画。
原作を踏まえた上で、この映画を見るのが一番楽しめる作品に仕上がっているが
一言で感想を言うなら、
「ドロンジョによるドロンジョのためのコスプレ大会映画」・・・・ですかね。
おなじみの、「やっておしまい!」「説明しよう」「ブタもおだてりゃ木に登る」
をはじめ、キメ台詞からナレーションまで、原作に忠実に実写化したのは
リアルタイムで観ていたものには、涙ちょちょぎれもの。
そして、主人公より注目されたドロンジョ(深田恭子)。
いやぁ~この人、どんな役でも自分色に染め上げてしまうすごい女優さんですね。
賛否わかれるキャスティングでしたが、わたしゃOKでしたね。
声も何気にオリジナルの声、小原乃梨子さんに似ていた感じを受けました。
アニメの世界を3次元リアルに描くのって難しいですが、今回は
イメージをあまり損なわないつくりになっていました。
特に「ドロンボー一味」のキャスティングは、ほんとハマってたな~。
ボヤッキーとトンズラーも、見事にマッチ。 いや~お見事!
とりわけ、生瀬さんのボヤッキーはアニメから出てきたようにマッチしてました。
ヤッター1号・2号は無難な感じ。
アニメのイメージを損なわない、まずまずの出来でした。
ただ、かなりお色気+エロシーンが、思っていた以上にあったからびっくり。
まぁアニメもそうだったしね・・・・これ子どもはついていけないかも?
ヤッターワンが敵メカに発情?したり、「2号さん」発言があったりで、
娘:「2号さんてなに?」って聞かれちまいましたよ・・・。
あと、海江田博士(阿部サダヲ)にも最後は笑えました。
っていうか、やっぱり阿部サダヲワールド全開だったかも?
実写版のヤッターワンを見てちょい感動しましたが、それより感動したのが
後半出てくるヤッターキング。いやぁ~よかった!
往年のファンには、随所に細かい小細工がしかけてあって喜ぶテイストが
いっぱい詰まっていますが、若い世代は、ちょっとついていけない部分も
多々あるかも?
最後、ドロンボー解散のシーンがありますが、これはオリジナルアニメでも
あったシーン。ファンは喜びますが、知らん子は?ですよね。
あとね~Hっぽシーンがなぜか笑えん!
ガンちゃんが海江田博士の娘の太ももに吸いつくシーンがあったが
正直、親娘でドン引きです。
エロシーンが、全部男目線なんだよね。
で、上映時間長すぎ。あの程度の話なら、1時間半で十分。
戦闘シーンはそれなりにスピード感があったが、そのほかは
なんか中途半端な間が多くて、イラっときてしまう。
予告編ほどのテンポアップ感がなかったのが痛いな~。
ヤッターマンは、完璧に脇役。
ボヤッキーがドロンジョ命!なのはわかるけど、ドクロベエまでドロンジョに恋。
しかも、製作サイドもみんなドロンジョ命なんじゃない?って思うほど
ドロンジョ様LOVEなのが、作品全体ににじみ出ています。
つまり結論! これは、大人向けに作った「ヤッターマン」。
子どもが喜ぶギャグはほとんどなし。(だって私でもあまり笑えんオヤジギャグ)
それでも、やっぱり往年のファンには涙ちょちょぎれものの作品。
テーマ曲がかかると、わくわくし、ドロンボーの歌がかかると
つい口ずさむ自分がいました。
親子で行くより同世代の方で観に行く映画だと思います。
わたしゃ映画のあと、娘に全部エロシーンの解説を
「説明しよう!」なんて言いながらさせられました~。(T▽T)
映画「ヤッターマン」公式HP
点数:7点 (10点満点)