20160116
ミンガラ春庭ニッポニアニッポンご教師日誌>ヤンゴン教室だより1月(1)ヤンゴンのカルタとり
日本の皆様方が、ゆったりとかあわただしくかは存じませねど、12月31日のおおみそか、1月1日の元日、春庭は現地カレンダーに従って、大みそかも元日もなしに、平日勤務でした。国中が平日なので、代休なんてもんもなし。
大みそかの12月31日、やれやれ、国中が平日なのだから、働かにゃあしゃあない、と思って出勤。きのう、きょうと、学生がオフィスに現れて、「先生、31日の授業はありますか」とたずねる。平日と言われているんだから、授業するしかあるまいと「はい、初級1の授業があります」と答える。
当地には、大学暦もシラバスもないので、その日その日の授業あるなしは、直接教師に聞かないと確認できない、というシステムなので、いちいち学生が「授業がありますか」と尋ねてくる。31日はやけに多くの学生が同じ質問するので、「ええい、31日に授業があると、前回授業でも言ったろうがっ」と思っていましたが、、、、理由判明。
階段踊り場ですれ違った学科長が言う。「今日は、3時から文学科新入生歓迎会があるから、日本語の先生も出席してください」
ええっ、それって、今日になって言うことなのか。はい、そういう慣習なのです。
「3時半から授業を実施すると学生に言ってしまったので、授業が終わってから出席します」と、学科長に返事しました。文学科の学生にとっては、歓迎会に出席するべきか授業に出席すべきかわからないので、授業担当者に「授業があるかどうか」尋ねていた、というわけでした。
文学科以外の学生にとっては、歓迎会カンケーない、ので、授業にきます。でも文学科1年生にとっては、1生1度の「新入生として歓迎される機会」なので、出席したほうがいい。なので、授業をすすめてしまえば歓迎会に出席した1年生には不利になる。他学科の学生は、せっかく授業に出席したのに、授業が実施されないのなら不満。
そこで、これまでの復習と、ひらがな復習としてカルタとり大会をすることにしました。
かるたといっても、ひらがな五十音をならったばかりの学生たちですから、ことばがわかりません。
机の上にひらがなカードを5組用意しました。52人登録のうち、35人が出席してきたので、7人ずつ5組に分ける。教師が「飴、あめ、あ、あ、あ」と言ったら、「あ」の字をさがして、札をとる。「犬、いぬ、い、い、い」と言ったら、「い」の札をとる、という方法で、文字カードを取り合うことにしました。
まだひらがなが定着していないクラスなので、「め」と言っても「ぬ」をとってしまうし、「わ」と言っても「れ」を「はい」と取っている。
てんやわんやのカルタとりになりましたが、2015年最後の授業、学生も楽しめたし、私も一応授業をしたことになったので、めでたしめでたしで終了しました。
5時に授業終了のところ、4時半におわりにしたので、30分は文学科新入生歓迎会を見ていました。学科長の演説が終わって、寸劇のあたりでした。寸劇が終わるとカラオケ大会になったので、退散しました。みなカラオケが大好きですが、上手な人はまれ。
ナッツやレーズンの入った炊き込みご飯の上にフライドチキンがのったお弁当パックを渡されたので、ありがたく頂戴し、夕食にしました。ミャンマー飯、とにかく油分がおおいので、おかずなどを買って帰ると、家ですべて茹でなおします。フライドチキンも茹でなおして油抜きにし、ご飯も湯通ししてから雑炊にしました。フライドチキン、茹でたらフライじゃなくなるけど、おいしけりゃいいの。
突然の「今日は新入生歓迎会」というお知らせに、急遽のカルタ大会になりましたが、油抜きチキンもおいしかったので、よい大みそかだった、ということにして2015年をおひらきにしました。
<おわり>
ミンガラ春庭ニッポニアニッポンご教師日誌>ヤンゴン教室だより1月(1)ヤンゴンのカルタとり
日本の皆様方が、ゆったりとかあわただしくかは存じませねど、12月31日のおおみそか、1月1日の元日、春庭は現地カレンダーに従って、大みそかも元日もなしに、平日勤務でした。国中が平日なので、代休なんてもんもなし。
大みそかの12月31日、やれやれ、国中が平日なのだから、働かにゃあしゃあない、と思って出勤。きのう、きょうと、学生がオフィスに現れて、「先生、31日の授業はありますか」とたずねる。平日と言われているんだから、授業するしかあるまいと「はい、初級1の授業があります」と答える。
当地には、大学暦もシラバスもないので、その日その日の授業あるなしは、直接教師に聞かないと確認できない、というシステムなので、いちいち学生が「授業がありますか」と尋ねてくる。31日はやけに多くの学生が同じ質問するので、「ええい、31日に授業があると、前回授業でも言ったろうがっ」と思っていましたが、、、、理由判明。
階段踊り場ですれ違った学科長が言う。「今日は、3時から文学科新入生歓迎会があるから、日本語の先生も出席してください」
ええっ、それって、今日になって言うことなのか。はい、そういう慣習なのです。
「3時半から授業を実施すると学生に言ってしまったので、授業が終わってから出席します」と、学科長に返事しました。文学科の学生にとっては、歓迎会に出席するべきか授業に出席すべきかわからないので、授業担当者に「授業があるかどうか」尋ねていた、というわけでした。
文学科以外の学生にとっては、歓迎会カンケーない、ので、授業にきます。でも文学科1年生にとっては、1生1度の「新入生として歓迎される機会」なので、出席したほうがいい。なので、授業をすすめてしまえば歓迎会に出席した1年生には不利になる。他学科の学生は、せっかく授業に出席したのに、授業が実施されないのなら不満。
そこで、これまでの復習と、ひらがな復習としてカルタとり大会をすることにしました。
かるたといっても、ひらがな五十音をならったばかりの学生たちですから、ことばがわかりません。
机の上にひらがなカードを5組用意しました。52人登録のうち、35人が出席してきたので、7人ずつ5組に分ける。教師が「飴、あめ、あ、あ、あ」と言ったら、「あ」の字をさがして、札をとる。「犬、いぬ、い、い、い」と言ったら、「い」の札をとる、という方法で、文字カードを取り合うことにしました。
まだひらがなが定着していないクラスなので、「め」と言っても「ぬ」をとってしまうし、「わ」と言っても「れ」を「はい」と取っている。
てんやわんやのカルタとりになりましたが、2015年最後の授業、学生も楽しめたし、私も一応授業をしたことになったので、めでたしめでたしで終了しました。
5時に授業終了のところ、4時半におわりにしたので、30分は文学科新入生歓迎会を見ていました。学科長の演説が終わって、寸劇のあたりでした。寸劇が終わるとカラオケ大会になったので、退散しました。みなカラオケが大好きですが、上手な人はまれ。
ナッツやレーズンの入った炊き込みご飯の上にフライドチキンがのったお弁当パックを渡されたので、ありがたく頂戴し、夕食にしました。ミャンマー飯、とにかく油分がおおいので、おかずなどを買って帰ると、家ですべて茹でなおします。フライドチキンも茹でなおして油抜きにし、ご飯も湯通ししてから雑炊にしました。フライドチキン、茹でたらフライじゃなくなるけど、おいしけりゃいいの。
突然の「今日は新入生歓迎会」というお知らせに、急遽のカルタ大会になりましたが、油抜きチキンもおいしかったので、よい大みそかだった、ということにして2015年をおひらきにしました。
<おわり>