高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

150 c ㎡はどのくらい?

2008-09-02 20:28:31 | 日記
昨年度、小学6年生を対象に全国学力テストがありましたが、そのひとつに次のような問題があったらしい・・。

面積150c㎡と同じ大きさは次のどれでしょう?
① 切手
② はがき
③ 教科書
④ 教室

正解は3割にも満たない結果だったとニュースで聞きました。さらには、④の教室との答えが正解より多かったとのこと。 にわかに信じがたい・・・。

小学6年生は面積を習っていますから、たて×よこ で面積が出る公式は知っています。しかし、150c㎡がどのくらいの大きさなのかというイメージが実は育まれていない、教室で学んだことが実際の生活に重ね合わせる事ができていない、という結果と言えます。

私の検証によると・・、どうもこれは・・本当なのです・・・。 150という量の多さから単位を考えずに「教室?」と言ってしまったり、公約数に30があるので、その長さのイメージからか教科書と答えてしまう子がどうも多いようです。

学校の勉強では、机上で計算して終わりなのですね。現物で実証することをしていない、実証できる時間がないのでしょう。 であれば、図工での制作や体育の授業の中で面積や寸法を考えさせる工夫もあっていいかもしれない。

この問題はどうですか?

1㎗のペンキで3/5㎡のかべをぬることができました。では、2/3㎗では、どのくらいの広さがぬれるでしょうか?

これは、小学6年生の問題です。 みなさん、大丈夫ですか・・・?

この問題は、あんまり現実的でないなあと思うのですが・・。
しかし、整数の縦×横の面積の問題は、一気に分数の掛け算に行ってしまいます。

これじゃあ、 公式としての算数とそれに伴う数理概念の形成を ますますつながりにくくしてしまいます。 計算は合っていても、説明ができない・・。

立体の展開図は知っていても、物を作るときに何枚、何本部材がいるかイメージができない。(これ・・けっこう私は苦手)

算数って段階を追って、しっかりと理解してゆかないで、公式暗記だけでいると、ある日突然、分からなくなってしまいます。

かく言う私、なんとかついてはゆきましたが、高校では力ずくで「やり方を暗記」していたので、大学教養での数学の最初の講義で、教官が何を言っているのか・・分かりませんでした・・。 

***
算数は難しい・・・。 (で 終わっていいのか・・という結果の話でした)

コメント (5)
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