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ぽかぽか春庭「古事記・天と地といのちの架け橋」

2016-01-09 00:00:01 | エッセイ、コラム

東京ノーヴィレパートリーシアター梅若能楽堂での公演

20160109
ぽかぽか春庭@アート散歩>2015晩秋アート散歩(4)古事記・天と地といのちの架け橋

 11月18日、モネ展を見たあと、世田谷の梅若能楽堂へ向かいました。
 友人K子さんが演劇を学んでいる劇団の公演が、能楽堂で行われるのです。この演目『古事記・天と地といのちの架け橋』を、両国のカイシアターで2度見ました。1度目は試演。2度目はK子さんも「囃子方」としてアイヌ・ムックリを担当した舞台でした。

 今回K子さんはスタッフ参加ですが、招待券を送ってくださったので出かけました。
 梅若能楽堂ってはじめて行く所なので、迷子になると時間ぎりぎりなのに困るなあと思いつつ歩く。案の定、能楽堂は大通りを少し入った所にあって、案内の人が立っていなければ、絶対に見過ごしてしまったろうなあという場所にありました。スタッフの案内のおかげで、開演時間には間に合いましたが、能楽堂のなか、すでに満員で補助椅子も出ています。幸い、右側の奥にひとつ席が空いていたので、腰掛けることができました。

開演前の能楽堂


 私の座った側の一番前には、演出家のアニシモフさんと、原作者の鎌田東二さんが座っていて、開演前トークが行われました。

 鎌田東二さんは、私より一学年下のいわば同世代人。京都大学こころの未来研究センター教授として研究を続けつつ、「神道ソングライター」として「神主の資格を持つ芸能人」、でもあります。
 スピリチュアル系に惹かれる人には有名人だそうですが、私はこの『古事記・天と地といのちの架け橋』の原作者として東京ノーヴィの作品を通して知るまで、まったく縁がありませんでした。

 オフィシャルサイトをのぞいて見ると、産まれたときからスピリチュアル系の世界と縁が深く、現在も宗教学哲学倫理学の研究と共に、「宇宙の神秘世界」と深く関わっているようです。
 『古事記』の研究においては、私が1974年に『古事記』を卒論として選んだとき目指したのとは別の世界を切り開いていらした方ですが、いつか、著作をじっくり読む時間をとりたいと思います。私は比較神話学、言語学の方法で古事記に取り組みたかったのですが、見事失敗しました。

 アニシモフは、シアターカイの公演のとき、ロシア語訳の『古事記』によって日本の神話に興味を持ち、東京ノーヴィレパートリーシアターの演目として上演を考えるようになったことを話していました。

 舞台演出は、シアターカイの上演とほぼ同じ。もっと能楽堂の舞台配置を使った新しい演出があるのかと思いましたが、舞台上の囃子方の人数が減ったことと、照明が能舞台の照明、フラットな明かりのみになったことが違ったくらいで、印象は前と同じ。でも、能舞台という特別な場所での上演だからか、まえよりずっと演目が映えた気がしました。



 以下はK子さんにあてた、ご招待お礼と、舞台感想です。
18日の公演、ご招待をありがとうございました。
とてもよかったです。
シアターカイで見たのよりは、演目と舞台がしっくり合っているように思いました。
能舞台という効果、おおきいですね。
全体としてはすばらしかったです。


 日本にいれば、映画演劇美術館と、退屈しないで過ごせる環境。
 当地では仕事以外に時間もないし、やることないです。ミャンマーの人形劇、なかなかすばらしいという評判は聞いているのですが、観光客相手の上演ではなく、地元の人が「村祭りの出し物」みたいに楽しんでいる人形劇を見たいと願っているので、見に行くチャンスにもめぐりあわない。

ピーター・オートゥール気分で「なにか楽しいことないか、子猫ちゃん。
 ニャイ

<おわり>
コメント
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