『彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」』 彫刻の森美術館

彫刻の森美術館
『彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」』 
2024/7/26〜11/4



今年3月に亡くなった彫刻家、舟越桂の展覧会が、箱根の彫刻の森美術館にて開かれています。

その『彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」』の見どころについて、Penオンラインに寄稿しました。

人間とは何かを問い続ける。彫刻家、舟越桂の展覧会が彫刻の森美術館にて開催中|Pen Online

今回の展覧会で公開されているのは、立体22点と平面35点のほか、各種資料などで、あわせて生前の舟越が仕事場としたアトリエの再現展示も行われていました。


クスノキを素材に、等身大の人物像などを制作した舟越は、キャリアを重ねることに作風を変化させていて、性別を感じさせない人物像から山のようなイメージの人物像、さらには両性具有の身体を持った「スフィンクス」のシリーズなど、人間存在を見据えつつも、多様に展開する作品世界をたどることができました。

また舟越が家族のために作り、姉の末盛千枝子によって出版された「おもちゃのいいわけ」に関する展示では、往年のおもちゃとともに、27年ぶりに新版として本に加わった作品なども公開されていて、舟越の創作の意外な一面も伺い知れました。



これらの本館ギャラリーのほかに、別棟のアートホールにて開かれている「彫刻の森美術館 名作コレクション+舟越桂選」も見応えあったかもしれません。



ここでは荻原守衛、朝倉文夫から、ブランクーシ、ジャコメッティ、舟越保武らの作品に加え、舟越が選出した三木俊治や保井智貴、それに名和晃平らの作品が紹介されていました。



また舟越桂、三沢厚彦、杉戸洋、小林正人の4名による共同制作、『オカピのいる場所』も存在感がありました。



「彫刻の森美術館 名作コレクション+舟越桂選」は一部作品を除いて撮影も可能です。



11月4日まで開かれています。

『彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」』 彫刻の森美術館 本館ギャラリー
会期:2024 年7月26日(金)〜 11月4日(月・休)
休館:なし
時間:9:00~17:00
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般2000円、大学・高校生1600円、中学・小学生800円、未就学児無料。
 *Webチケット割引、団体割引、障害者割引あり。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
交通:箱根登山鉄道「彫刻の森」駅下車、徒歩2分
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