芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

北上川下見

2009年03月15日 | Weblog
3月13日(金)に平泉の高舘橋の下にある船着き場から舟を下ろして下ることで確認した。この場所を教えてくれたのは、石巻の邉見清二氏だ。そこから橋を渡って、左岸沿いにトヨマまで下ってきた。6月22日からの週の日に川を漕いで下り、トヨマに一泊するので、まず、宿を紹介してくれというので、角山旅館を紹介した。海老紋旅館は、前に触れたかもしれないが、トヨマの旅館組合の組合長だというから、登米の旅館にどうすれば、トヨマに客を誘致できるか四つの旅館の人達に集まってもらって話をしたい旨重い資料をザックで背負って行って話したが、「自分の旅館は年間50人しか宿泊客がいないから、食堂としてやって行く、今まで何をやっても駄目だった。そもそもがほかの旅館は皆敵だ」といって憚らないので、説得をしたが一時間半玄関前に荷物を背負ったままで立たされて成果を得られなかった。60歳前後の旅館主であるが、人を立たせたままで話を聞くというのがそもそも接客業にむいていない。もう一軒の海老武旅館は、私の家に来た東京の人たちが、我が家に迷惑をかけたくないと、海老武旅館に泊まったが、夕食後部屋に戻って、しばらくすると、夜中の12時頃に食堂で飲食していた別の客たちが、上がってきて隣りの部屋で飲食を始め、遅くまで宴会していたため寝られなかったと言っていた。これも接客業に向いていない。もう一軒のホテル望遠閣は、川から遠いので候補から外した。
角山旅館の若い主人が出てきたので、6月に平泉方面から船を漕いできて30人くらいで泊まりたいが、一人いくらか聞くと、7000円だという。「あれ、オレは、6000円台と聴いてッけんと」というと、「6,500円からです」と若主人は言う。海老紋旅館といい、角山旅館といい、若主人は、どうしてこう駄目なのだろう。まとまった団体が泊まるなら、これだけのサービスが出来ますとか積極的に割引などのはなしをすればいいのに、いきなり、高いことを云う。30人の人がまとまってくるということは、それだけその団体を引き連れるには、健康面やらとりまとめやら、細かい問題を解決しなければならない。そんなことに思いが至らないところに、素人のような接客の仕方を感じる。平泉は、大きな観光地なのに、6000円の宿を見付けてきているのだ。それが、この程度の観光地で、このようなことを云うというのは、棚ぼた式の客が来たら、出来るだけぼったくるという発想だ。海老紋に断られたから、指導できなかったが、ほかの旅館もこの調子であろう。私としては、この遠漕をきっかけに、将来、北上川を下る遠漕を毎年出来るように、全国にトヨマを知らしめ、定着させれば、町の活性化の一つに育てらると思って、東京から来た仲間に協力を惜しまないのだ。この息子は、海老紋と同じで料理を作るばかりで、接客業の修行をしていないと、とりあえず、部屋を見せてほしいと部屋を見ているところに、奥から、親父が出てきた。この親父に説明すると、これはよく分かっていて、お客さんのご希望に応じてやりす、という。そこで、私が、「少し話し合いをすっから、お茶を出してけらい」といって、5人で玄関内の椅子に座らせてもらって、話をした。親父は、はなしが終わってから、表通りまで車の我々を送ってくれた。こうでなくては、と思った。