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ぽかぽか春庭「コンビニまでの姑散歩」

2015-05-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150505
ぽかぽか春庭日常茶飯辞典>新緑散歩(1)コンビニまでの姑散歩

 1月に緊急入院した姑、心臓ペースメーカー埋め込み手術をして、すっかり元気になって3月23日に退院してきました。自宅に戻ってから、火曜日~金曜日デイケアセンター通所、土日月は訪問看護師と医者の往診というスケジュールで生活するようになりました。

 入院前は「年寄りばかり集まって歌をうたったりするのは嫌い」と言っていた姑なので、デイケアセンター通所がお気に召さなかったらどうしようと家族は心配していたのですが、「お友達が見つかって、通所が楽しみ」と言うようになって、ひと安心です。90歳の姑に、93歳という女性が仲よしさんになってくださったのです。
 昼ご飯はセンターで食べてきます。カロリー制限などのため、他の人の半量の盛りつけなので、「いつも他の人より早く食べ終わってしまう」ことがちょっと気にかかる。できるだけゆっくり食べて、皆と同じころに食べ終わるよう努力しているのだと。

 3月に姑の退院へ向けての病院側との話し合いのとき、医者は「老人の生活では転倒による骨折がもっとも危険なので、1階だけで生活させなければならない、2階に上がっていいのは、家族がいっしょに上り下りするときに限る」という意見でした。
 
 姑宅は、狭い敷地に3階建て。1階がキッチンとリビング、3畳の畳コーナー。2階が姑寝室とクロークコーナー。風呂場。3階が和室1室洋室1室とダイニングキッチン。各階にトイレはあるけれど、お風呂は2階のみ。姑は1階2階の階段を上り下りすることが足腰鍛える訓練のひとつになっていただけに、2階での生活禁止だと動ける範囲が限定されます。

 病院のリハビリでも、階段上下に熱心に取り組んでいたところでしたのに。それでも、姑は医者から説明を受けるとさっと切り替えて、「はい、1階のみで生活したほうがいいってことですね」と納得しました。日中はほぼ毎日デイケアセンターに通所することも承知。

 入院前まで通っていたデイケアセンターは、体操ジムにあるようなマシンを使っての体力維持の運動ができるところだったので、姑も週に2日通うのを楽しみにしていました。しかし、このセンターには介護職員のみで看護師が常駐していませんでした。毎日インシュリン注射が必要となった姑には、看護師常駐のセンターが必要なのです。

 通所が決まったセンターは、ごく一般的な「みんなの体操」をするとか、みなでオリガミをするとか、姑には気がのらないプログラムしかないというので、姑が「もう、いやだ」と言い出さないかと心配していました。しかし、お友達ができて、いっしょに「今日は花見の散歩」「今日はみなでおにぎりを作って食べた」など、さまざまなプログラムを楽しんですごしているようで、ほんとうによかったです。

 このケアセンターは看護師常駐でのほか、週1回、入浴タイムがあります。入浴お世話係が男性介護士であることも、最初はいやだったけれど、女性介護士より力強いことがわかって、「安心してまかせられる」と、感じるようになったそうです。

 姑の希望通り「これまで通り自宅で暮らす」ことができるようにするために、まずは、1階リビングに介護ベッドをレンタルして設置。リビングには大きなテーブルなどがぎゅうぎゅうに入っているので、大規模に模様替えをしなければなりませんでした。
 退院日3月23日は、あいにくこれまで勤務してきた仕事の最終日。教科書編集の最終チェックの日なので、休めませんでした。姑は、私が手伝えないことをわかってくれたので、娘と息子に後事を託して、私は23日に出勤し、3月24日から1週間のヤンゴン出張をこなしました。

 娘と息子はほんとうによくおばあちゃんの世話をしてくれて、退院後1ヶ月くらい、姑宅の模様替えにつきあいました。
 4月20、21日は姑が希望する通りに1階にロッカータンスを設置しに行きました。2階で暮らしていた姑の衣服その他を1階に運び下ろし、姑が1階で不自由なく暮らせるようにしたのです。
 夫は長年、特別用事が無い限りできるだけ実家には近寄らないでいる、というスタンスで生きていましたが、姑退院後は、できる限り実家で寝泊まりする、ということになりました。

 そのため、問題も勃発。これまでは、たまに顔を見せる息子をいとおしがり、息子が実家に帰るのを楽しみにしていた姑でしたのに、毎日泊まっているとなると、意見の衝突が出て、姑にも不満がでてきます。
 姑は自分の足腰がしっかりしてきたのがうれしくて、一人で買い物散歩に出たい。でも、ひとり息子に「ひとりで家からでちゃダメ」叱られるのだそう。
 「ひとりで近所ぐらい出かけても大丈夫なのに」と、愚痴をこぼす。一番近いコンビニまでは3分もかからないと。

 姑の愚痴は、もうひとつ。ヘルパーさんがやってくれる洗濯や掃除が雑で気に入らないけれど、それを言えないでがまんしていること。「ケアマネージャさんがちゃんとプランをたてて、決めてくれた措置なのだから、文句を言ってはいけない」と、腹に収めるようにしているのだけれど、不満はつのります。
 私がミャンマーのおみやげを届けに行ったときも、愚痴をいっぱい聞きました。
 「洗濯物を干すときは、竿をきれいに拭いてから干すようにしてきたのに、ヘルパーさんは竿にほこりがついているかどうかなんて気にしないで、拭かないの」と、文句を言っていました。「大丈夫、竿なんか拭かなくても死にゃしないから」と、私は思うのだけれど、きれい好きな姑にはがまんがまんの出来事なのだろうと思って、ふんふんと、愚痴の聞き役に徹しました。

 介護3認定の姑、デイケアセンター通所の分で介護保険料限度額は使い切ってしまうので、ヘルパーさん派遣と訪問看護師派遣は自費払いになっています。看護師さんはインシュリン注射のためにけずれないけれど、ヘルパーさんへの自費払いが「もったいない」という姑です。

 1月の緊急入院時には、顔がむくんでパンパンに腫れあがり、立ち上がることさえ困難だったことを思えば、こうして不満を述べるくらい元気になったことがありがたい。
 「ひとりで買い物くらいできる」と主張する姑、111歳まで長生きしたいという目標もかなうかも。 

<つづく>  
コメント (6)
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