2012/10/10
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012秋(2)みんなの絆コンサート
10月1日は、都民の日。都内の小中学校や役所はお休みになるところも多い。私は、ダンス仲間のミサイルママとみきさんが出演する「みんなの絆コンサート」に出かけました。台風一過の青空の下、暑さも戻った池袋。
西口にある東京芸術劇場は、1年半かけて音響効果の改善やエスカレーター改修などを行って、リニューアルオープンしました。ミサイルママが出演するということに加えて、どんなふうに改修されたのかしら、という興味で出かけてきました。
芸劇名物だった1階から5階まで一気に連続で上っていった大エレベーターは、「危険だから」という理由で、1~2階。2~5階に区切られていました。大エレベーター、私は好きだったけれど、安全管理がたいへんだったみたいです。
エレベーターのほか、内部もいろいろな改修があったことはわかりましたが、割愛。
ミサイルママは、オープニングの「としま未来祝典序曲」の合唱と、ラストの「としま未来へ」合唱に出演。豊島区が区制施行80周年となることを記念してのコンサートですから、オープニングのあとは、区長やら区議会議長の挨拶。こちらは型どおり。来賓挨拶は、名誉区民の狂言人間国宝、野村萬さんと、東京芸術劇場名誉館長の小田島雄志さんの祝辞。世阿弥を引用しての折り目正しい野村萬さんの話と、原稿などなしに軽妙洒脱な挨拶で観客を笑わせた小田島さんの話、スタイルは対照的でしたが、どちらも面白かった。
フンバーディンク作曲のオペラ「ヘンゼルとグレーテル序曲」を坂本和彦指揮、東京音楽大学シンフォニーオーケストラの演奏で聞いたあと、さだファミリーが出演した歌のコーナーがありました。さだまさしの妹、息子、娘の3人が出演。七光り三人組?
このファミリー出演のコーナーは、マイクの音がワンワンとした響きになって流れてしまい、え~、音響効果も改修したんじゃなかったの?と、思いました。オーケストラや合唱など、マイクを使わないときは良い響きと思ったのに、佐田玲子の歌やトーク、ただワンワンと響き、何をしゃべっているのか聞き取れず、歌詞も何歌っているんだかわかりませんでした。
さだまさしの息子佐田大陸はバイオリン奏者、娘佐田詠夢はピアニスト。「一家で出演」は「絆」を冠したコンサートにふさわしいとの人選だったのでしょうが、耳の聞こえが悪い私には、歌もトークもぜんぜん聞き取れず、ビデオ出演のさだまさしのあいさつだけは聞き取れました。
いっしょに出かけたともこさんコズさんは、佐田ファミリーのトーク、一部わかったところもあったとのことですが、内容は面白くともなんともなかったと、不評でした。不評の原因のひとつは、4時半に終了するはずのコンサートが「面白くもないトーク」のせいで30分近くオーバーしたことです。「自分たちだけのファミリーコンサートなら、どれだけトークを長引かせてもいいだろうけれど、こどもも出演する寄り合い所帯のコンサートなのだから、プロならきちんと自分の持ち時間を計算すべきだ」というのがトモコさんの評。さだまさしのコンサートでは「歌はCD買って聞いて下さい。コンサートはトークを聞かせるのがサービス」という方針らしいので、妹も「長くしゃべるのがお客さんへのサービス」と、勘違いしたのかも知れません。
ミサイルママは、コンサート終了後の合唱団打ち上げには参加しないと言います。現在、健康のために「油もの断ち」を心掛けているミサイルママは、「打ち上げの居酒屋だと、どうしても揚げ物メニューが多いし、お酒も飲みたくないのでパスした」とのこと。60代突入後は、槍ヶ岳などへのひとり登山を続けるためにも、健康に気を配って生きることにしたのですって。
ともこさんコズさんミサイルママと、駅ビルのレストランでで夕食。和食の店に入りました。
私も健康のためにいろいろ「○○断ち」せねばならぬ身なのに、「カツオと野菜のバターソテー丼」というのを食べました。
ドリンク200円をけちって定食にプラスせず、サービスの緑茶で2時間おしゃべり。
来年度のダンスサークルの練習場所をめぐって、あーでもないこーでもない、と話し合いました。サークルの練習場所にしている文化センターが、来年度、改修工事のために1年間閉鎖になるので、他の場所を探さなければならないのです。東京藝術劇場の改修は、音の響きが生音はいいのにマイク音はイマイチでした。これはマイクの調整ミスかもしれません。文化センターの改修、バリアフリー化と耐震の工事ということなので、必要なインフラ整備なのかもしれませんが、その間、1年間わたしたちは、流浪の民となって、あちこちの区民会館だのなんとかホールだのを渡り歩くことになります。
ミサイルママが歌った合唱曲「としま未来へ」は、「♪この町に生きるよろこび、命を誇り輝くように」と歌いあげているのですが、豊島区はいいわよ、池袋周辺の会社や店からの税収たっぷりあるから。どうも、我が住む区は文化事業にはお金をかけない方針らしく、社会教育団体に登録している我がジャズダンスサークルも、活動場所さえ見つからないというありさま。メンバー減少しても会費値上げはしない方針なので、低予算でのやりくりがうまくいきません。「この町に暮らすよろこび、愛としあわせ育てながら」という歌のように生きられたらいいのですが。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十二単日記2012秋(2)みんなの絆コンサート
10月1日は、都民の日。都内の小中学校や役所はお休みになるところも多い。私は、ダンス仲間のミサイルママとみきさんが出演する「みんなの絆コンサート」に出かけました。台風一過の青空の下、暑さも戻った池袋。
西口にある東京芸術劇場は、1年半かけて音響効果の改善やエスカレーター改修などを行って、リニューアルオープンしました。ミサイルママが出演するということに加えて、どんなふうに改修されたのかしら、という興味で出かけてきました。
芸劇名物だった1階から5階まで一気に連続で上っていった大エレベーターは、「危険だから」という理由で、1~2階。2~5階に区切られていました。大エレベーター、私は好きだったけれど、安全管理がたいへんだったみたいです。
エレベーターのほか、内部もいろいろな改修があったことはわかりましたが、割愛。
ミサイルママは、オープニングの「としま未来祝典序曲」の合唱と、ラストの「としま未来へ」合唱に出演。豊島区が区制施行80周年となることを記念してのコンサートですから、オープニングのあとは、区長やら区議会議長の挨拶。こちらは型どおり。来賓挨拶は、名誉区民の狂言人間国宝、野村萬さんと、東京芸術劇場名誉館長の小田島雄志さんの祝辞。世阿弥を引用しての折り目正しい野村萬さんの話と、原稿などなしに軽妙洒脱な挨拶で観客を笑わせた小田島さんの話、スタイルは対照的でしたが、どちらも面白かった。
フンバーディンク作曲のオペラ「ヘンゼルとグレーテル序曲」を坂本和彦指揮、東京音楽大学シンフォニーオーケストラの演奏で聞いたあと、さだファミリーが出演した歌のコーナーがありました。さだまさしの妹、息子、娘の3人が出演。七光り三人組?
このファミリー出演のコーナーは、マイクの音がワンワンとした響きになって流れてしまい、え~、音響効果も改修したんじゃなかったの?と、思いました。オーケストラや合唱など、マイクを使わないときは良い響きと思ったのに、佐田玲子の歌やトーク、ただワンワンと響き、何をしゃべっているのか聞き取れず、歌詞も何歌っているんだかわかりませんでした。
さだまさしの息子佐田大陸はバイオリン奏者、娘佐田詠夢はピアニスト。「一家で出演」は「絆」を冠したコンサートにふさわしいとの人選だったのでしょうが、耳の聞こえが悪い私には、歌もトークもぜんぜん聞き取れず、ビデオ出演のさだまさしのあいさつだけは聞き取れました。
いっしょに出かけたともこさんコズさんは、佐田ファミリーのトーク、一部わかったところもあったとのことですが、内容は面白くともなんともなかったと、不評でした。不評の原因のひとつは、4時半に終了するはずのコンサートが「面白くもないトーク」のせいで30分近くオーバーしたことです。「自分たちだけのファミリーコンサートなら、どれだけトークを長引かせてもいいだろうけれど、こどもも出演する寄り合い所帯のコンサートなのだから、プロならきちんと自分の持ち時間を計算すべきだ」というのがトモコさんの評。さだまさしのコンサートでは「歌はCD買って聞いて下さい。コンサートはトークを聞かせるのがサービス」という方針らしいので、妹も「長くしゃべるのがお客さんへのサービス」と、勘違いしたのかも知れません。
ミサイルママは、コンサート終了後の合唱団打ち上げには参加しないと言います。現在、健康のために「油もの断ち」を心掛けているミサイルママは、「打ち上げの居酒屋だと、どうしても揚げ物メニューが多いし、お酒も飲みたくないのでパスした」とのこと。60代突入後は、槍ヶ岳などへのひとり登山を続けるためにも、健康に気を配って生きることにしたのですって。
ともこさんコズさんミサイルママと、駅ビルのレストランでで夕食。和食の店に入りました。
私も健康のためにいろいろ「○○断ち」せねばならぬ身なのに、「カツオと野菜のバターソテー丼」というのを食べました。
ドリンク200円をけちって定食にプラスせず、サービスの緑茶で2時間おしゃべり。
来年度のダンスサークルの練習場所をめぐって、あーでもないこーでもない、と話し合いました。サークルの練習場所にしている文化センターが、来年度、改修工事のために1年間閉鎖になるので、他の場所を探さなければならないのです。東京藝術劇場の改修は、音の響きが生音はいいのにマイク音はイマイチでした。これはマイクの調整ミスかもしれません。文化センターの改修、バリアフリー化と耐震の工事ということなので、必要なインフラ整備なのかもしれませんが、その間、1年間わたしたちは、流浪の民となって、あちこちの区民会館だのなんとかホールだのを渡り歩くことになります。
ミサイルママが歌った合唱曲「としま未来へ」は、「♪この町に生きるよろこび、命を誇り輝くように」と歌いあげているのですが、豊島区はいいわよ、池袋周辺の会社や店からの税収たっぷりあるから。どうも、我が住む区は文化事業にはお金をかけない方針らしく、社会教育団体に登録している我がジャズダンスサークルも、活動場所さえ見つからないというありさま。メンバー減少しても会費値上げはしない方針なので、低予算でのやりくりがうまくいきません。「この町に暮らすよろこび、愛としあわせ育てながら」という歌のように生きられたらいいのですが。
<つづく>