くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(58)ツムブリ Elagatis bipinnulata

2013-06-18 09:26:57 | シパダン図鑑


スズキ目スズキ亜目アジ科ブリモドキ亜科ツムブリ属のツムブリさんは、たまにわらわらっと現れる。
特に、グループから一人取り残されたときなどに嘲笑うかのように巻かれることがある。
シパダンでなんらかマクロにはまったり、マブールであまりに透明度が悪くてみんなを見失ったときなんかに、ひとりになると囲まれる。
そして彼らはひととおりマンウォッチングをすると、去ってゆく。

漢字名の錘鰤はしっくりくるが、英語名はどれもしっくりこない。
Rainbow Runner、Rainbow yellowtail、Spanish jack、Hawaiian salmon。
ボディを走るブルーのラインをレインボーにみたててるのかな。

モルディブのリゾートでは、よくツムブリのソテーが出て、おいしかったな。
愛らしさはないけれど、スズキ目アジ科だけあって、動きにキレがあって見て楽しい、食べておいしい、よいおさかな。

けっこう寄らば大樹の陰だったりする…。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(57)ミナミイスズミ Kyphosus pacificus

2013-06-17 08:46:54 | シパダン図鑑
本日は地味なおさかな。
スズキ目イスズミ科のミナミイスズミさん。


「いすずみ」をどんなさかなか知らなかった頃。
久米島のシチューガマというポイントは、シチューがイスズミでカマが穴という、イスズミが棲んでいたことに因むポイント名だが、いまはもういない的なところに、うら悲しさを感じた。

そんな哀愁を帯びたイメージだったのに、これがイスズミと認識したのは、ヴァドゥの水面でゲストが投げるパンにがっつく姿。
なんだか興ざめ。

半笑いみたいな顔つきも、緩慢な感じも、どうも好きになれない。
たぶん口がとがっているから、ミナミイスズミだと思う。
英名はPacific drummer。
ドラマーっすか?
漢字で伊須墨さん、伊寿墨さんならよいが、うんこたれ、ばばたれというなさけない名前も。
釣り師が釣り上げる際に、大量のウンコをするかららしい。

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まりん・らいふ・いん・しぱだん(56)ピックハンドルバラクーダ Sphyraena jello

2013-06-14 09:08:26 | シパダン図鑑
同じスズキ目サバ亜目カマス科カマス族の所属なのに…。
同じ顔かたち、姿かたち、そして縞模様なのに…。




しっぽが黄色いと、こうも注目されないの?ってなPickhandle barracuda。


和名もないみたい。
pickaxe=つるはしの柄にみたてて、pickhandleトという名まえになっているらしい。






きっと君たちもブラックフィンなみにぐるんぐるん群れれば、もっと人気になるはず。
色味的には、私はブラックフィンの方が好きだけれど…。
ブラックフィンの群れの近くにも現れたりするが、お互い無関心そう。
だいたいは、あまり流れのないカベの近くでヌボーと何本かで漂っている。

シパダンのガイドはyellowtailとかyellowfinと呼んでいるが、いわゆるYellowtail barracuda=イエローフィンバラクーダ(Sphyraena flavicauda)はタイワンカマスだった。
タイワンカマスの群れは久米島のイマズニでよく見たのに、バラクーダポイントでもときどき見るのに、尻尾が黄色いので、私もこれまでイエローフィン、イエローテイルとしっかり間違えて覚えてしまっていた。
でも、実はつるはしだったのね。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(55)イソマグロ Gymnosarda unicolor

2013-06-13 09:04:54 | シパダン図鑑
いそまぐろ。
イソマグロにかんしては、シパダンよりもモルディブの方が数が多い気がする。
それに、粟国の筆ん崎でイソマグロが100本くらいブンブンしてるのを見たことがあるので、せいぜい1~2匹でブーンとやってくるだけのシパダンのやつはたいしたことない。



と侮ってると、シパダンのは近い。




通りすがりに歯を見せてにっこり。
ではなく、思いっきり威嚇される。
Dogtooth tuna。
すれちがいざまに、歯をむく不敵なさまのにくたらしいこと。


じしんまんまん、ダイバーを威嚇したら、ぶりぶりっと去ってゆく。


そして、うずまく魚影へ一直線。


スズキ目サバ亜目サバ科ハガツオ族イソマグロ属のイソマグロは、マグロ、ツナとついてはいても、みんな大好き寿司ネタになる、サバ科マグロ族マグロ属の鮪たちとは似て非なるもの。
イソマグロチェックをしたときにみつけた「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」のHPによれば、いわゆる鮪とイソマグロは、霊長類における人とゴリラくらい違うんだとか。
だいたい寿司ネタまぐろたちは遠洋だし、イソマグロはしょせんは磯鮪、ダイバーがアクセスできるところにお住まいだ。
こいつらの堂々とした態度に反して、「下魚」「水っぽくてまずい」と不名誉な評価を受けているが、クルーズに乗ってたどっかのおっさんは、「本当は旨いんだぞ」と言っていた。
どっちみち、おいしそうとか、まずそうとか思うヒマがないほど、イソマグロはダッときて、ダッと去ってゆく。
にやりとダイバーを一瞥しながら。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(54)ハタタテダイ Heniochus acuminatus

2013-06-12 09:16:11 | シパダン図鑑
ムレハタタテダイと似ているけれど、こちらは群れずにペア行動のハタタテダイ。






いつも仲良しで微笑ましい。
でも、だいたいは岩かげにいるので、どのポイントで撮ったかわからなくなる…。


背びれの棘が11かどうかは見えないけれど、ムレハタタテダイより鼻っ面が黒いし、あごから胸のラインがシャープで、口もより突き出ている。


こちらがムレハタタテダイ。丸っこい。


こちらがハタタテダイ。


英名はBlack and white bannerfish、Longfin bannerfish、Pennant coralfishと、やはり万国共通な見た目で表現。
でも、「Poor man's moorish idol」なんてのもあり、貧乏人のツノダシって、これまたずいぶんな言われよう。
同じタイガースカラーでも、ツノダシのほうが格上ってこと?
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(53)ムレハタタテダイ Heniochus diphreutes

2013-06-11 09:17:21 | シパダン図鑑

バラクーダポイントの壁ぞいの中層には、ムレハタタテダイがゆらゆら。







ときに流れるように。


ときに降るように。


バラクーダポイントでは見るものがありすぎて、そうそうムレハタタテダイにかまってはいられないけれど、なごむひととき。

ムレハタタテダイは、ハタタテダイより丸っこくて、鼻先の黒が淡くて、背びれが短いように見える。
実際の見分け方は、背鰭棘がムレちゃんは12で、ハタタテダイは11とのこと。
セビレトゲ?
魚の背びれのギザギザのイメージはわくが、聞きなれぬ言葉。
ハタタテダイは、ひょろーんと伸びたヒレに目がゆき、ギザギザなんて見てられない。
セビレトゲではなく、正しくは「せびれきょく」と読む。
あとは、尾側の縞が、ムレちゃんは尻びれの先端で終わっているけれど、ハタタテダイは尻びれの微妙に内側で終わっている。


英語名は直訳っぽいSchooling Penantfish、Schooling bannerfishだが、False moorish idolなんてのもある。
ニセツノダシ。
ひどくない?
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(52)アンボンスズメダイ Chromis Ambonensis

2013-06-10 09:15:16 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のアンボンスズメダイ。
インドネシアの秘境、アンボンの名を冠したスズメダイ。
アンボンに行かなくったって、シパダンにもいる。
たまたま写った系なので、わかりにくいけれど、胸びれのつけ根が黄色いのと、白目の部分(?)が青いのが特徴。








黒目がちでかわいい。


幼魚はもっとかわいい。


------- 2013年10月追記 -------
魚の名まえを調べたところで、すぐに忘れてしまう。
でも、このアンボンスズメダイは、記憶にとどまった。
9月に潜ったときは、「やあ、アンボンちゃん!」と、ちゃんと顔と名まえが一致した。






それにしても、なんだって幼魚はこんなに目を見開いているの?






覚えてしまえば、島一周、そこここであえる子たちだということを知った。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(51)ネッタイスズメダイ Pomacentrus moluccensis

2013-06-08 08:49:27 | シパダン図鑑


またまた黄色いスズメダイ。
ネッタイスズメダイ=Lemon Damsel。




サンゴの枝の中、キイロサンゴハゼかと思ったら、妙にふくれっ面のネッタイスズメダイだった。
こちらもスズメダイらしく、テリトリー意識の強い、攻撃的な性質らしいが、なぜか引っ込みがち。
もちょっと出てきて~!
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(50) コガネスズメダイ Chromis Analis

2013-06-07 07:31:35 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のコガネスズメダイさん。


Yellow chromisの名まえが示すとおり、全身黄色い。
ヤマブキスズメダイよりも、ヤマブキ色だと思う。
青に黄色は映えるはずなのに、まったく思うように写らない。
コンデジじゃ、どうにもならない。
一眼持っていた時代には、36枚しかないのに、コガネスズメダイを撮ろうなんて思うことはまずなかった。
といった程度で、思い入れナシ。
とはいえ、シパダンの壁沿いには、コガネスズメダイがたくさん群れていて、彼らを見ると、ああ、シパダンだなぁ、って思う。


似たような形で、黄色で、なんでヤマブキスズメダイはYellow Damsel、コガネスズメダイはYellow Chromis.
クロミスとダムゼル、いったい何が違うの?
辞書ではchromisはスズメダイ属、damselfishはスズメダイ。
Chromisはスズメダイ科の属のひとつをいい、Damselは、より広範囲にスズメダイ科の複数の属のことを言うんだとか。
そして、大部分のDamselはChromisなんだそうだ。
もうわけがわからない。
スズメダイ族でDamselfishでないのはクマノミらしい。
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まりん・らいふ・いん・しぱだん(49)ヤマブキスズメダイ Amblyglyphidodon aureus

2013-06-06 08:59:39 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のヤマブキスズメダイさん。


「何かマクロちゃんがいないかなー」とウチワやヤギを覗くと、ヤマブキスズメダイににらまれたりする。
かわいい顔して、目がこわい!?
テリトリーにうるさいスズメダイ気質だからいたしかたない。
それに、こんなに青いそばかす(?)が多いとは!


とはいっても、強気で向かって来るばかりではなく、背を向けられることも。


Golden Damsel、Yellow Damsel。
水中では、どれがヤマブキで、コガネで、ヒマワリで、なんて見分けてはいられず、まあ、黄色いスズメダイ。
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