都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
2024年9月に見たい展覧会【空の発見/塩田千春/田中一村】
連日の凄まじい猛暑から一転、台風の影響により長く雨が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
9月は秋のシーズンを迎え、多くの展覧会が開幕します。気になる展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる』 埼玉県立近代美術館(7/13~9/23)
・『平田晃久―人間の波打ちぎわ』 練馬区立美術館(7/28~9/23)
・『夏と秋の美学』 根津美術館(9/14~10/20)
・『GO FOR KOGEI 2024』 富山県富山市、石川県金沢市(9/14~10/20)
・『南条嘉毅 展|地中の渦』 KAAT神奈川芸術劇場(9/23~10/20)
・『Nerhol 水平線を捲る』 千葉市美術館(9/6~11/4)
・『特別展 眼福』 静嘉堂@丸の内(9/10~11/4)
・『北アルプス国際芸術祭2024』 長野県大町市(9/13~11/4)
・『瑛九』 横須賀美術館(9/14~11/4)
・『開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『空の発見』 渋谷区立松濤美術館(9/14~11/10)
・『建物公開2024 あかり、ともるとき』 東京都庭園美術館(9/14~11/10)
・『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』 サントリー美術館(9/18~11/10)
・『田名網敬一 記憶の冒険』 国立新美術館(8/7~11/11)
・『バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰』 三井記念美術館(9/14~11/12)
・『生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ』 世田谷美術館(9/21~11/17)
・『芹沢銈介の世界』 日本民藝館(9/5~11/20)
・『神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond』 六甲山上(8/24~11/24)
・『両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代』 町田市立国際版画美術館(9/14~12/1)
・『塩田千春 つながる私』 大阪中之島美術館(9/14~12/1)
・『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』 東京都美術館(9/19~12/1)
・『アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界展』 府中市美術館(9/21~12/1)
・『丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展』 アサヒグループ大山崎山荘美術館(9/14~12/8)
・『西川勝人 静寂の響き』 DIC川村記念美術館(9/14~2025/1/26)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
・『ゴミうんち展』 21_21 DESIGN SIGHT(9/27~2025/2/16)
ギャラリー
・『Ryu Itadani「Everyday Life “THERE“」』 ポーラ ミュージアム アネックス(8/9~9/23)
・『ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展』 GYRE GALLERY(7/17~9/24)
・『山本昌男展「生物 ≅ 静物」』 ミヅマアートギャラリー(8/28~9/28)
・『Yabiku Henrique Yudi 「JARRING HARMONY」』 YUKIKOMIZUTANI(9/20~10/19)
・『空想の宙(そら) 「静寂を叩く」 大乗寺十三室|十文字美信』 資生堂ギャラリー(8/27~10/20)
・『ハルーン・ミルザ Ceremonies and Rituals』 SCAI THE BATHHOUSE(8/27~10/12)
・『上西祐理 Now Printing』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(9/3~10/23)
・『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』 銀座メゾンエルメス フォーラム(9/7~2025/1/13)
まずは日頃見ないことのない「空」をテーマとしたユニークな展覧会です。渋谷区立松濤美術館にて『空の発見』が開かれます。
『空の発見』@渋谷区立松濤美術館(9/14~11/10)
ここでは江戸時代より近現代へと至る美術の「空」の表現の変遷をたどるもので、松川龍椿の『京都名所図屏風』や前北斎改為一の『富嶽三十六景山下白雨』、また岸田劉生の『窓外夏景』に萬鉄五郎『雲のある自画像』、さらには阪本トクロウの『ディスカバー』などの多彩な作品が公開されます。
「宇宙への意識、夜空を見上げる」や「カタストロフィーと空の発見」など、「空」にまつわる独特な切り口の章構成も見どころとなるかもしれません。
続いては現代アートファン待望の展覧会です。大阪中之島美術館にて『塩田千春 つながる私』が行われます。
『塩田千春 つながる私』@大阪中之島美術館(9/14~12/1)
これは大阪生まれのアーティスト、塩田千春が実に16年ぶりに当地で個展を開くもので、代名詞ともいえる糸を使った大規模なインスタレーションなどが展示されます。
中之島美術館の広くスタイリッシュな展示空間へ作品がどのように響き合うのかにも注目が集まりそうです。
ラストは画家、田中一村の一大回顧展です。東京都美術館にて『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』が開催されます。
『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』@東京都美術館(9/19~12/1)
栃木県にて生まれ、東京美術学校を2ヶ月で退学した後、千葉で農業をしながら制作に従事した一村は、50歳にて奄美大島へ移住すると、染色工として働きながら、同地の自然や風土を題材にした日本画を数多く描きました。
その一村の画業の全貌に迫るのが『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』で、絵画を中心にスケッチ、工芸品、資料など250件を超える作品が公開されます。
一村は過去、展覧会にて作品が公開される度に人気を集めてきましたが、まさに回顧展の決定版といえる内容となるかもしれません。
ブログは不定期での更新となります。それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
9月は秋のシーズンを迎え、多くの展覧会が開幕します。気になる展覧会をリストアップしてみました。
展覧会
・『吉田克朗展 ―ものに、風景に、世界に触れる』 埼玉県立近代美術館(7/13~9/23)
・『平田晃久―人間の波打ちぎわ』 練馬区立美術館(7/28~9/23)
・『夏と秋の美学』 根津美術館(9/14~10/20)
・『GO FOR KOGEI 2024』 富山県富山市、石川県金沢市(9/14~10/20)
・『南条嘉毅 展|地中の渦』 KAAT神奈川芸術劇場(9/23~10/20)
・『Nerhol 水平線を捲る』 千葉市美術館(9/6~11/4)
・『特別展 眼福』 静嘉堂@丸の内(9/10~11/4)
・『北アルプス国際芸術祭2024』 長野県大町市(9/13~11/4)
・『瑛九』 横須賀美術館(9/14~11/4)
・『開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション』 東京都現代美術館(8/3~11/10)
・『空の発見』 渋谷区立松濤美術館(9/14~11/10)
・『建物公開2024 あかり、ともるとき』 東京都庭園美術館(9/14~11/10)
・『没後300年記念 英一蝶 ―風流才子、浮き世を写す―』 サントリー美術館(9/18~11/10)
・『田名網敬一 記憶の冒険』 国立新美術館(8/7~11/11)
・『バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰』 三井記念美術館(9/14~11/12)
・『生誕130年記念 北川民次展―メキシコから日本へ』 世田谷美術館(9/21~11/17)
・『芹沢銈介の世界』 日本民藝館(9/5~11/20)
・『神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond』 六甲山上(8/24~11/24)
・『両大戦間のモダニズム:1918-1939 煌めきと戸惑いの時代』 町田市立国際版画美術館(9/14~12/1)
・『塩田千春 つながる私』 大阪中之島美術館(9/14~12/1)
・『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』 東京都美術館(9/19~12/1)
・『アルフォンス・ミュシャ ふたつの世界展』 府中市美術館(9/21~12/1)
・『丸沼芸術の森所蔵 アンドリュー・ワイエス展』 アサヒグループ大山崎山荘美術館(9/14~12/8)
・『西川勝人 静寂の響き』 DIC川村記念美術館(9/14~2025/1/26)
・『ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ』 森美術館(9/25~2025/1/19)
・『ゴミうんち展』 21_21 DESIGN SIGHT(9/27~2025/2/16)
ギャラリー
・『Ryu Itadani「Everyday Life “THERE“」』 ポーラ ミュージアム アネックス(8/9~9/23)
・『ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展』 GYRE GALLERY(7/17~9/24)
・『山本昌男展「生物 ≅ 静物」』 ミヅマアートギャラリー(8/28~9/28)
・『Yabiku Henrique Yudi 「JARRING HARMONY」』 YUKIKOMIZUTANI(9/20~10/19)
・『空想の宙(そら) 「静寂を叩く」 大乗寺十三室|十文字美信』 資生堂ギャラリー(8/27~10/20)
・『ハルーン・ミルザ Ceremonies and Rituals』 SCAI THE BATHHOUSE(8/27~10/12)
・『上西祐理 Now Printing』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(9/3~10/23)
・『内藤礼 生まれておいで 生きておいで』 銀座メゾンエルメス フォーラム(9/7~2025/1/13)
まずは日頃見ないことのない「空」をテーマとしたユニークな展覧会です。渋谷区立松濤美術館にて『空の発見』が開かれます。
『空の発見』@渋谷区立松濤美術館(9/14~11/10)
ここでは江戸時代より近現代へと至る美術の「空」の表現の変遷をたどるもので、松川龍椿の『京都名所図屏風』や前北斎改為一の『富嶽三十六景山下白雨』、また岸田劉生の『窓外夏景』に萬鉄五郎『雲のある自画像』、さらには阪本トクロウの『ディスカバー』などの多彩な作品が公開されます。
【次回展示告知】9月14日から、松濤美術館では「空の発見」展を開催いたします。日本の「空」の表現の変遷に焦点を当てた本展。浮世絵、西洋画、写真などから、見えているけれど見えていない空の表現の変遷と、そこに映し出される私たちの意識の揺らぎを浮かび上がらせます。お楽しみに! pic.twitter.com/w5onqJHyOo
— 渋谷区立松濤美術館【公式】 (@shoto_museum) August 10, 2024
「宇宙への意識、夜空を見上げる」や「カタストロフィーと空の発見」など、「空」にまつわる独特な切り口の章構成も見どころとなるかもしれません。
続いては現代アートファン待望の展覧会です。大阪中之島美術館にて『塩田千春 つながる私』が行われます。
『塩田千春 つながる私』@大阪中之島美術館(9/14~12/1)
これは大阪生まれのアーティスト、塩田千春が実に16年ぶりに当地で個展を開くもので、代名詞ともいえる糸を使った大規模なインスタレーションなどが展示されます。
\展示作業「きょうの1枚」/天井から床まで吊り下げられた無数の赤いロープ。会場の一角が、どんどん赤一色に染まっていきます。圧巻です。#塩田千春つながる私 pic.twitter.com/BbDeIlLgtS
— 塩田千春 つながる私(アイ)@大阪中之島美術館 (@Osaka_Shiota_ex) August 28, 2024
中之島美術館の広くスタイリッシュな展示空間へ作品がどのように響き合うのかにも注目が集まりそうです。
ラストは画家、田中一村の一大回顧展です。東京都美術館にて『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』が開催されます。
『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』@東京都美術館(9/19~12/1)
栃木県にて生まれ、東京美術学校を2ヶ月で退学した後、千葉で農業をしながら制作に従事した一村は、50歳にて奄美大島へ移住すると、染色工として働きながら、同地の自然や風土を題材にした日本画を数多く描きました。
その一村の画業の全貌に迫るのが『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』で、絵画を中心にスケッチ、工芸品、資料など250件を超える作品が公開されます。
田中一村展のサブタイトルは✨奄美の光 魂の絵画✨生活を切り詰めながら画材にお金を惜しまず、描くことに挑んだ一村の作品は、まさに「魂の絵画」といえるかもしれません。作品を目の当たりにすると、その美しさと迫力に感動❣😊ぜひ輝きを確かめにきてください!#田中一村展#TanakaIsson pic.twitter.com/fn3A6fkCgB
— 【公式】田中一村展 奄美の光 魂の絵画 Tanaka Isson: Light and Soul (@Isson2024exhn) August 26, 2024
一村は過去、展覧会にて作品が公開される度に人気を集めてきましたが、まさに回顧展の決定版といえる内容となるかもしれません。
ブログは不定期での更新となります。それでは今月もどうぞよろしくお願いします。
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