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ぽかぽか春庭「明けまして新年俳句&腰折れ」

2013-01-02 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/01/02
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十三里日記正月(2)明けまして新年俳句&腰折れ

 年の初めのためしとて、何かめでたそうなことを言わねばならぬとは思うものの、どうにも不調法でして。新春賀詞のかわりに、元日から六日まで松の内の句を並べます。

・去年今年貫く棒のごときもの 高浜虚子

・オリオンの盾新しき年に入る 橋本多佳子

・みほとけの母を呼びおり年明くる 石原八束

・元日を白く寒しと昼寝かな 西東三鬼

・人去って元日の月樹にのぼる 角川源義

・しずかなる元日なりしゑひもせず 安住敦

・沖かけて波ひとつなき二日かな 久保田万太郎

・三日はや樹に書く文字の音すなり 飯田蛇笏

・餅網もこげて四日となりにけり 石塚友二

・水仙にかかる埃も五日かな 松本たかし

・六日はや睦月は古りぬ雨と風 渡部水巴

・更けて焼く餅の匂や松の内 日野草丈

円山応挙「雪松図」

・芋も好き餅も好きなり今朝の春体重計を新調せむとて(虚子の本歌取り春庭)
・年立つや自転車でいくシャッター街大売り出しはまだ先のこと(春庭)
・正月の番組に笑う声のして団地の窓は同じ形ぞ(春庭)
・元旦の厚き新聞広げては、電子ブックの広告を見る(春庭)
・街歩きの果てジュピターの輝ける1月の空希望はあるか(春庭)
・蓬髪のままに迎えし新年よ今年は彗星めぐる年とふ(春庭)
・初風は団地広場に凧をあげベランダに立つ蓬髪に吹く(春庭)
・初日記未知のページの白(ブランク)の希望という名の行間数える(春庭)

<つづく>
コメント (6)
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