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ぽかぽか春庭「グッバイレール、さよなら都会の星」

2014-11-11 00:00:01 | エッセイ、コラム
20141111
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記午年尽(3)グッバイレール、さよなら都会の星

 11月の声を聞いて、「もう今年も終わってしまうんだ」という話を続けようと思っていたのですが、フィギュアに感激して、まだまだ続くグランプリシリーズの話を挟みました。
 さて、本題に戻って、「もうおしまい」のお話です。

 フィギュアスケートも、羽生や町田のように伸び盛りの若手もいれば、高橋大輔のように、今年で引退という選手もいる。
 大相撲では、本名カロヤンの愛称で親しまれた琴欧洲が引退。ブルガリアから日本に帰化して、妻の姓により安藤カロヤン。断髪式を10月に終えて、これからは所属の佐渡ヶ嶽部屋で若手の指導に当たると同時に、来年からは日本体育大学3年に編入し学生の身分でコーチも引き受けるのだそうです。
 野球やサッカーでも引退の選手はいるでしょうが、すみません、名前を知らない。

 今年を限りで終わってしまうというもの、いろいろあります。
 私の住む区では、区営のプラネタリウムが終わってしまいました。老朽化したプラネタリウム投影機を買い換える時期になったのですが、その予算がない。我が家も、子ども達が小さかった頃は、周辺にプラネタリウム施設もないし、東京の空では星空も1等星くらいしか見えないので、ときどき星を見にいきました。「今日はプラネタリウム見にいくんだ」と、小学校の先生が引率して星空見学に行ったこともありました。

 しかし、周辺の区や商業施設にもっと新しい設備のプラネタリウムができ、近年は集客できないまま、土日だけ運営していました。新規投影機を購入することなく、廃止が決まってしまったのです。

 もうひとつ、ご近所で「今年でおしまい」になってしまったものがあります。近所の桜の名所になっている倉庫への引き込み線の線路。廃線となりました。

 桜の下を貨物車が出入りする光景は、鉄道ファンの「知る人ぞ知る撮影スポット」にもなっていて、毎年桜のころは、カメラを持った人がいっぱいいました。
 地方には廃線となっても線路がそのまま残され、レールは赤く錆びて、草に覆われ、なんだかいい感じの別の風情が出てきます。鉄道ファンの中には「廃線マニア」もいるので、全国各地の廃線を踏破した写真集も出ています。

 しかし、都会の中の廃線、近々線路は撤去され、なにか跡地利用がされるのでしょう。「乗り鉄子」の私、特に廃線マニアじゃありませんけれど、撤去される前にと思い立って、線路を撮影しました。もうその上を貨車も電気機関車も通らないレール。夏場は草がたけたく茂って、それらしい廃墟の雰囲気が出ていたんですが、跡地利用が決まったのか、撮影した10月には草も刈られて、線路に投げ込まれているペットボトルや空き缶などもわびしい風情で、あまり廃線情緒を感じませんでしたけれど。




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