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ぽかぽか春庭「鎌倉五山めぐりその2」

2012-04-14 13:00:00 | エッセイ、コラム
2012/04/14
ぽかぽか春庭十二単日記>はるHAL春(13)鎌倉五山めぐりその2

 4月7日、思いがけない源氏山ハイキングで2時間歩き、いささかくたびれました。途中、葛原岡神社で一休み。ベンチにすわって玉こんにゃくを食べました。ブランチにと持ってきたお弁当は、行きの横須賀線電車の中でさっさと食べてしまいました。お昼を食べずに歩き続けたので、鎌倉に着いてからはじめて口にいれる食べ物が玉こんにゃく。
 神社の祭神である日野俊基の名は、聞いたことある。聞いたことある気がするけど、誰だったっけな。説明板によると、日野俊基は、後醍醐天皇の側近。鎌倉幕府倒幕の密議が発覚、葛原岡で処刑。明治維新後、ムツヒト天皇の発議により、神社建立、とあります。もろもろの説明はドーセすぐに忘れてしまって、この先、私の脳裏には、葛原岡神社といえば、玉こんにゃく100円、というのが思い出されることでしょう。

 やっと源氏山ハイキングコース出口。浄智寺(五山第四位)に立ち寄ったのは、なんぞ座るベンチでもないかしら、と思ったゆえ。入山料200円。境内は国の史跡というのでひとまわり。なでると御利益あると書いてある布袋さんなぞがおわしました。頭をなでて、ボケませんよーにとお願いしました。

浄智寺
  

 若い頃、東慶寺が好きでときどきお参りに来ていました。墓域の中、文学者のお墓参りをしながら歩くのもいわば掃苔趣味(古人のお墓をたずね、墓の苔をはらってお参りするという趣味)のはしりとも言えるものでした。40年前には「掃苔趣味」なんていう言葉は聞かなかったですが。
 浄智寺のお墓に渋澤達彦が眠っていたこと知りませんでした。今回はどうも掃苔趣味がペケです。ちゃんとお参りしたのは尊氏のとうちゃんだけでした。あー、名前もう忘れた、、、そうそう、貞氏さん。

 若い頃は、鎌倉駅で降りることはほとんどなく、北鎌倉で下りて東慶寺へ向かい、時間があれば円覚寺にもお参りする、そんなコースでした。鎌倉五山のうち円覚寺は東慶寺のついでに立ち寄ることもありましたが、浄智寺まで来たことはありませんでしたから、鎌倉五山全部まわれたことをもって、よしとしましょう。

 4月7日の鎌倉散歩の最後。夕方、鎌倉五山第2位の円覚寺にたどり着きました。ここは何度も来たことがあるのですが、前回10年前に娘と来たときは寄りませんでしたから、久しぶりの参拝です。
  
 境内ひとまわりし、最後に階段を上って国宝という洪鐘を見て、鐘の脇の茶店によりました。お汁粉を食べながら、山上から東慶寺を見下ろす景色、見覚えがあります。ああ、私、若い頃に円覚寺によったときもこの茶店から東慶寺を見下ろしたなあと夕暮れの光景にいささか感慨深く、過ぎ去った若い頃が思い出されました。このころもひとりで鎌倉お寺巡り。今もひとりで寺社巡り。まあ、やっていることウン十年変わってない。

円覚寺茶店から見下ろす東慶寺


 東慶寺の写真などとっていると、にぎやかに和装の若者が繰り込んできました。男性ひとりが写真係を務め、和服姿のお嬢さん達の写真を撮っています。すてきな着物姿なので、私も何枚か写真を撮らせてもらいました。「和風の習い事をなさっているサークルの方々なんですか」とおたずねすると、「いいえ、そういんじゃなくて」と笑っています。
 名刺を渡して「うしろ姿の一枚をブログに掲載してもいいですか」と許可を求めると、「正面からのもOKですよ」と、気さくなお返事。でも、後ろ姿をUPします。


 思いがけない鎌倉源氏山ハイキングの一日、くたびれてはいましたが、最後に若い人々のエネルギーをもらったようで、湘南ライン宇都宮行きに乗って帰りました。

<つづく>
コメント (2)
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