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ぽかぽか春庭「みどりの日自転車散歩」

2015-05-07 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150509
ぽかぽか春庭アート散歩>新緑散歩(4)みどりの日散歩

 みどりの日は、毎年都内の庭園をひとめぐりします。通常でも都立公園都立庭園の入園料は高くはないのですが、みどりの日は無料です。

道ばたのマロニエの花

 私は、毎年4つか5つの庭園を朝からぐるりと自転車で回って、「今年も元気に自転車で走れた」と思うのが、好きなのです。人間ドックで検査しまくるよりも、自分の足で自分の健康を確認する恒例行事なのです。

 2015年は、小石川の後楽園、小石川植物園、六義園、旧古河庭園を巡りました。5時半に古河庭園を出てから、5つ目の飛鳥山公園に立ち寄ろうかどうしようか迷ったけれど、今年はやめにしました。来年は3つの庭園だけで疲れるかもしれません。まあ、そういう確認の仕方で自分の老いを自覚するのも悪くない。

 朝8時半出発。白山通りを通って1時間走り、9時半に小石川後楽園に着きました。入り口で係員が「本日、みどりの日で無料です」と案内している。はい、わかってますって。
 今年は花を見る機会がなかったしだれ桜の脇を通って大泉水沿いの道を歩きました。



 木曽川と名付けられた小さな流れ。若い女性が川のせせらぎを見つめています。「おはようございます」と声を掛けると、「さっき向こうから笹舟をながしたんですけれど、こっちまで流れてこないんです」と言う。尋ねると、船橋から来たのだと。9時半に水道橋に着くには、8時過ぎには家を出たのかも。おとなしそうな20代くらいの女性です。私が20代のころ、ひとりで庭園巡りをしていると、お年寄りから「お若いのに渋い趣味ねぇ」と言われたことを思い出しました。今思えば、「渋い趣味」というのは「せっかくの休日にひとりで庭なんぞ歩いているなんて、恋人もいない友達もいない寂しい人」なのねって言われたのかと思い当たります。

内庭の池に咲く白蓮


 私は、若い人に「渋い」なんてこと言わずにおこうと思って、「お庭歩くのがお好きなんですか」と尋ねると、「ええ、自然の中も好きですし、ショッピングで歩くのも好きです」とのこと。そうかショッピングも好きってことは、若い頃の私と違って、渋くはないわ。

 昔から渋かった私 


 後楽園のお庭、サツキは盛りを過ぎてしまい、藤も終わり。花菖蒲はまだ咲いておらず。ぐるっと一回りして10:10に出ました。

 千川通りを通って10:30に小石川植物園へ。
 園内の楓の道


 毎年ゴールデンウイークには「ハンカチの木」が大人気です。でも、ハンカチも盛りをすぎていて、はらりはらりとハンカチが木か舞い降りていました。下に落ちた白いハンカチを拾いました。白い葉っぱに見えるのは、実は「花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がったもの」なんだって。
 
 緑の葉っぱの中の白っぽいのが、ハンカチと呼ばれている苞葉です。写真がへたくそなのでわかりづらいけれど。


 薬草園前の休憩所でメロンソフトクリームを食べて一休み。持参のバナナとスコーン、おせんべ、アーモンドタルトも食べて、ちょっと物足りない。どこかで昼ご飯を食べようと思っていたのをやめて、売店のおにぎりを買って食べる。
 針葉樹の林をぬけて、旧医学校へ。私の好きな建物です。





 旧医学校前の池に、鷺だか鶴だかの水鳥がいました。じっと動かないので、見ていた人が「あれって、置物?」と、不思議がったら、ちょっと首を上下しました。「ワァ。生きているんだ!」と、都会の真ん中で、動物園の野鳥園でも行かないと見ることのできない鳥を見られて喜んでいました。私も都会で判別できるのはカラスとハトとスズメくらいで、この鳥がなんなのかわかりません。鳥に詳しい方に教えてほしいです。



 小石川植物園の花たちも、さつきはもうしぼんでいて、花菖蒲はまだ咲いていない。でも、きれいに咲いている花もたくさんありました。

ジャーマンアイリス&聖紫花(セイシカ)
     
   
 園内には写生のグループが幾組か。休日を楽しむ親子連れ、恋人同士。水辺で「魚つりた~い」と叫んでいる子ども達。よいお天気のもと、ほんとうに「みどりの日」にぴったりの休日で、気持ちのいい植物園でした。

 忍ばず通りを通って13:30に六義園へ。


 ちょうど、江戸太神楽の一座の公演がはじまるところでした。椅子に座って待っていたのですが、獅子舞と傘回しがはじまると、椅子の前にお客さんが立ち並び、ほとんど見えなくなりました。でも、前の列に出ることはしませんでした。フランステレビ局の日本取材が入っているということで、テレビクルーが獅子舞といっしょに観客を撮影していたからです。写されるのは別段かまわぬのですが、スッピン顔がフランスのテレビに写って、「日本のバーサンは、不細工だなあ」とフランス人に思われたらいやだから。12月にフランスで放映されるそうです。どんな日本紹介ドキュメントになっているのでしょうか。

 六義園もさつきはもう花の盛りを過ぎていて、見頃の花もほかにありません。4月下旬に暑い日が続いたので、サツキの盛りが早まったのでしょう。ということは、バラが早めに咲いているだろうと、ふみました。



 予定の時刻より早めに旧古河庭園に行くことにしました。バラ園があるからです。
 15:00、旧古河庭園着。
 

一番最初にしたことは、薔薇アイスを買って、日本庭園ほとりのベンチで食べたこと。おやつを食べてばかり。

池に映るみどりが美しい


 日本庭園は低地に広がり、バラ園はコンドル設計のお屋敷の前の高台にあります。


 思った通り、薔薇は早めに咲いていました。まだつぼみの種類もたくさんありましたが、予想よりずっと多くの薔薇が大輪の花を咲かせていました。
 薔薇の名前、ひとつひとつ札に書かれていたのですが、、、、どれがどれやら。シャルロット王女誕生祝して、上の薔薇の中にクイーンエリザベスとプリンセスオブウエールズ(ダイアナに献じられた薔薇)が含まれていることはメモしたのですが。
 上左から、桃香、プリンセスオブウエールズ、、、ああやっぱり、面倒です。「薔薇と呼ばれる花を別の名前にしても美しい香りはそのままよ」byジュリエット



 17:30まで、のんびりすごしました。
 今年のみどりの日、自転車散歩。往復で20kmを自転車で走り、庭園めぐりの歩数は1万歩。まあ、メロンソフトクリームと薔薇アイスとスコーンとバナナとおせんべとアーモンドタルトのカロリーは消化できたんじゃないかと、、、、できてないか。
 
<つづく>
コメント (8)
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