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やっと増田の花火へ

2014-09-21 00:43:00 | 花火

▲星がきれいだったので、つい合成。というか、以下ほとんど遊んでいる。星もきれいだったけれど、飛行機のルートでもあるようで、よくちかちか光っていた。

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 仕事が繁忙期に入ってしまい、画像整理が全然追いついていない。
 ということで、1週間前9月14日の花火。

 「増田の花火」へ行ってきた。地元の人以外のほとんどの人には、「それどこ??」状態だろう。私もそうだった。
 秋田県横手市増田町で9月14日の日付固定で開催されている花火大会である。歴史的には大曲の方が古いらしいが、開催回数は大曲のそれを上回っている(大曲は88回、増田は91回をカウントする)。
 昭和初期には三尺玉を打ち上げていたという。いったんそれは途切れたが、最近は二尺玉を上げることで知られている。ということで、旧町役場前にはコイツがドーンと…。

▲二尺の打上筒。片貝というか、長岡ぽいっつーか…(笑)

 日付固定で、今年を逃すとしばらく泊まりがけで見に行けないなぁと思って出かけた次第である。
 以前は、長岡の嘉瀬煙火や小千谷の片貝煙火が打ち上げに関わっていたらしいが(それで興味が湧いた新潟県民)、現在は地元の小松煙火、秋南火工、新田煙火の3社が打ち上げている。
 小松煙火は言わずもがな、新田煙火も赤川でいい花火を上げていたから期待度が高まる(秋南火工は存じ上げないので…)。



▲おや、こんな玉も

 とはいえ、この日は北日本×和火屋の神岡南外の方が人が集まるのかな。
 現場に到着したのは午後5時頃。無料観覧席(農道)は場所取りされていたけれど、それはゆるゆるあきあきの状態。隙間にひとりぐらい何の問題もなく潜り込める状態。花火開始後もゆとりある配置でのんびり見ることができた。
 桟敷席はこの農道の200mぐらい前にあり、4名定員で6,000円とか。久々のボッチ観覧(全く知り合いに会わなかったぞ)なので、そこまでおごる必要はなかろうと…。
 とはいえ、最寄り駅(奥羽本線十文字駅)から徒歩40分とのことなので、往復ともタクシーを利用(1,310円)。復路に至っては、わざわざ予約しておいたタクシーに乗った。

 まぁ、二本足最強主義としては、次は歩いてもいいかなぁって感じだ。




 席確保後、蔵の町へ。
 徒歩10分位で、蔵の町並みへ。観光物産センターの「蔵の駅」もここにある。

 元禄2年創業の日の丸酒造がいきなり目に入るのは呑兵衛だからさ。「まんさくの花」は見たことあるぞ。内蔵を持っていて、見学させてもらった。蔵ラベルの純米吟醸を購入してから各種試飲(もちろん全種類・笑)。今思えば、ひやおろしがないか聞くべきだったと…。
 昨年あたりの秋田ディスティネーションキャンペーンで蔵人がズラリと並んだポスターがあったが、それがこの蔵であった。そういった伝統を感じさせるものもあれば、「もやしもん」の取材が来たとかで、オリゼーイラストがいっぱいのホーロー樽が置かれていたりする。
 あ、しまった酒コメントが多くなってきた。

 この日は通りを通行止めにして、祭り気分。地元の月山神社の祭礼(9月15日)とも重なっていて、通りでお囃子が奉納されていた。
 あれ、増田の花火って元々この祭りの花火なのか? プログラム(16p 200円)には特に記載はないのよね。表3の部分に月山神社の祭礼がこっそり記されているぐらいで…。
 通りをそぞろ歩いて、味噌屋でおにぎりと焼き鳥を買って戻る。



▲昇曲導付錦千輪(小松煙火)

 18時を過ぎると、農道はもうだいぶ暗くなっている。そしてまだまだ空いている。
 真っ暗になる前に、カメラをセットして、焼き鳥とおにぎりを慌てて腹に詰め込んだところで開会のあいさつ。そして打ち上げ開始。

 花火プログラムは3部に分かれ、花火ごとに打ち上げ煙火店の名前が書かれている。大玉(6号以上かな)に関しては玉名が読み上げられる(玉名がプログラムに書かれていないのが惜しい)。
 間をおいて、ゆったりと打ち上げられる花火。
 あー、田舎の花火って本来こんな感じよね~。大きな花火大会ばかり転戦していると、こののんびり感が懐かしい。その合間に天を仰げば、星のまたたきが見える。

 あ、じゃぁ星も撮ろう、ってこんな画像ばかりになっている(笑)



▲第2部のフィナーレ、花火師提供。3社合同での打ち上げ

 プログラムの読み上げを聞いているうちに、スターマインにはなんだか標語みたいのが入っていることに気付く。

 「百花流星錦牡丹の大変化
   瑞雲天ヶ台に胡蝶の舞を写す」 とか

 「横手盆地に紫雲の流れ
   十万市民の生活を守る一騎当千の群像
    地域創造に菊花大輪朱玉の花咲く」とか
     ↑これは、横手市役所部局長会議一同 提供

 これが増田の伝統なのか!?
 ちなみにここに入っている色とか形態とかの言葉が、その後の展開のヒントになるかと思ったが、必ずしもそうではないようで…。



▲超弩級スターマイン。ベスビアス超大型スターマインも恥ずかしいが(中越限定)超弩級スターマインも結構むずむずする命名だ。小型と大型で筒の位置が少し異なる

 最大20号(二尺)だが、当然これがフィナーレ。
 それまでは、ぽつぽつ上がる尺玉が楽しみ。ただ、八重芯止まりなのが秋田なのに惜しいなぁという感じだ。あと、ちょいクラシック。いやぁ、新潟の田舎の花火と一緒だなぁ。
 そして、スターマインが、(遠慮気味に)少し(と表現)小さいのよね…。3号~5号程度か。多分2尺は画角みちみちになるだろうとは思っていたのだが、まさかスタマがこんなに小さくなるとは…。
 ということで、最大トリミングである



▲小松さんの尺だったかな

 低山に囲まれているので、音がはっきり聞こえる。反射もするようだが、諏訪ほどの効果はない。というか、背後からバラバラ音が鳴って気になったのだが…。


 あれだ! 神岡南外の花火だ。あちらは6500発、こちらは5000発である。
 ちなみに前方の山の端には、雷光がときどき雲を照らしていた。

 この日は山形方面から入ったのだが、山形県内はまだら模様のにわか雨で、初めてゲリラ豪雨を外部(新幹線)から見た。雲の下に滝のようなグレーの何か(豪雨本体)が写っているのだよね。
 その雷雲は県境の山辺りでとどまっている感じであった。



▲超特大スターマイン

 さ、寒い。
 予想はしていたが、結構夜は冷える。そして露が下りてくる。ウインドブレーカーは必須だ。両サイドの地元民は、毛布にくるまって花火を見ている状態。カメラには露よけのタオルをかけっぱなしである。レンズも曇りそうなので、都度都度ふきふき。
 脇に置いたリュックなどもしっとりとしているので、ザックカバーで覆う。

 同じ週に開催される片貝花火も、年によっては雨が降ったか!?と思うほどに露が下りるので気温が下がることはわかっているのだが、今回はウインドブレーカーだけでは少し寒かった。
 新潟と秋田の緯度の差ということか!?




▲昇曲導付雪割草(小松)


▲超特大スターマイン


▲超弩級特大スターマイン


▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)
 

 少し予定時間を押しつつ、フィナーレへ。
 これだけ音楽付き花火だった。曲は素養がないのでわからない(苦笑)。

 一応動画も上げておくか(下の方。いつものようにグダグダです)

 まぁ、私は音楽花火はそれほど好きではないので、いいのだけどね。音楽がなくても花火の音を楽しめるから、それだけ十分じゃないかって思っている。



▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)


▲超弩級豪華特大スターマイン(フィナーレ)


▲超弩級豪華特大スターマインの打止が二尺玉


 スタマが盛り上がって、最後だなぁってところで、少し右に離れたところから二尺玉の曲導が伸びる。明るいうちに二尺の筒場を見つけられなかったので、ちょっと不安だった。が、読み通り、レンズギリギリサイズ。なんとか納まって(ないが)よかったよかった。


 地元の人々の撤収は早い。あっという間に真っ暗やみに取り残された。
 まぁ、タクシー予約時間にはまだ間があるからいいんだけれどさ。

 ここ、徒歩以外だと完全に車しか交通手段がないのよね。なので、花火終了と同時に渋滞が始まる。地元のタクシーはそんな渋滞を避けつつ、あっという間に十文字駅到着。どうも優秀なドライバーだったようで、私より先に出発したどのタクシーよりも早く駅に着いた。
 でもさー、電車がないのよ~。
 幸い、駅には立派な待合スペースがあるのでいいのだが、さすがに1時間待ちは長すぎだ。

 ただ、この電車の前だと21:30なので、渋滞を考えると花火を最後まで見られないのが悩ましい。
 
 徐々に駅に人が集まってくる。時間経過から見ると、歩いてきたのかなって感じ。ざっと10名ちょっとぐらいかな。なんとなく連帯感が増す待合室である(笑)
 すっかり寒くなったホームから22:40過ぎの秋田行きに乗り込み、3駅先の宿に向かった。