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ぽかぽか春庭「2003年の万葉文化講座」

2016-01-26 00:00:01 | エッセイ、コラム
20160126
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記1月(5)2003年の万葉文化講座

 2003年三色七味日記1月の再録です。
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2003/01/20 月 晴れ 
日常茶飯事典>万葉文化館展

 漢字作文2コマ

 招待券をもらったので、銀座まつやで開催中の『万葉文化館展』を見にいった

 上野から銀座線に乗った。銀座まつやは出がけに地図で確かめて、三越のすぐ側だと確認した。それで、三越前で降りてしまった。
 三越のそばにまつやがないので、交番で聞いたら、ここは日本橋で、銀座三越とまつやは銀座で降りなければならないと言う。お巡りさんは「歩くと20分くらいかかる」というのだが、暖かい日だったし、都会を歩いてみたい気分だったので、20分歩いた。
 暑くなってコートを脱いだ。日本橋京橋銀座とメインストリートを歩いた。いつもの「間違えずに目的地へたどりつけない症候群」ちょっとマヌケな散歩だった。

 明日香村に2年前に設立された万葉文化館の宣伝のために開かれている。154人の日本画家に万葉の歌をテーマに描いてもらったという作品展。

 展覧会は最終日だったので、定年過ぎのじいさんと中年老年の女性が大勢いた。全員がみんなして万葉集が好きとも、日本画が好きとも思えないが、私のように招待券をもらったからという理由でひまつぶしに来ているのかもしれない。

 でも、次に明日香に行ったら、この万葉文化館をのぞいてみようかという気になったから、これでいいのだろう。明日香には30年前に行ったきりだ。万葉の里はどのように変わったのか、変わらないのか。

本日のつらみ:たまには迷わずに行きたい目的地


2003/01/21 火 晴れ
ニッポニア教師日誌>教師像

 漢字会話2コマ。
 
 娘の「教師論」のレポートは「私の身近にいる教師の紹介」。
 家族や親戚、自分が教わった先生にインタビューして、教師像をまとめる。娘の「身近な教師」は、母親。
 「教師論を担当している先生が、あなたのお母さんは面白い人ね。会って話がしてみたい、って言ってた」と娘が言うので、「じゃ、会ってきて、うちの娘に優をくださいって頼んでこよう」と冗談で。

 教師論の先生は若い助手で、教育社会論をやっている人。論文テーマを検索すると「子育て期の女性教師への聞き取り調査」とか「女性校長への聞き取り調査」などをやっていた。女性教師の社会的なありかたについて研究しているらしい。

 たぶん、私は彼女のいいネタになれる存在なんだろう。子育てしつつ仕事をしつつの主婦学生歴8年、子供を預けて海外単身赴任半年という経歴は、「女性教師インフォーマント」の中にもそれほどたくさんはいないだろうな。

 でもね、珍種ではあっても、就職口はなかった。ぐすん。

本日のうらみ:教育社会学のネタには足りるが、日本語教師の口には足りない。帯に短したすきに長し、中途半端がおらが一生


2003/01/22 水 曇り 753
ニッポニアニッポン事情>家の芸

 天皇の入院中は皇太子が職務を代行。

 さて、明日歌舞伎を見にいくせいか、「家の芸」についていささか考えた。歌舞伎の中で、主だった役はすべて世襲の俳優が引き受けている。親や養親が歌舞伎俳優でなく、国立劇場の養成所とか、そういうところからの出身者で、主役級の役をもらう人がいたのだろうか。

 前進座はそういう世襲制を嫌って新しい歌舞伎の劇団を作ったはずなのに、現在の主演級俳優はみな2世3世だ。新派しかり。
 多くの約束事がある芸の習得にとって、個人の資質が「家の芸」を引き継いだ世襲俳優を超えることができるのか、というのが、小林恭二『歌舞伎の日』世界座のひとつのテーマでもあった。

 「国民統合の象徴」という伝統芸を身につけるのにも、やはり「家の芸」として、生まれたときから「そうなるべき環境の中でそうなるべく教育された」者が最も芸を発揮できるのであろうか。
 しかし、世界座では、世襲の名宝名切丸がなくとも、立派に芝居をやりとげたではないか。

 「家の芸」とは何か。歌詠みにとって、冷泉家の家伝秘伝がなくとも、すぐれた歌を詠むことができることは、もうわかった。能狂言では、世阿弥の花伝書も公になり、観世今春一族でなくとも、立派な俳優が出ている。歌舞伎芸は?「国民統合の象徴」は?

本日のつらみ:政界で2世3世が増えているのは、どうよ?

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20160126
 125代目のお方は、82歳で免許も更新なさったというし、ご高齢でもしっかりと「家の芸」をつとめていらっしゃり、敬服のいたりです。
 一方、世襲3代目の坊ちゃま首相は、なんだかやりたい放題ですね。

 でも、夏の選挙でも野党は「政策がちがうので、、、、」なんて言っていて、オウンゴールっぽいし。

 当地の民衆。これからさき、うまくいくかどうかは定かでないとしても、とにもかくにも選挙の力で、現在の軍事政権から民主政権への転換を決めた。それにくらべて、、、、、将来の不安も、現在の生きにくさも、がまんがまんですごすお国柄が、わが祖国なのでしょう。

<つづく>
コメント
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