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ぽかぽか春庭「イスカンダルへ」

2014-07-15 00:00:01 | エッセイ、コラム
20140715
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>ユリーカ!!(2)イスカンダルへ

 好奇心満々の調べたがり屋、わかったときは、「ユリーカ!」と叫んで幸福達成なのですが、思い違いや思い込みがあることも多い。マロニエの花は白い、という思い込みもそうでしたが、ほかにもたくさんあって、ときに赤面ものです。
 漢字の読み違いなどは、もう数え切れないくらい。若い頃、「順風満帆」は、「帆布」「ほぬの」だから「ホ」だろうと思って「順風まんぽ」と読んでいたし、同人雑誌は、ドウニン雑誌と読んでいました。

 筒井道隆のこと、ずっと筒井康隆の息子だと思い込んでいました。父親が誰かを知らなくても、ファンになることはできるので、問題ないですが。筒井康隆の息子が画家で、新聞連載の筒井康隆の小説「聖痕」に挿絵を描いていたので、「あらら、息子は俳優だけじゃなくて、画家もいたんだな」と思っていたのです。でも、ウェブ友まっき~さんの男優紹介コラムを見たら、道隆さんは格闘家の息子ということで、なんと長いこと思い違いをしていたことかと、思いました。

 「宇宙戦艦大和」がめざす宇宙のかなたは、イスカンダル。お話の中の架空の名前だと思っていて、調べたこともありませんでした。
 イスカンダルとは、アレキサンダー大王のアラビア語名であると、今月、はじめて知りました。

 アラブ語では、英語のTheに当たる定冠詞は「Al」です。言語学でいうところの誤分析により、アレキサンダー(アレクサンダル)は、Al+イスカンダルと分けて考えられ、マケドニアの大王を呼ぶとき、イスカンダルと、呼ぶようになった、ということです。
 たぶん、戦艦大和ファン、イスカンダルファンには周知のことだったのでしょうけれど。
 イスカンダルということばを松本零士によって知りましたが、アレキサンダーなのだと今のいままで知らなかった。

 むろん、知ったからといって、人生が変わるわけでもなし。だから何なんだ、と突っ込まれれば、何事もなし、というよりほかないけれど。
 今まで知らなかったことを知った、というそのことだけで、私はうれしいのです。

地球から16万光年のかなたにあるというイスカンダル

(画像お借りしました、ありがとうございます)

<つづく>
コメント (4)
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