gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

遠い家路

2021-03-17 00:41:00 | 花火

▲クールな八方(画像はすべて河口湖冬花火)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 さて、2011年(自分的)初の河口湖冬花火は無事に終わった。
 よく見る畳岩からは少し離れたところで見たので、いつもより速足で駅へ戻る。駅の手前でコンビニによって、ドリンクとおやつを補給し、駅到着。トイレを済ませて足早に改札に向かえば、アナウンスが流れている

 「JR中央線は武蔵小金井駅での信号故障で、現在全線で運転を中止しております。復旧作業をしていますが、再開時間は未定です」

 ええぇぇぇぇぇ!!



 とはいえ、乗るべき電車は間もなく発車。とりあえず富士急行線に乗って、大月まで行かねばならぬ。駅員さんに、「今も復旧工事をしているんですよね」ってことだけ確認して、車上の人となる(後で考えれば、この時点ですでに信号の故障は解消されていたわけだが、それが富士急のJR接続駅・大月にすら届いていなかったんだと思う)。
 車内案内でも同じ情報の繰り返しだった。ただ、大月到着直前は「遅延」という表現になって一縷の望みが…。


▲むむっ!!

 しかし、そんなうまいことは起きていなかった。

 JR大月駅には、特急あずさと普通電車が停車中。電光掲示板を見れば、その車両は両方とも17時台に大月を発車していた電車であった。この時すでに22時近く。5時間近くもこの電車はここに留め置きされていることになる。しかも、大月駅の前後にも電車が詰まっているらしい。これは武蔵小金井の信号が復旧したとしても(この時点で既に復旧していたことを後で知る)、その近くにいる電車を動かし動かししていると、この山梨の駅までその指令がくるの、どんだけかかるんだ…orz

 もう今日中に帰れなさそうだよなぁとあきらめて、どうせならいい車両に座ろうとあずさの開いている席に座る(JRさんの案内による)。車内ではすでに乗客に非常食と飲料水が配られていた(自分は貰わなかった※ドリンクも非常食的なおやつも持っていたから問題なし)。動くなら特急の方が優先されるだろうし…。
 1時間ちょっとしてから、どうやら普通電車の方が先に高尾まで運行するらしいという情報が流れ、民族移動が発生する。しかし、明確なアナウンスが無く、高尾以降の情報もないままにそちらに移動するのどうなんだろうと思い(高尾駅ってなーんにもないし、駅周辺にホテルもない)、そのままあずさ車中にとどまてしまった。


▲虹玉と虹リングの交叉

 こういうトラブル時、現場のJR職員は本当に指示された通りにか動けない。高尾のその先の情報が駅員にも入って来ないから、当然乗客に説明できない。JRの運行管理部門も、各駅に停車している運転士や駅員に逐一連絡していくのだろうから、現場から遠い所への連絡はどうしても遅くなるのだろう。
 とか考えているうちに、各駅停車は発車していった。


▲点滅玉と虹八方

 あとから考えれば、すでに2時間以上遅れているあずさは、規定で特急代金を払い戻すことがアナウンスされており、その段階で優等電車の肩書を下ろしたわけだから、特急車両でも各駅停車と同じ扱いだったわけだ。ならば「より速く動く電車こそが正義」だった。
 かつてあずさと呼ばれたこの電車は、もう特別扱いされなくなったことにもっと早く気づけば、自分も一足先の電車に乗っただろう。
 結局、あずさは日付変更線を超えてから動くことになった。走りだせば高尾までノンストップ。ひょっとしたら前の各駅停車に接続できるかも…って思ったこともありました。

 もう「あずさ」という名の普通列車なので、接続列車はなく、新宿までゆったりと暗い車窓が流れるのみ。途中、立川などでも止まったが、タクシー代的には立川より新宿の方からが安く帰れるので、そのまま終点へ。立川からだったらタクシー代はJR負担だったんだなってことに後から気付いた(思考停止)


▲白い花火はまんま「フランネルフラワー」だ!

 そして、新宿駅に着いたのが午前1時30分頃。
 途中、このあずさが列車ホテルになるようなことを言っていたが、その話はチャラになり、代わりに山手線を内外1本ずつ走らせるという。本当に走ったかは知らんが…(言うこところっころと変わりすぎて)

 自分は新宿からタクシーを拾って、自宅へ。
 自宅到着は午前2時であった。


 「お家に帰るまでが遠足です」って言葉をかみしめた1日であった。


▲彩色牡丹に虹八方