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ぽかぽか春庭「新しい春に新しいスタート」

2012-04-15 10:00:00 | エッセイ、コラム
2012/04/15
ぽかぽか春庭十二単日記>はるHAL春(14)新しい春に新しいスタート

 9日から新学期が始まりました。新しい出会いや新しい教科に期待や不安を抱きながら、教室のドアを開ける。
 今期の受け持ちには、お初にお目にかかる国の学生はいませんでした。セネガル、イギリス、インドネシア、ベトナム、ミャンマー。もうひとつのクラスは、ネパール、メキシコ、イラン。

 去年も今期もフクシマの影響で留学生がガクンと減っています。女性は特に、親が「将来娘の健康に影響がでないか心配」と過剰に反応しているのかもしれない中、イランからの女子学生、来てくれてありがとうという気持ちになります。
 二重スタンダードだとかの鳩ぽっぽ発言がイランで削除されたのは、「言わなかった」からではなく「日本政府との軋轢を考慮して」だそうです。「日本は女性にとって世界でもっとも安全な国」とこれまで留学生達に好評だったのに、「健康被害がでるかもしれない危険な国」という評価になったのだとしたら、残念しごく。
 
 私立大の「日本人に日本語学を教えるクラス」は、いつもに比べて新入生の受講生が多い。これまでの授業進行とはちょっと変えなければならない部分も出てくるでしょう。パワーポイントスライドを作成しての発表を学生に課してきたけれど、1年生の中には、高校で情報処理の授業を受けておらず、パソコンのワープロやパワーポイント作成がまだできない者もいるので。

 もうひとつの私立大で、中国人留学生と日本人学生混在のクラスに日本語教授法を教える授業は、これまでの「日本人学生に日本語教授法を教える」というのとは異なったシラバスで進んでいかなければならない。どういう工夫をしたらよいか、これから勝負です。

 そんなこんなでバタバタとはじまった新学期。今年よかったのは、どこのキャンパスでも桜が見られたこと。これまで、たいてい四月の第2週からはじまる新学期に行ってみると、すでにキャンパスの桜は散り終わり、葉桜にもなっていない、赤い顎だけの姿のことが多く、このキャンパスの桜を見るのは15年目にして初めて、という大学もありました。

 12日の午後、仕事を終えてキャンパスの通路を歩いていると、遠くから「センセー」と呼んで手を振っている学生達がいました。カフェテリアに集まって、お茶している留学生。昨年の10月から半年教えた学生達でした。無事進級し、新しいクラスでの日本語学習を始めている学生達が、新学期になって担当講師ではなくなった私にそろって手をふって挨拶してくれるのも、うれしいことです。
 桜の4月、新入生とともに、新しい年度のスタートです。

 都内の桜名所とキャンパスの桜、写真のいくつかです。

飛鳥山公園下を通る都電 
  

内堀飯田橋付近のボート 上野のお寺・門前 十条倉庫引き込み線の桜 
        
  
キャンパスの桜・朝8時
   
 
 六義園で許可無しゲリラ撮影をしていたウクライナの美少女たち。なぜか古代中国の衣装コスプレ。おそらくは古代日本の衣装との勘違い。見物人もまた「ウクライナからきたんだってよ」「あら、ウクライナってあんな衣装だったのね」と勘違い会話をしていました。彼女たち、ウクライナで「これが日本の春だ」てな写真集でも発売するのかも。

ウクライナのふたり


六義園しだれ桜 
 


<おわり>
コメント (11)
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