「共通価値観」というものが日本の社会には育まれてはいないというコラムを読みました。
あおり運転の末に高速道路に車を止めさせたためにトラックに衝突されて2名も死亡した事件。これを明確に処罰する法律がないらしい。あきらかに原因と結果は関係があるのであるが、車をとめさせた運転手が加害者であるかというと法律上は明確にしにくいようで「過失責任の有無が問われてしまう」らしい。
***以下、コラムより***
貿易やビジネスだけでなく、多様な人々が共存して生きて行くための「共通価値観」というものを作っていかなくては、もう社会は回らないのではないかと思うのです。その上で、新しい犯罪については裁判員裁判で判例を積み上げて行く、そうでなくては社会の変化スピードに追いつかないのではないでしょうか。
専門的に言えば、英米法的な「コモンセンス」の考え方を日本風にアレンジして、グローバルスタンダードと整合性を取るという作業になり、これはこれで当初は大変になると思います。ですが、そのようなシステムを作っておかなくては、もう日本の社会は回らないのではないかと思います。
中高生の教育も、「ルールがあるから守るのが道徳」だという江戸時代のような発想ではなく、「より有効なルールを作るには?」とか「ルールの元になる共通価値観とは?」ということを考えさせ、スキルを磨くような教育に変えなくてはダメだと思います。
あおり運転の結果、「うっかり追越車線に止めた」ので、相手が死んでしまった、それが「未必の故意による殺人」でもなければ「危険運転致死」でもなく、「過失致死」で終わってしまう可能性のある社会を変えるには、そのような抜本的な改革が必要と思うのです。
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高速道路上で「駐停車してはいけない」という道路交通法はあるだろうが、それにおいて重大死亡事故が起こった場合を裁く法律規定がない・・、細かく細かく規定されていないから、既存の法律で裁くことになる。 そらりゃあ、おかしいだろう!! ダメなことはダメというような共通な価値観ができてない・・・現代の日本の社会。