【李皓鑭】(りこうらん)
紀元前3世紀の中国。趙(ちょう)国の名家の娘の李皓鑭(り こうらん)は、継母の陰謀で家を追われ、奴隷として売られてしまったが、 大商人の呂不韋(りょ ふい)に買われて助けられた。呂不韋は皓鑭の美貌と才覚に惚れ込み、奴隷ではなく立身出世の同志と認め、 王族との繋がりを求める呂不韋によって、舞姫として宮廷に送り込まれる事となります。
自らの能力で舞姫から女官に出世する皓鑭。そんな皓鑭に好意を持つ異人(いじん)。異人は隣国の秦(しん)の王子だが、人質として趙国でひっそりと暮らしていた。 異人を秦の国王に推すという壮大な野望を抱く呂不韋。現在は権力もなく、王子とは名ばかりの異人だが、恩を着せれば呂不韋は秦で大きな権力を得られる。 秦国での異人の立場を向上させるために、密かに工作を開始する呂不韋。
一方の皓鑭は、陰謀の渦巻く趙国の王宮で、王妃付きの女官にまで出世した。皓鑭と呂不韋は互いに好意を持ってはいたが、関係は同志のまま。協力し、時に対立して続いて行った。 しかし、遂に罠に落ち、卑しい下級兵士の妻にされかかる皓鑭。 そんな皓鑭を、結婚することで救ったのは異人だった。皓鑭は戦乱のさ中に異人の息子の政(せい)を出産した。 同じ頃、隣国の秦で、異人の復権に成功する呂不韋。異人は呂不韋の手引きで趙国を脱出し、秦国に戻った。
息子の政と共に趙国に残され、不遇の8年を耐え忍ぶ皓鑭。異人(子楚と改名)は秦の王宮で遂に王太子(世継ぎ)の地位に就き、皓鑭親子を呼び寄せた。 秦国の王宮でも、数々の陰謀に打ち勝っていく皓鑭。異人(子楚)はついに国王に即位した。 しかし、病のため数年で崩御する異人(子楚)。代わって息子の政が国王に即位し、呂不韋は王にも勝る権力を手に入れた。 国王の妃(きさき)選びの日。呂不韋の計略で、身分の低い恋人を自死させてしまう政。しかし、若い王にはまだ、呂不韋に逆らう力は無い。 夫を失った皓鑭に関係を迫る呂不韋。しかし、今の皓鑭は、息子の困難な行く末にしか関心はなかった。
太后となった皓鑭は、嫪毐(ろう あい)という男を見込んで重用していた。しかし、世間では嫪毐が太后の愛人で子供までいると根も葉もない噂が立った。図に乗った嫪毐はクーデターを起こし、王宮に迫った。だが、若き王の政は頼れる家臣たちと共に嫪毐を成敗し、勢いのまま呂不韋を失脚させることにも成功した。 実の母の皓鑭までも、クーデターの共犯者と信じ、離宮に幽閉する政。
しかし、全ては皓鑭の計略だった。暴走する嫪毐を逆に利用し、政にこれを討たせることで、王としての自覚を持たせ、同時に権力を持ち過ぎた呂不韋をも排斥したのだ。 流刑と決まった呂不韋は自ら毒をあおって死に、皓鑭はその数年後に、離宮で静かに生涯を終えた。
【李皓鑭】
についてはDVDが出ていますので配役を紹介します。
- 李皓鑭(り こうらん) - 呉謹言(ウー・ジンイエン)李赫の側室の娘。
- 呂不韋(りょ ふい) - 聶遠(ニエ・ユエン)衛の出身の商人。
- 嬴異人(えい いじん) - 茅子俊(マオ・ズージュン)秦国の王孫。嬴柱と夏姫の息子。
趙国
- 趙丹(ちょう たん) -王志飛(ワン・ジーフェイ)趙の国王。
- 厲氏(れいし) - 寧静(ニン・ジン)
- 雅(が) - 海鈴(ハイ・リン)
- 蛟(こう) - 洪堯(ホン・ヤオ)王子。趙丹の息子。皓鑭の元恋人だったが、彼女を裏切って妹の岫玉をめとる。
- 羽(う) - 何奉天(ホー・フォンティエン)王子。蛟の異母弟。
- 逸(いつ) - 趙弈欽
- 趙勝(ちょう しょう) ‐劉恩尚 趙の丞相
- 廉頗(れん ぱ) - 姚未平 趙の将軍
- 李赫(り かく) - 沈保平(シェン・バオピン)]皓鑭と岫玉の父。御史を務める重臣。
- 高敏(こう びん) - 王琳(ワン・リン)皓鑭の継母。
- 李岫玉(り しゅうぎょく) - 李春嬡(リー・チュンアイ)皓鑭の継妹。蛟の正室となる。
- 殷小春(いん しょうしゅん) - 姜梓新(ジアン・ズーシン)宮廷の医師。
秦国[編集]
- 嬴稷(えい しょく) - 賀強(ホー・チアン)廷の医師。秦の国王。
- 嬴柱(えい ちゅう)/安国君 - 王茂蕾(ワン・マオレイ)秦の太子。異人の父。
- 嬴子傒(えい しけい)- 王雨(ワン・ユー)安国君の息子。異人の異母兄。
- 華陽(かよう)夫人 - 譚卓(タン・ジュオ)嬴柱の正室。
- 夏姫(かき) - 何佳怡(ホー・ジアイー)嬴柱の側室で、異人の母。
- 范雎(はん しょ) - 譚建昌(タン・ジエンチャン)秦の丞相。
- 白起(はく き) - 于彦凱(ユー・イエンカイ)秦の将軍。
- 羋絲蘿(び しら) - 方安娜(ファン・アンナー)異人の側室。
一時中国の「人民日報」とかは、歴代の漢室の皇帝、(例えば劉備玄徳)とかを、取り上げないで、残忍・非道で通っていた「秦の始皇帝」を功労者、真の皇帝として崇め奉っていましたね。だから。自分達。共産党が良く描かれている様に歴史を改ざんしてまでもストーリーを書き換えてしまっています。
でもかの「レッドクリフ」の監督・監修者の如く低レベルで作り上げた映画は全く以って頂けないですよね。大体周瑜の奥方が「曹操が私の為に戦を起こした」として敵陣の曹操の元に出向き戦争を止めさせるなんて、馬鹿も休み休みしろといいたいですね。軍隊とか紅衛兵でエキストラとして出すのはいい。また軍船とかの大きな装備もまあまあいい。でも人間の行動が、皆昔から使われてきたストーリーをそのまま持ってきているのには呆れるばかりだね。