熊野神社のお祭りは6月の第一週の金土日の3日間だ。当然梅雨時なので雨に降られる事が多い。普通、秋祭りが大半なんだろうけど、熊野さんは6月。
中断されていたお神輿が出すようになってから、雨に降られる事がなかったが今回は雨の中の出発となった。
江戸の大火の時に丁度、熊野さんのお祭りの時だったのだが、不幸にも雨が降らなかった。空梅雨だったんですな。それが縁起が悪いという事になったんだとか。
だから、雨熊野とか言われていいるんですね。神主のみっちゃん、飯五の寄り合いに真っ先に何をおいても、やってくるのだが、挨拶の時に泣いちゃって、言葉が出ない。
少々の雨でも飯五の神輿はでるんでい!。
だからね、針は人が悪いので「雨熊野に泣き虫神主」と命名してしまったぞ。
飯五の神輿は魂の入れ方が違うんだよね。だから一回担ぐと大概リピーターとなる。「和気あいあいとしてるし、ご飯も美味しいし、担ぎも綺麗で迫力がある」んだってさ。これは嬉しい言葉だね。熊野神社に向かう途中に三四丁目の御神酒所を通るのだが、野田岩ののぼるちゃんなんかは、店のものに「神輿ってーのはこう担ぐんだぞ」と言ってる始末だ。だから親父さんも必然的に、対抗意識が生まれてくる。(いい意味でね。三四丁目と飯五は兄弟分ですからね)
ここだけの話。初音町会の娘さんが、毎年自分の所の半纏着ないで飯五のを着る始末だ。宮神輿だって、本来は初音のを着なきゃいけないのに、ずーっと飯五のを着て、飯五の神輿を担ぐ。初音は人数がいないし、去年、同級生の畳屋の白井君のお父さんが亡くなり、相棒の大島君の奥さんのお母さんも亡くなって、大黒柱が出なくなってしまったのだ。ただでさえ、少ない人数だからショボクなってしまうのは、しょうがないね。
このネエチャン、特別お神輿が好きなんだね。だから、針が大声でハッパを掛けると、思い切って頑張るんだよ。チッチャイのに、男連中、真っ青で御座る。だから、かわいくてちっちゃいネエチャンだから、「いい子いい子」ってみんなが可愛がってるんだぞ。
三四丁目の野村さんの娘さんも(針のファンなんだよ、えへん!)来たくてしょうがないのだが、親に怒られて、担ぎにこれなくなってしまった。
と、冗談はさて置いて、雨の日はちと困ったことがある。それはカメラね。今のカメラはデジタルなので、一発雨を被ると、もうおしまい。だから針のデジ1は今回はお蔵。町会の相田君のかみさんがコンパクト持っていたので、後でもらおうと言っておいてのだが、まだナシノツブテだす。まあ、来たら後からアップしましょうや。