20150708
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2015十五夜満月日記7月(2)雨安居
安居(あんご)とは、もともとはサンスクリット語(梵語)で雨期を意味する語だったそうです。
温帯気候の日本の季節は、春夏秋冬の四季。
熱帯モンス-ン気候のミャンマーの季節は、雨季(5月中旬~10月)、乾季(11月~3月)に分かれます。乾期の中でも一番暑いときが、暑季(2月末~5月上旬)。
春庭が、3月下旬に1週間ヤンゴンに滞在した折は、暑季の真っ最中。滞在中の平均気温は36度でした。
しかし、暑季の暑さも、雨期の湿気がたっぷりの暑さよりはマシなのだそうです。
春庭赴任後、8月のヤンゴンは雨期のさなか。湿気のため洗濯物はからっと乾くことがないから、下着にもアイロンを当てないと、じめっとした下着を身につけることになる、という注意を受けました。速乾性の下着やTシャツ類を持って行くといい、というアドバイスも。
仏教行事を中心に社会が動いているので、7月に雨安居入りしてから、10月の満月の日に雨安居明けになるまで、僧侶は僧院の中でおつとめに励み、一般の人は雨安居の3ヶ月に、結婚式引っ越し新築などの人生の節目になるようなイベントは控えます。雨安居に入るとき、仏教徒は、僧侶の衣などの寄進を行います。普段の生活でも、毎朝托鉢の僧たちに食事を寄進し、寺や僧侶への寄進を欠かさないのがミャンマー仏教徒の生活です。
日本でも夏安居(げあんご)という行事は夏の季語にもなっていますが、仏教徒たちが寺院に寄進をすることも聞かないし、第一に僧侶が寺にこもって3ヶ月間修業に励むというのも、一般のお寺さんでは見たことない。夏安居だって、いつもの通りにボンさん酒を飲むし、土佐の高知のはりまや橋でボンさんカンザシ買うを見る。ヨサコイヨサコイ。
ミャンマーの仏教徒が、現世において敬虔な生活をおくるのは、輪廻転生ののち、来世によりよい生を受けるため。悪人が悪行をはたすのも、来世には、ゴキブリだかウジ虫だかに生まれ変わるかも知れないと覚悟しての行いなのです。
わたしは、日頃の行いのいいかげんさからいうと、来世は「働き蟻」くらいのものだろう。って、今でも働き蟻のようなものですけれど。
夏の元気を失わないために、3月にヤンゴンで買ってきたミャンマービール、最後の1缶をあけました。ミャンマーの胡麻せんべいつまみに、関東地方の空梅雨気味な空模様を眺めて飲みました。

<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2015十五夜満月日記7月(2)雨安居
安居(あんご)とは、もともとはサンスクリット語(梵語)で雨期を意味する語だったそうです。
温帯気候の日本の季節は、春夏秋冬の四季。
熱帯モンス-ン気候のミャンマーの季節は、雨季(5月中旬~10月)、乾季(11月~3月)に分かれます。乾期の中でも一番暑いときが、暑季(2月末~5月上旬)。
春庭が、3月下旬に1週間ヤンゴンに滞在した折は、暑季の真っ最中。滞在中の平均気温は36度でした。
しかし、暑季の暑さも、雨期の湿気がたっぷりの暑さよりはマシなのだそうです。
春庭赴任後、8月のヤンゴンは雨期のさなか。湿気のため洗濯物はからっと乾くことがないから、下着にもアイロンを当てないと、じめっとした下着を身につけることになる、という注意を受けました。速乾性の下着やTシャツ類を持って行くといい、というアドバイスも。
仏教行事を中心に社会が動いているので、7月に雨安居入りしてから、10月の満月の日に雨安居明けになるまで、僧侶は僧院の中でおつとめに励み、一般の人は雨安居の3ヶ月に、結婚式引っ越し新築などの人生の節目になるようなイベントは控えます。雨安居に入るとき、仏教徒は、僧侶の衣などの寄進を行います。普段の生活でも、毎朝托鉢の僧たちに食事を寄進し、寺や僧侶への寄進を欠かさないのがミャンマー仏教徒の生活です。
日本でも夏安居(げあんご)という行事は夏の季語にもなっていますが、仏教徒たちが寺院に寄進をすることも聞かないし、第一に僧侶が寺にこもって3ヶ月間修業に励むというのも、一般のお寺さんでは見たことない。夏安居だって、いつもの通りにボンさん酒を飲むし、土佐の高知のはりまや橋でボンさんカンザシ買うを見る。ヨサコイヨサコイ。
ミャンマーの仏教徒が、現世において敬虔な生活をおくるのは、輪廻転生ののち、来世によりよい生を受けるため。悪人が悪行をはたすのも、来世には、ゴキブリだかウジ虫だかに生まれ変わるかも知れないと覚悟しての行いなのです。
わたしは、日頃の行いのいいかげんさからいうと、来世は「働き蟻」くらいのものだろう。って、今でも働き蟻のようなものですけれど。
夏の元気を失わないために、3月にヤンゴンで買ってきたミャンマービール、最後の1缶をあけました。ミャンマーの胡麻せんべいつまみに、関東地方の空梅雨気味な空模様を眺めて飲みました。

<つづく>