20160123
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記1月(3)2003年のGo
2003年三色七味日記1月再録です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
2003/01/10 金 晴れ
ジャパニーズアンドロメダシアター>『GO』
ビデオ会話3コマ。
娘息子と年末にビデオをとっておいた『GO』を見た。男の子ビルドゥングスとしては型どおりで物足りない面もあるのだが、在日の男の子が主人公として描かれるのをみるのはたぶん初めてだから、とても面白かった。
民族学校の行進練習のシーンなどとても笑えるんだけど、北朝鮮のマスゲームは笑って見られるのに、在日民族学校がやってると、子供の前で大笑いしちゃいけないような気分になるのはなぜだろう。北朝鮮でやっていることは、客観的に中国や韓国を見るのと同じ視線で見られるのに、在日民族学校でやっていることに対しては、加害者としての罪悪感と共に見なくてはならないようなスリコミがあるからだろうか。
窪塚洋介ブレイクの映画。GTOに出てたときから「とにかく若くてきれいな子は好き!」のミーハーとしては、彼がやたらと演技派づかないで、はちゃめちゃやっていて欲しい。叶姉妹とお泊まり愛とか、バカやっていてくれ。
GTOのときは「ビッグバンになってやる池内博之」のほうが伸びると思ってた。前田愛と共演した少年少女ビルドゥングス長野田舎編もとてもよかった。しかし、その後のビューティフルライフで、キムタクの弟分で出演した美容師役も、ファーストラブでのフカキョンの恋人国語教師役もあまり良くなかった。ロックンロールミシンを見てみるか。
本日のいたみ:ボクサーアボジが息子を鍛えるところ、痛そう
2003/01/11 土 晴れ
日常茶飯事典>ホームページ作りたい
掃除、洗濯、お茶碗洗いで一日終わり。娘は情報科目でホームページを作るのだという。娘に教わって、春休みには自分のページを作りたいなあ。
本日のつらみ:パソコンわっかりませ~ん
2003/01/12 日 晴れ
日常茶飯事典>焼き肉ランチ
午後、ゲームを買いに行った娘、息子と合流して、焼き肉安売り亭で昼食。クーポン券が新聞チラシで入ってきたあとはいいけど、クーポン券がないときは、どんなに「焼き肉気分」でも、行かない我が家。
本日のはらみ:ロース、カルビ、はらみを注文
2003/01/13 月 晴れ
日常茶飯事典>貸し主
息子は9時半から、夫の事務所引っ越し手伝い。ハイタウンへ机など運び入れる手伝い。娘はレースのカーテンを買って届けに行く。「お父さんは、カーテンをどうやって窓につけるかも知らない」と家事いっさいダメ父を嘆きつつ。
夜、あいちゃんが来て、いっしょに夕食を食べていく。娘は奨学金をほとんど使わずに貯めて、お父さんの事務所引っ越し費用に貸したが、残りはあいちゃんに「大学入試受験料」として貸してあげたのだ。
あいちゃんは母一人子一人で、お母さんは浪人に反対していたから、本命のひとつの分しか受験料を出してくれない。それで娘が滑り止めの分の受験料を貸してあげることにしたのだ。
未成年の子供がお金を貸し借りすることに口を出すべきかどうか悩んだが、「あいちゃんを助けてあげたい」という娘の気持ちを尊重して、黙っていた。万が一、あいちゃんに返済能力がないとしても、娘が自分で決めたことなので覚悟していることだろう。
娘が不登校のとき、あいちゃんやゆりちゃんの友情に助けられたことを思えば、本当なら私が貸してあげるべきなのかもしれない。
去年薬学部一本にしぼって浪人したので、今年は薬学以外にもいくつかの理系学部を受けるという。
本日のなやみ:受験生に「がんばれ」は禁句というけれど、18日19日のセンター試験がんばってほしい。「がんばれ」と声かけていいものやら、なやむ
2003/01/14 火 晴れ温かい一日
ニッポニア教師日誌>専任ゲットの同僚
漢字、会話2コマ。
スディさん、ついに専任ゲット。沖縄へ単身赴任だって。いいな、おきなわ。
彼は、非常勤をつづけながら、博士号を取得。中国へ行ったときには、お嬢さんと韓国人の奥さんを連れての赴任だったが、今回は単身。たぶんお嬢さんの中学受験あたりが問題なのかも。
開成出身の博士が平均偏差値40の大学で教えていくのは大変だろうが、学究派スディさんは研究第一主義、授業はそこそこ切り抜けていくしかないだろう。ドクターもとったし、ひとつ専任を得ることができれば、そこからはい上がれる。
彼は、非常勤を続けていた大学の専任ポスト争奪戦をひとつ落とした。業績と博士号を持ち、人柄も知られている大学でも、ポストゲットは難しい。結局コネに頼って、沖縄へ。
ネットの院生ポスドク愚痴こぼし掲示板とか、院生替え歌コーナーを見ると笑えるけれど、わが身を振り返れば、まったく非常勤というのは「非情な勤務」であり、人に勧められる業界ではない。ま、私はこれ以外にできないんだから仕方ないけど。
本日のひがみ:どこであれ、専任ゲットで浮かぶ瀬もあれ
~~~~~~~~~~~~~~~
20160123
20日からの断水が、22日朝になっても復旧していません。ヤンゴンのインフラ、あれもこれも整っていないことばかりですが、さすがに水なし3日間は、困りました。飲み水は20リットルボトルを買い置きしてあるので、困らないのが救い。
いつもは水道水ですませる歯磨き用の水も、ボトルから。トイレがいちばん困ります。
管理人に訴えてもムダ。管理人は宿舎内に住んでおらず、月に3回くら回ってくるだけ。
大学にも「施設管理」だの「事務分掌」だのという組織はいっさいありません。宿舎管理の部署もいったいどこなのか、さっぱりわかりません。大学ではなく、教育省の管轄だということがわかっているけれど、教育省は新首都のネピドーにあり、話がネピドーにいくまでに数ヶ月かかる。
大学で、なにか困ったったことがおこったら、学部長に訴え、学部長がそれを覚えていて、部下の先生に「なんとかしてやれ」と、命じて、その部下先生がやる気になったら解決する。
留学生の滞在ビザが切れて困っていたときも、3ヶ月もビザなしのまま放って置かれたとか。学生が学部長に訴えても「わかった、わかった、なんとかなるだろう」という返事だけでいっこうになんとかはならず。結局、大使館員と懇意のボスが解決に乗りだすまで進展しなかった、ということがありました。
ボスの解説によると。
軍幹部が、すべてのことを一手に権力掌握するために、植民地時代の官僚組織をすべてこわしました。軍人が直接にすべての部署を管轄し、軍が命令したことだけを末端が行う方式にしたため、軍の組織のほかは機能しなくなった、ということです。自主的になにかしようとしても軍ににらまれるだけですから、命じられたことだけやる。命じられたことをこなせば自分の業績になるけれど、そうでないことにはいっさい手を出さない。
選挙で民主化を勝ち取ったこの国ですが、すぐすぐ民主化が進展するかというと、そうではない。宿舎の断水つづきが、民主化によっては解決しないのと同じように、解決しない問題があまりにたくさんあることに、生活者の視点から見ても案じられます。
どうなるミャンマー。っていうか、どうしてくれるんだ、断水。
<つづく>
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記1月(3)2003年のGo
2003年三色七味日記1月再録です。
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2003/01/10 金 晴れ
ジャパニーズアンドロメダシアター>『GO』
ビデオ会話3コマ。
娘息子と年末にビデオをとっておいた『GO』を見た。男の子ビルドゥングスとしては型どおりで物足りない面もあるのだが、在日の男の子が主人公として描かれるのをみるのはたぶん初めてだから、とても面白かった。
民族学校の行進練習のシーンなどとても笑えるんだけど、北朝鮮のマスゲームは笑って見られるのに、在日民族学校がやってると、子供の前で大笑いしちゃいけないような気分になるのはなぜだろう。北朝鮮でやっていることは、客観的に中国や韓国を見るのと同じ視線で見られるのに、在日民族学校でやっていることに対しては、加害者としての罪悪感と共に見なくてはならないようなスリコミがあるからだろうか。
窪塚洋介ブレイクの映画。GTOに出てたときから「とにかく若くてきれいな子は好き!」のミーハーとしては、彼がやたらと演技派づかないで、はちゃめちゃやっていて欲しい。叶姉妹とお泊まり愛とか、バカやっていてくれ。
GTOのときは「ビッグバンになってやる池内博之」のほうが伸びると思ってた。前田愛と共演した少年少女ビルドゥングス長野田舎編もとてもよかった。しかし、その後のビューティフルライフで、キムタクの弟分で出演した美容師役も、ファーストラブでのフカキョンの恋人国語教師役もあまり良くなかった。ロックンロールミシンを見てみるか。
本日のいたみ:ボクサーアボジが息子を鍛えるところ、痛そう
2003/01/11 土 晴れ
日常茶飯事典>ホームページ作りたい
掃除、洗濯、お茶碗洗いで一日終わり。娘は情報科目でホームページを作るのだという。娘に教わって、春休みには自分のページを作りたいなあ。
本日のつらみ:パソコンわっかりませ~ん
2003/01/12 日 晴れ
日常茶飯事典>焼き肉ランチ
午後、ゲームを買いに行った娘、息子と合流して、焼き肉安売り亭で昼食。クーポン券が新聞チラシで入ってきたあとはいいけど、クーポン券がないときは、どんなに「焼き肉気分」でも、行かない我が家。
本日のはらみ:ロース、カルビ、はらみを注文
2003/01/13 月 晴れ
日常茶飯事典>貸し主
息子は9時半から、夫の事務所引っ越し手伝い。ハイタウンへ机など運び入れる手伝い。娘はレースのカーテンを買って届けに行く。「お父さんは、カーテンをどうやって窓につけるかも知らない」と家事いっさいダメ父を嘆きつつ。
夜、あいちゃんが来て、いっしょに夕食を食べていく。娘は奨学金をほとんど使わずに貯めて、お父さんの事務所引っ越し費用に貸したが、残りはあいちゃんに「大学入試受験料」として貸してあげたのだ。
あいちゃんは母一人子一人で、お母さんは浪人に反対していたから、本命のひとつの分しか受験料を出してくれない。それで娘が滑り止めの分の受験料を貸してあげることにしたのだ。
未成年の子供がお金を貸し借りすることに口を出すべきかどうか悩んだが、「あいちゃんを助けてあげたい」という娘の気持ちを尊重して、黙っていた。万が一、あいちゃんに返済能力がないとしても、娘が自分で決めたことなので覚悟していることだろう。
娘が不登校のとき、あいちゃんやゆりちゃんの友情に助けられたことを思えば、本当なら私が貸してあげるべきなのかもしれない。
去年薬学部一本にしぼって浪人したので、今年は薬学以外にもいくつかの理系学部を受けるという。
本日のなやみ:受験生に「がんばれ」は禁句というけれど、18日19日のセンター試験がんばってほしい。「がんばれ」と声かけていいものやら、なやむ
2003/01/14 火 晴れ温かい一日
ニッポニア教師日誌>専任ゲットの同僚
漢字、会話2コマ。
スディさん、ついに専任ゲット。沖縄へ単身赴任だって。いいな、おきなわ。
彼は、非常勤をつづけながら、博士号を取得。中国へ行ったときには、お嬢さんと韓国人の奥さんを連れての赴任だったが、今回は単身。たぶんお嬢さんの中学受験あたりが問題なのかも。
開成出身の博士が平均偏差値40の大学で教えていくのは大変だろうが、学究派スディさんは研究第一主義、授業はそこそこ切り抜けていくしかないだろう。ドクターもとったし、ひとつ専任を得ることができれば、そこからはい上がれる。
彼は、非常勤を続けていた大学の専任ポスト争奪戦をひとつ落とした。業績と博士号を持ち、人柄も知られている大学でも、ポストゲットは難しい。結局コネに頼って、沖縄へ。
ネットの院生ポスドク愚痴こぼし掲示板とか、院生替え歌コーナーを見ると笑えるけれど、わが身を振り返れば、まったく非常勤というのは「非情な勤務」であり、人に勧められる業界ではない。ま、私はこれ以外にできないんだから仕方ないけど。
本日のひがみ:どこであれ、専任ゲットで浮かぶ瀬もあれ
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20160123
20日からの断水が、22日朝になっても復旧していません。ヤンゴンのインフラ、あれもこれも整っていないことばかりですが、さすがに水なし3日間は、困りました。飲み水は20リットルボトルを買い置きしてあるので、困らないのが救い。
いつもは水道水ですませる歯磨き用の水も、ボトルから。トイレがいちばん困ります。
管理人に訴えてもムダ。管理人は宿舎内に住んでおらず、月に3回くら回ってくるだけ。
大学にも「施設管理」だの「事務分掌」だのという組織はいっさいありません。宿舎管理の部署もいったいどこなのか、さっぱりわかりません。大学ではなく、教育省の管轄だということがわかっているけれど、教育省は新首都のネピドーにあり、話がネピドーにいくまでに数ヶ月かかる。
大学で、なにか困ったったことがおこったら、学部長に訴え、学部長がそれを覚えていて、部下の先生に「なんとかしてやれ」と、命じて、その部下先生がやる気になったら解決する。
留学生の滞在ビザが切れて困っていたときも、3ヶ月もビザなしのまま放って置かれたとか。学生が学部長に訴えても「わかった、わかった、なんとかなるだろう」という返事だけでいっこうになんとかはならず。結局、大使館員と懇意のボスが解決に乗りだすまで進展しなかった、ということがありました。
ボスの解説によると。
軍幹部が、すべてのことを一手に権力掌握するために、植民地時代の官僚組織をすべてこわしました。軍人が直接にすべての部署を管轄し、軍が命令したことだけを末端が行う方式にしたため、軍の組織のほかは機能しなくなった、ということです。自主的になにかしようとしても軍ににらまれるだけですから、命じられたことだけやる。命じられたことをこなせば自分の業績になるけれど、そうでないことにはいっさい手を出さない。
選挙で民主化を勝ち取ったこの国ですが、すぐすぐ民主化が進展するかというと、そうではない。宿舎の断水つづきが、民主化によっては解決しないのと同じように、解決しない問題があまりにたくさんあることに、生活者の視点から見ても案じられます。
どうなるミャンマー。っていうか、どうしてくれるんだ、断水。
<つづく>