大阪中之島美術館にて開催中の画家、佐伯祐三の回顧展がまもなく閉幕します

1月から4月にかけて東京ステーションギャラリーにて開かれ、現在、大阪中之島美術館へ巡回中の『佐伯祐三 自画像としての風景』が、明日6月25日に閉幕します。



今回の展覧会では佐伯の描いた大阪、東京、パリの3つの街に注目し、どのように画家が自らの表現を獲得していったのかを追っていて、大阪中之島美術館のコレクションを中心に約140点の作品が公開されました。



また人気のあるパリ時代の作品だけでなく、これまで必ずしも高く評価されてこなかった一時帰国時代に焦点を当てていて、特に東京のアトリエ近くの「下落合風景」と大阪の「滞船」のシリーズが集中して取り上げられていました。



そこで佐伯は1度目のパリで街景に向き合った視点を踏まえつつ、電柱や電線、また帆柱やロープといった中空に伸びる線という要素を見出していて、それが2度目のパリ時代の壁のポスターや文字を描いた作品へと応用していくさまを見ることができました。



佐伯祐三の歩みを回顧展とともにたどる|『佐伯祐三 自画像としての風景』 | イロハニアート



東京展では会場の都合上、会期中に展示替えが行われましたが、スペースに余裕のある大阪展では一度にすべての出展作品を見ることができます。



私も昨日、大阪中之島美術館へと出向き、東京に続いて展示を見てきましたが、質量ともに充実した内容に改めて感心させられました。



またれんが壁の重厚な東京ステーションギャラリーと、天井が高く開放感のあるホワイトキューブの大阪中之島美術館の展示室は雰囲気が違って感じられたかもしれません。


一部作品を除いて撮影も可能です。



これ以降の巡回はありません。6月25日まで開かれています。

『佐伯祐三 自画像としての風景』 大阪中之島美術館@nakkaart2022
会期:2023年4月15日(土)〜6月25日(日)
休館:月曜日(5月1日は開館)。
料金:一般1800円、高校・大学生1500円、中学・小学生500円。
時間:10:00~17:00。
 *入館は閉館の30分前まで。
住所:大阪市北区中之島4-3-1
交通:京阪中之島線渡辺橋駅2番出口より徒歩約5分。Osaka Metro四つ橋線肥後橋駅4番出口より徒歩約10分。
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