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リハビリに難所

2014-11-08 21:44:00 | お出かけ

▲途中までは曇っていたが、秩父盆地だけは午前中は青空が出ていた

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 秩父の御開帳は11月18日まで、である。
 残す寺はあと2ヵ寺。だが、10月初旬からの腰痛で遠出ができずに滞っていた。残っていたのは結願の寺と31番である。
 この31番というのが車のない節にはなかなか難所で、最寄りのバス停から片道40分徒歩、さらにそこから約300段の階段を上らねばならないところである。こりゃ、夏は遠慮だなって、春が過ぎた時に秋狙いに切り替えた。
 だが、気が付けはあと10日で御開帳期間が終わってしまう。腰はまだ万全ではないが今日行かないとなぁ…。来週は小鹿野町で歌舞伎があるので、きっと渋滞とかも発生するだろうし…。

 という前日に限って、日付変更線のお仕事。
 お仕事も御開帳期間に合わせるかのようにクライマックスとなっている。十分に休めない体で果たして31番に行けるか…ということでとりあえず欲張らずに今日は1番だけ打とうと、通常より4時間も遅く出発。

 秩父駅からバスに1時間以上揺られて「栗尾」に着く。ここからは徒歩。
 同じバスに乗り、おそらく目的地が同じご年配の方々に、あっという間に置いて行かれるまだ若干不安定な私の足取り。しかも登山用のストックを持ってくるのを忘れてしまった。無くても歩けるが、なんというかこういう心持ちの時の「お守り」になるはずだったのだが…。

 最後尾ひとり旅ではあるが、今日はやけに車が多い。ビュンビュンと広くない道を車が通っていく。前にここ来たときは冴え冴えとするぐらいに人がいなかったはずなのだが、さすが御開帳ゴール間近。

 約40分で山門に着く。
 山門に辿り着く前から分かったが、人が多すぎである。駐車場から車があふれ、片側は路駐の列が南百メートルも。さすが御開帳ゴール間近。


▲31番山門 人が絶え間なく門にいる状態


 山門裏手に階段用のお杖が用意されており、思わず借りた。もっとも、ここは階段の左右どちらかに手すりが設置されているので何とかなるんだけど、もう気持ち的にすがりたい人の多さ。
 階段の両脇には花の終わった秋海棠の葉が黄色く染まり、その間に秋紫陽花が咲き残る。


▲青いのがアジサイ。本日は11月8日である

 もともと、階段のあちこちには歌碑などが置かれており、それらをのんびり読みながら上ればなんとなくお寺に着くのである。でもなんだか前に来たときより歌碑が増えているような気が…。現代風な歌もある。今でも奉納受けているのだろうか…。



▲ようやく杉木立の間から納経所が見えてくる。当然この寺のスタッフも徒歩でここを上るのだが、荷物などは簡易ケーブルカーで上げ下ろししているらしい

 ところどころ眺めの良い場所があり、そこから上を見たり下を見下ろしたり…。こちら側の山は杉が多くイマイチなのだが、対岸の山には広葉樹が色づいており、なかなかに華やかだ。
 だが、あまりそこに長逗留すると、上りも下りも渋滞してしまうので、気は急く。


▲階段の手すりが切れたところにお地蔵さん。秋の日を浴びて温かそうだ。


 階段を上っている時は気にならないが、さすがに秩父は結構冷えている。しかもここは谷あいにある山門から上ってくるので、下の方は日もあまり当たらないようでひんやりモード。ちょっと服装選定を誤ったなぁと思っても遅い。あとで気が付いたが、色合いも春のそれであった。



▲296段の階段を上り切ると、そこに観音堂が。観音堂の左奥の濡れている岩壁が「清浄の滝」


 まずは鐘を突く。この鐘、次から次へと昇ってきた人が連続して突くので、ちょっとした騒音状態。前の人の鐘の余韻が消えないうちに次のゴーン(笑)。さすが御開帳ゴール間近。
 ちなみに鐘はお参りの最初に突きましょう。あとで突くのはよくないこととされております。

 お手水場で手口をすすいで、お灯明とお線香を納めて、お綱に触れ、納経してお参り完了。
 脇の納経場でお印をいただく。おそらく住職と(檀家の?)当番の方3名体勢で印を書いていただいているが、それでも列が納経場の外まで続く始末。私が頂いたのが13時過ぎで、おひとりは奥で慌ただしくおにぎりを口中に突っ込んでいる状態であった。
 そこはゆっくりしていただいていいのだけど、列が長くなると気が気じゃなくなるのは分からなくもない。

 私も外で観音堂を見上げながら、持参したおにぎりをいただく。
 


▲31番の観音堂はなかなかに美しい造作と思う。岩壁のくぼみに寄り掛かるように建てられ、建物の後ろは岩壁と一体化している。こういう造りの札所はほかにもある。山を背負うのは古典的寺の様式美である。


 おにぎりを咥えていると、目の前に何かが落ちた。雨粒? 気が付けば、青空は消えていて、天気予報のように曇りの空となっていた。



▲清浄の滝を見上げる。サザンカが美しい


▲最後に振り返って紅葉とともに観音堂


 帰りのバスの時間も気になるので、早々に退散。上ったら下らねばならぬ。そして下りの方が実は体によくない。若干よろよろしながら3本足で下る。まだまだ上ってくる人がいっぱい!


▲このバックショットのおいづる姿は、ライダーカップル。バス停に向かう途中、この姿のまま大型バイク乗って追い抜かれた。すげー、かっこいい! ※おいづるとは袖なし白衣のこと


 山門にお杖を返却し、時間を確認。多分急げばバスに間に合う。
 「多分」というのは、完全に圏外で、バス時刻表が検索できなかったからである。帰りは若干下りなので、少し早足で。しかし途中でふくらはぎが攣りそうになり、自重する。

 そしてバスの時間ピッタリにバス停に到着。
 ホッとするのもつかの間、バス停にはかなり長い列ができており、結局立ったままバスに揺られること約1時間となった。
 


▲紅葉は来週の方がきれいだろう。近頃は、こういう色変化途中の樹形を指して[七色かえで]とか呼んでいるところもあるらしい


 とにもかくにも、あと1番。
 来週行ってお仕舞となろう。きっと結願の寺も込んでいるんだろうなぁ…。

 腰の状態はかなり良くなった。まだ若干違和感はあるが、とりあえず今日は約12キロ歩いたわけだし…。再来週も大丈夫だな、きっと。



 そういえば、今日は「西武トレインフェスティバル」が横瀬駅で開催されていた。横瀬駅では鉄の皆さんが大盛りであった。
 車窓から撮った999デザインの西武列車。今日は本川越から横瀬まで直通運転したらしい。



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