針外し/爺さんの独り言。役にたたない情報ばかり。

自作のスピナーベイトで今日もバスを釣るぞ!。人はそれを「G」と呼ぶ。爺さんの「G(ジー)」の意味だった。ガクン!。

江南の春 (1)

2020-04-10 09:40:49 | 漢詩・古典・エトセトラ

コロナウィルスの威力がまだまだ収束をみない時ですけど外に出られない昨今家で大人しくしているに限りますが、どうしても潰せない用事がある時はどうしようもないね。

 針外しは今の中国(共産党の政治)は大嫌いですが、古典、古の中国には思いを馳せて色々な文献が好きですが、中でも漢詩は短い中に情緒が詰まっていて好きですねえ。とは言っても中学校の授業で習った程度の有名な詩程度しか知りませんけどね。

で通名な市の中に「江南の春」があります。作者の杜牧と言う人は中国晩唐の詩人字は牧之。号は樊川。京兆郡杜陵県西晋杜預の子の杜尹の末裔にあたります。
 長安の名門階級に生まれるが、出生時には既に衰退の途中であった。25歳で進士に及第。官吏となる。文学奨励会で編者の第一人者となり31歳の時に揚州の淮南節度使 牛僧孺の幕下に入り、書記を勤めた。このころ詩作を始める。揚州在任の3年間、毎晩妓楼に通い、風流の限りを尽くしたと言われるまた垓下の戦いに敗れた項羽(前232 - 202)が、烏江まで逃れてきた時のことを詠い「捲土重来」の語の元ともなった「題烏江亭」がある。

で知識の乏しい針外しが想像して見るに、千里鶯啼いて緑紅に映ずは

見渡す限り鶯が啼いて新緑が綺麗で花の紅が映えている
水際の村でも山沿いの村でも酒旗の幟がたなびいている。金稜には南朝以来のたくさんの寺々が立ち並び、その楼台が春雨の中に煙っている。
金稜とは昔の南京の事で、この下流?の南昌市の辺りに杜牧が赴任した時に詠ったんじゃないかと言われてます。でどんな所か知りたくなってきますね。Googleearthで見るとこんな位置。南昌市は江西省中部のやや北、贛江撫河上流?に位置し、中国最大の淡水湖である鄱陽湖に臨むとあります。地形を見ると川の流れとか山の位置が南京とよく似ています(地図で見る限りですが)

  

この詩を詠む度にと言うか頭の中に入っていますが、情景が浮かんでこの詩、情景だけでお酒が飲めるというもんです。春の暖かさ、鶯の声、酒旗の棚引く音、霧雨の中の楼台頭の中で浮かんできてその世界の中に自分が溶け込むような感があります。

コメント
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