20150526
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003年5月(8)2003年のマチョイネことばの課外授業
2003年の三色七味日記再録を続けています。
~~~~~~~~~~~~
2003/05/21 水 晴れ
トキの本棚>マチョイネ『ことばの課外授業』
午前中Aダンスィング。いつものようにシャワーを浴びて、午後の仕事に向かって気分一新のはずが、めがねが見つからない。
ときどきメガネをかけていることを忘れて、かけたまま顔を洗ってしまうことも。何でも忘れてしまうのだ。せまい2DKの中、心当たりは全部さがしたが、出てこない。
古いメガネをかけて、午後、教授法2コマ。
めがねと自分の目、四つの目「マチョイネ」というあだ名をケニアでもらった西江雅之『ことばの課外授業』読了。課外授業というタイトルだが、学部言語学概論や大学院の授業で聞いた話が、そのままうまくまとめられている。なつかしく面白く読んだ。
ただし、西江さんの授業はソマリアをひとりで縦断した話とか、横っ飛び雑談のほうが面白いので、脇道雑談の楽しさが再現されていないのは残念。
もう、定年かなあ。リタイアしても世界中を飛びまわるのだろう。ユニークな先生のユニークな息子アラン君がどんなふうに成人したのかも見てみたい。
本日のひがみ:徳永、千野、西江、すごい先生方に教わったのに、卒業と同時に返済した言語学
2003/05/22 木 曇り
ニッポニア教師日誌>残業三昧雑感
日本事情、作文2コマ。
日本事情授業では、中国内蒙古出身のバドが「日中交流史発表、中国からの将棋伝来と中日将棋比較」を発表し、なかなか面白かった。
しかし、中国象棋ができる学生はリューさん一人、日本将棋はゼロ。羽生が名人位を奪還したことはもちろん知らず、羽生の名前を知っている人はゼロだった。今年も留学生クラスは皆まじめでいい学生たち。
息子が東北旅行中だから、夕ご飯の心配をする必要がなく、授業後ゆっくり教材準備をした。教材準備といっても、日本史の問題集語彙集のコピーと作文テキストのコピー。4冊の作文テキストがどれも帯に短したすきに流しなので今のクラスのレベルに合わせて抜き出し、組み合わせてコピーする、という作業なのだが、たかが、コピーといえども、切ったりはったりしながら時間はとてもかかる。
いつもはあわただしく翌週の分だけやるのだが、今日は時間があるから、数週分まとめて流れを考えてコピーをまとめられた。たかがコピーではあるが、時間があるとないとでは、作業能率が違う。
日頃残業を自由にやれる男たちは、こんな風に余裕をもって仕事ができるのか、といまさら気づく。
いつもは帰りの電車の中で、献立を考え冷蔵庫にあるものを思い浮かべ、スーパーで買う物を考え、料理手順もシュミレーション。帰宅してから30分で一汁二菜を仕上げる。そりゃあ、「チンする料理」も増える。
独り身の気分を味わうため、駅前でラーメンを食べる。
そうか、家事をしなくていい人たちはこんなふうに仕事に専念できるんだ。子供を持って第一線で仕事もこなしている才女たち、夫が全面的に協力してくれる人であるとか、実家の母親が育児家事は全部担当しているとか。
「たった一人、孤立無援で子育て家事すべてと仕事をこなしてきた私はえらかったなあ」と、自分をほめてやったが、ラーメンをすすっているうちに、まあ、私に子供がいなくて、学問に専念できる環境があったとしても、たいした仕事はできなかったろうと、現実を悟る。
店の屋号が満州餃子というので、旧満州に単身赴任していた半年でも、たいした仕事はできなかったことを思い出したのだ。子ども二人を預かってくれたスモモの協力があった半年なのに、日々の授業に追われただけで、半年すぎてしまった。
家に帰ってから、娘の帰宅までに作った料理は、「冷凍牛丼の具」を解凍し、「レトルトフカヒレスープ」に卵液を流し込んでいっちょあがり。娘には「20才をすぎたら、親の世話にならずに生活しなさい」と言ってある。しかし、娘は、親がいなければ自分で作るが、いると思うと「おなかすいた、何か作って」という。牛丼とスープに「えー、これだけ?超手抜き。サラダくらい付けてよ」と文句。「サラダが欲しかったら、自分で作りなさい」というと、「ま、これだけでいいか」と食べる。娘の「自立した学生度」はチョー低い。
本日のねたみ:家に帰るとあったかい食事が待っている生活
2003/05/23 金 曇り
ニッポニア教師日誌>ふるいメガネを落としました
ビデオ、会話3コマ。
水曜日に消えたメガネは、まだみつからない。
アリが、いつものめがねと違うことに気づく。さっそく10課の形容詞連体修飾の導入に使う。
「新しいめがねです。」「古いめがねを落としました。」「古いめがねをさがしましたが、ありませんでした」「新しいめがねを買いました」
事実としては「新しいめがねがでてこないので、古いめがねを引っ張り出してきた」のだが、ま、文例としてはわかりやすいでしょう。
本日のつらみ:どこかに置き忘れたメガネと鍵と財布を捜し回ることで、一生の持ち時間の一割は使ってしまっている私
5月24日 土 曇り 875
日常茶飯事典>風呂場でめがね発見
息子、金曜夜、東北旅行から帰宅。
「疲れた」と言っていたが、楽しそうでよかった。おみやげは、冷麺と息子手作りの南部せんべい。お父さんにはゆべし、おばあちゃんには秀衡塗の箸。南部せんべいは、せんべいのタネを鉄板の焼き型に流し込んでいっちょできあがり。
伝統工芸研究の東北旅行から帰るとさっそく、息子と娘はゲーム屋ショッピングひとまわり。「テレビゲームは現代日本の伝統工芸」だと。
息子がお風呂掃除をして、めがねを発見。おふろにはいるときにはずして、窓のところに置いたのだった。いつもはそんなところに置かず、服を脱ぐのといっしょに棚におくから、風呂の窓を探してみようと思いつかなかった。とにかく見つかってよかったよかった。
「って、いうことは僕が旅行に行ってる間、だれも風呂掃除しなかったっていうこと?」「決まってるじゃない、風呂掃除はあんたの仕事でしょ」そういえば、息子がいない間、シャワーをあびただけで、お風呂に入らなかった。
本日のうらみ:メガネ探しに時間をとって、バスタイムなし
~~~~~~~~~~~~~~~
20150526
24日日曜日、娘と息子は姑宅へ。私は同行せず、無料のコンサートに出かけるつもりでいたのだけれど、洗濯して茶碗洗ったあと、昼寝をしてしまい、娘息子が帰宅して起こされた。
何もしない日曜日でちょっともったいない時間だったかなとも思ったけれど、ゆっくり身体を休める日も必要かと。
メガネと鍵とサイフを探し回る時間、絶賛増加中です。
<つづく>
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003年5月(8)2003年のマチョイネことばの課外授業
2003年の三色七味日記再録を続けています。
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2003/05/21 水 晴れ
トキの本棚>マチョイネ『ことばの課外授業』
午前中Aダンスィング。いつものようにシャワーを浴びて、午後の仕事に向かって気分一新のはずが、めがねが見つからない。
ときどきメガネをかけていることを忘れて、かけたまま顔を洗ってしまうことも。何でも忘れてしまうのだ。せまい2DKの中、心当たりは全部さがしたが、出てこない。
古いメガネをかけて、午後、教授法2コマ。
めがねと自分の目、四つの目「マチョイネ」というあだ名をケニアでもらった西江雅之『ことばの課外授業』読了。課外授業というタイトルだが、学部言語学概論や大学院の授業で聞いた話が、そのままうまくまとめられている。なつかしく面白く読んだ。
ただし、西江さんの授業はソマリアをひとりで縦断した話とか、横っ飛び雑談のほうが面白いので、脇道雑談の楽しさが再現されていないのは残念。
もう、定年かなあ。リタイアしても世界中を飛びまわるのだろう。ユニークな先生のユニークな息子アラン君がどんなふうに成人したのかも見てみたい。
本日のひがみ:徳永、千野、西江、すごい先生方に教わったのに、卒業と同時に返済した言語学
2003/05/22 木 曇り
ニッポニア教師日誌>残業三昧雑感
日本事情、作文2コマ。
日本事情授業では、中国内蒙古出身のバドが「日中交流史発表、中国からの将棋伝来と中日将棋比較」を発表し、なかなか面白かった。
しかし、中国象棋ができる学生はリューさん一人、日本将棋はゼロ。羽生が名人位を奪還したことはもちろん知らず、羽生の名前を知っている人はゼロだった。今年も留学生クラスは皆まじめでいい学生たち。
息子が東北旅行中だから、夕ご飯の心配をする必要がなく、授業後ゆっくり教材準備をした。教材準備といっても、日本史の問題集語彙集のコピーと作文テキストのコピー。4冊の作文テキストがどれも帯に短したすきに流しなので今のクラスのレベルに合わせて抜き出し、組み合わせてコピーする、という作業なのだが、たかが、コピーといえども、切ったりはったりしながら時間はとてもかかる。
いつもはあわただしく翌週の分だけやるのだが、今日は時間があるから、数週分まとめて流れを考えてコピーをまとめられた。たかがコピーではあるが、時間があるとないとでは、作業能率が違う。
日頃残業を自由にやれる男たちは、こんな風に余裕をもって仕事ができるのか、といまさら気づく。
いつもは帰りの電車の中で、献立を考え冷蔵庫にあるものを思い浮かべ、スーパーで買う物を考え、料理手順もシュミレーション。帰宅してから30分で一汁二菜を仕上げる。そりゃあ、「チンする料理」も増える。
独り身の気分を味わうため、駅前でラーメンを食べる。
そうか、家事をしなくていい人たちはこんなふうに仕事に専念できるんだ。子供を持って第一線で仕事もこなしている才女たち、夫が全面的に協力してくれる人であるとか、実家の母親が育児家事は全部担当しているとか。
「たった一人、孤立無援で子育て家事すべてと仕事をこなしてきた私はえらかったなあ」と、自分をほめてやったが、ラーメンをすすっているうちに、まあ、私に子供がいなくて、学問に専念できる環境があったとしても、たいした仕事はできなかったろうと、現実を悟る。
店の屋号が満州餃子というので、旧満州に単身赴任していた半年でも、たいした仕事はできなかったことを思い出したのだ。子ども二人を預かってくれたスモモの協力があった半年なのに、日々の授業に追われただけで、半年すぎてしまった。
家に帰ってから、娘の帰宅までに作った料理は、「冷凍牛丼の具」を解凍し、「レトルトフカヒレスープ」に卵液を流し込んでいっちょあがり。娘には「20才をすぎたら、親の世話にならずに生活しなさい」と言ってある。しかし、娘は、親がいなければ自分で作るが、いると思うと「おなかすいた、何か作って」という。牛丼とスープに「えー、これだけ?超手抜き。サラダくらい付けてよ」と文句。「サラダが欲しかったら、自分で作りなさい」というと、「ま、これだけでいいか」と食べる。娘の「自立した学生度」はチョー低い。
本日のねたみ:家に帰るとあったかい食事が待っている生活
2003/05/23 金 曇り
ニッポニア教師日誌>ふるいメガネを落としました
ビデオ、会話3コマ。
水曜日に消えたメガネは、まだみつからない。
アリが、いつものめがねと違うことに気づく。さっそく10課の形容詞連体修飾の導入に使う。
「新しいめがねです。」「古いめがねを落としました。」「古いめがねをさがしましたが、ありませんでした」「新しいめがねを買いました」
事実としては「新しいめがねがでてこないので、古いめがねを引っ張り出してきた」のだが、ま、文例としてはわかりやすいでしょう。
本日のつらみ:どこかに置き忘れたメガネと鍵と財布を捜し回ることで、一生の持ち時間の一割は使ってしまっている私
5月24日 土 曇り 875
日常茶飯事典>風呂場でめがね発見
息子、金曜夜、東北旅行から帰宅。
「疲れた」と言っていたが、楽しそうでよかった。おみやげは、冷麺と息子手作りの南部せんべい。お父さんにはゆべし、おばあちゃんには秀衡塗の箸。南部せんべいは、せんべいのタネを鉄板の焼き型に流し込んでいっちょできあがり。
伝統工芸研究の東北旅行から帰るとさっそく、息子と娘はゲーム屋ショッピングひとまわり。「テレビゲームは現代日本の伝統工芸」だと。
息子がお風呂掃除をして、めがねを発見。おふろにはいるときにはずして、窓のところに置いたのだった。いつもはそんなところに置かず、服を脱ぐのといっしょに棚におくから、風呂の窓を探してみようと思いつかなかった。とにかく見つかってよかったよかった。
「って、いうことは僕が旅行に行ってる間、だれも風呂掃除しなかったっていうこと?」「決まってるじゃない、風呂掃除はあんたの仕事でしょ」そういえば、息子がいない間、シャワーをあびただけで、お風呂に入らなかった。
本日のうらみ:メガネ探しに時間をとって、バスタイムなし
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20150526
24日日曜日、娘と息子は姑宅へ。私は同行せず、無料のコンサートに出かけるつもりでいたのだけれど、洗濯して茶碗洗ったあと、昼寝をしてしまい、娘息子が帰宅して起こされた。
何もしない日曜日でちょっともったいない時間だったかなとも思ったけれど、ゆっくり身体を休める日も必要かと。
メガネと鍵とサイフを探し回る時間、絶賛増加中です。
<つづく>