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ぽかぽか春庭「虹色いくつ?-人だもの」

2013-06-12 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/06/12
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>ことばの知恵の輪・色の世界(5)文化と色-虹色はいくつ?-人だもの」

 レインボーカラーのミニスカートで『真っ赤な太陽』を歌う美空ひばり。当時30歳。
http://www.youtube.com/watch?v=z1YAMlXdYgA

 美空ひばりのミニスカートの虹の色、顔のアップが多くて、ミニスカートの色数が数えにくいのですが、通常の七色に加えて、ピンクが見え、8色の虹になっているように見えます。
 虹の色も地域によってとらえ方が異なるというお話をしました。

 日本はじめ、アジア各地の言語で、虹は七色に分類されています。少なくとも私がであったアジア人留学生は、虹は七色に決まっていると言っていました。そして、フランス人はじめ西欧からの留学生にとって虹は六色。
 パプアニューギニアのある地域では、虹は三色である、ということも、言語学の語彙論・色彩名詞の話にはたいてい書かれています。
 何色でもいいのです。自分に見える色が自分の色です。

 レインボーカラーは、現在の欧米では、平和運動のシンボルフラッグ、またLGBTの人々のシンボルカラーとして知られるようになりました。

 GLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexuality)、そして性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)のイニシャルです。
 
 誰を愛するかも、どのように生きて行きたいかも、それぞれの人の自由が認められる社会でありたい。自分の人生は、自分で決定する。
 小学生の私が、太陽を黄色いクレヨンで描くことを禁じられ、「太陽は赤」と、固定された観念を植え付けられたこと、ひとつの文化の側面です。でも、虹を三色で描きたい子どもがいたら、それでいいのです。「虹は三色」という社会もあるのですから。

 社会にルールがあることは当然のことです。しかし、ある人がある人を愛することがあなたの自由を損なわない限り、それを認めてもあなたの生活は変わらないのではないでしょうか。
 六色で描いても三色で描いても、いいのです。虹は七色でも、八色でも。どの色もきれいです。

 私の敬愛する「青い鳥」さん。青い鳥さん製作のカレンダーがパソコン机の前にかけてあります。青い鳥さんが書いた6月の詩「人だもの」を引用させていただきます。


 
 ハンデキャップのある人もない人も、愛する対象がだれであろうと、人は自分の色を大切にして、青い鳥さんの詩のように「手をつなぎあるいてゆけるよ」

<つづく>
コメント (4)
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