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ぽかぽか春庭「猛暑日散歩in六義園」

2014-07-27 00:00:01 | エッセイ、コラム

真夏の六義園

014/07/27
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記7月(2)猛暑日散歩in六義園

 猛暑日の7月26日土曜日。東洋文庫へ出かける途中、駒込駅と東洋文庫の間にある六義園に立ち寄りました。
 ふと、「六義園に入るのは春のしだれ桜、初夏のツツジ、秋の紅葉。毎年同じ時期になっており、そういえば、真夏の六義園に入ったことなかったなあ」と、思ったので、ふらりと中に入ってみたのです。

 柳沢吉保以来の木々が生い茂る六義園の中は、ちょうどよい木陰ができており、周囲よりは体感気温は数度低い。さらに、お手洗いによって、ジーンズの足に水をぶっかけて濡らしました。Tシャツの上半分を水で濡らして、UVカット帽子の中には濡らしたタオルを入れ、これで準備OK。気化熱で数度は体感気温が下がるはず。
 ペットボトルの水(東京の水道水)も持っているし、これで「六義園散歩中のオババ、熱中症で倒れる」なんてことにはならないでしょう。いざ、猛暑日の散歩です。

 真夏の光がふり注ぐ梢。葉っぱが光を受け止め、木漏れ日を園内の散歩道に散らしています。光と影のモザイクがとても美しい。


 いつもは、しだれ桜を見たり、ツツジを見たりするのに忙しいから、ゆっくり見たことがなかった茶屋、四阿にも寄ってみました。
 これらの建物は、柳沢家由来ではなく、維新後、都内の大名屋敷を明治政府から払い下げられた岩崎家由来のものでした。荒れ果てていた六義園に相当な私財をつぎ込んで庭園として復興させ、東京都に寄付したということです。「この建物は文化財です」という注意書きがあり、柱はツツジやサルスベリの木を使っていて、成長の遅いツツジを柱に使うなど、贅を尽くしたものなのだという説明です。
 腰を下ろして休むのも、遠慮しいしい。


つつじ茶屋の天井


 池の亀だか鯉だかを夢中になって見ている三人組。

 日本人の男の子だったら、真夏の日本庭園に連れだって来ることはないような、気がする。中国または韓国などアジア圏からの観光客か留学生かな。

 一休みするのにちょうどいい六義園でしたが、休憩した滝の茶屋は池の横にありました。滝は涼しげでしたが、池はボウフラ天国のようで、蚊に襲撃されました。ふらりとよったので、蚊よけスプレーなど用意していなかった。悔しいので、「私の血を吸うなんていう不埒な蚊は、きっと食中毒を起こして腹痛に苦しむであろう」と思うことにします。私の血なんだから、毒にきまっているでしょ。猛暑日だし、血液どろどろです。

蚊の襲撃にもめげず一休み中


 六義園の夏の花。名残のあじさい、サルスベリなど。




<つづく>
コメント (4)
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