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ありし日の気仙沼

2011-03-13 13:10:00 | 雑事つれづれ
 PCの画像フォルダを見ていたら、気仙沼に取材に行った時の画像が出てきた。
 2006年3月16日のことである。
 フカヒレの取材で港の高台にある気仙沼プラザホテルさんにお世話になった。本当に港のすぐそばに建っているのだが、かなりの高台なので津波の被害には遭っていないと思われる。12日のテレビ映像にもその白い建物は立っていた。


▲ホテルから気仙沼湾を望む。左の方にあるのが大島である。




▲ホテルの屋上にはNHKのリモコンカメラが常設されているのだが、一帯は停電(およびすべてのライフライン途絶)らしく現地からの情報は現在入ってこない。


▲津波被害および火災被害が大きかった辺り。気仙沼駅はこの左手奥方向にある。正面の高台にあるのは東稜高校だろうか


▲港に面した魚市場へ取材に行った


▲気仙沼は近海産の生マグロが上がる基地である
 フカヒレの取材で行ったので、サメもズラーッと並んでいたのだが、すぐヒレを切り落として血まみれなので掲載を自粛する。


▲マグロは尾を切って、脂の乗りを見る


▲競り落としたマグロはこうやってズルズルと引きずられていくことにびっくり


▲マグロ・サメ以外は種別ごとにかごに入れて競られていく。左手にある事務所に希望価格を入れて入札するシステムだそうだ。


 この魚市場は立地的に明らかに津波に襲われている。これらは朝6時半ごろから7時ごろにかけて撮影したもので、おそらく午後にはここは閑散としているのだろう。この時は専業カメラマンが同道していたので、私の撮影はあくまで記録である。 
 こちらに写っている人々が無事であることを願ってやまない。

こっちの情報が足りない!

2011-03-13 11:45:00 | 新潟県中越大震災
 東北の地震・津波被害の深刻さは十分わかっている。だけど、明らかにこちらの情報が不足しているのが気になる。

 「震災、他人事だと…」震度6で村民9割避難 長野・栄→http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103120600.html

 かつて新潟県中越地震の際、その3日前に発生した兵庫県豊岡市の台風23号被害の報道が食われてしまった。その結果、豊岡市にはボランティアの申し込みも少なく復興には大変苦労されたと聞く。

 この長野県栄村は、新潟県中越地震の際に小千谷が経験した震度6強の揺れを受けている。一帯は小千谷をはるかに上回る日本有数の豪雪地帯である。
 今回比較的被害が集中しているという青倉地区近くには、駅における最高積雪量7m85cmを記録したJR飯山線・森宮野原駅がある。
 テレビではその飯山線の線路が宙づりになった様子が流れた程度だろう。
 あの飯山線は、超赤字路線。それでも廃線を免れているのは(廃線対象に上がったことはあるそうだ)、ほかの代替路線も道路もないからである。並行して走る国道117号も飯山線と同じような環境を走る。今回の地震で雪崩を避ける「スノーシェルター」が崩落している個所がある。
 かつて厳寒期の1月に発生した北海道・釧路沖地震では、春になり地面が溶けることによってさらに被害が拡大していったと記憶している。ならば、この豪雪地帯が春を迎えた際、雪の重みによって抑えられていた地盤災害が一気に表面化するのではないかと危惧する。

 飯山線の復旧は春以降に手を付けることになるだろう。でも工事機械を置くような場所がなさそうなのが気になるが(もともとこの一帯は千曲川[新潟県境を越えて信濃川となる]が山間を縫って走ることで作られた歪狭な地形である)…。

 栄村の南部には「秋山郷」と呼ばれる鄙びた風景がある。
 写真家などが好んで訪れる美しい地である。また、信越国境の苗場山(日本百名山)の登山基地でもあり、山歩きの人も多く訪れるだろう。しかし、かつて鈴木牧之が『秋山紀行』で記した独自の文化を古くから持っているところだ。平家落人の里との言い伝えもあるらしい。
 栄村の中でも豪雪度が酷く、豪雪の際によくテレビに取り上げられるところである。今のところ顕著な被害情報はないようだが、単に見落とされているのではないかと気になる所だ(アクセスが新潟側からという僻地だし…)