藤森照信 茶室「五庵」 パビリオン・トウキョウ2021

パビリオン・トウキョウ2021
藤森照信 茶室「五庵」
2021/7/1~9/5



パビリオン・トウキョウ2021で開催中の藤森照信 茶室「五庵」を見てきました。

建築家の藤森照信はパビリオン・トウキョウ2021において、新国立競技場を望む地へ2階建ての茶室を築きました。



それが茶室「五庵」で、外苑西通りの仙寿院交差点に位置するビクタースタジオ前にありました。



台形の基壇は緑色の芝生に覆われていて、上部の茶室の外壁には杉材の表面を焼いて炭化させた焼杉が用いられていました。また基壇には小さな小窓が各面に3つ並んでいて、2階には半円にくり抜かれた大きな窓がありました。



1階の丸い穴から体を滑らせるように入ると、いわゆる待合があり、その隅に茶室へと上がる小さな梯子が設置されていました。そして待合では茶室の制作プロセスや藤森のインタビューなどを収録した動画がモニターに映されていました。



にじり口を再解釈したという梯子を登って2階へと上がると、中央にテーブルのある茶室がありました。テーブルは四畳半の床が見えなくなるくらいの大きさで、炉や茶道具の他、トクサと芝でつくった小さな山などが設えられていました。



テーブルの角は削り取られるように丸みを帯びていて、木の温もりが感じられました。



一方で白い天井を見やると、まるで小さな石のような炭の破片が散りばめられていて、五色にグラデーションを描く和紙の照明が吊り下がっていました。



そして交差点に面した側には窓がくり抜かれていて、新国立競技場を一望することができました。また暑い中でも時折、抜ける風が心なしか気持ち良く感じられました。

観覧についての情報です。茶室「五庵」の内部への入場は当日の予約制となっています。基本的に飛び込みでは入場できません。

予約の受付場所は茶室「五庵」ではなく、外苑西通りを南へ550メートルほど進んだワタリウム美術館の1階カウンターとなります。ワタリウム美術館からの所要時間は約5〜6分程度でした。

受付時間は10時20分から17時までで、1人1枠、2名まで予約ができます。また1枠30分毎の入れ替え制で、定員に達し次第、受付は終了となります。

私が出向いたのは平日の14時半をゆうに回っていましたが、すぐに15時からの枠の整理券を予約することができました。

一度に「五庵」の茶室へ入ったのは5名で、30分の時間枠にて10名ほどの定員になっているようでした。基本的に先着順にて案内されていて、私の場合はまず茶室へ入って15分弱ほど滞在した後、待合へ降りて映像を鑑賞しました。(後から来た5名の方は、先に待合で映像を見た後、入れ替わりで茶室へと上がっていました。)またかなり急な梯子のため、動きやすい服装がベストかもしれません。



アクセスは千駄ヶ谷駅や北参道駅からと案内されていますが、先に整理券を入手する必要があるため、外苑前駅からワタリウム美術館へと向かい、その後「五庵」へと移動するのが便利ではないでしょうか。



オリンピック開幕前だったからか予約もスムーズでしたが、開幕後は人出が増している可能性もあります。なお当日分の整理券がなくなった際は公式Twitterにてお知らせがあるそうです。

9月5日まで公開されています。

藤森照信 茶室「五庵」 パビリオン・トウキョウ2021@paviliontokyo
会期:2021年7月1日(木)~9月5日(日)
時間:11:00~19:00。
 *しばらくの間、平日・日曜・祝日の内部入場は18:00まで。但し土曜日は19:00まで
休館:会期中無休
料金:無料
住所:渋谷区神宮前2-21-1 ビクタースタジオ前
交通:JR線千駄ヶ谷駅より徒歩10分、都営大江戸線国立競技場前駅A4出口より徒歩10分、東京メトロ副都心線北参道駅2出口より徒歩10分。
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