
歴史写真は、その写真を観ているだけではなく、その歴史的背景をコメント書きされた文章と一緒に観ると、精神的に圧倒的な迫力をもって迫ってくる。 寿都測候所(現在は廃止された)の職員として寿都町に居住していた郷土史研究家でもある山本竜也さんが集めた寿都町の1891年(明治24年)~1945年(昭和20年)までの写真集が出版されました。
よくぞ、集めましたねえ!!との感嘆ひとことでは言えません。 寿都町はかつてニシン漁で栄えた漁業町ですので、写真機そのものが珍しい時代であっても、漁師の親方などが写真館に頼んで撮影されたものなどを時代を越えて保管されていたのでしょう。写真だけではわかりにくいことも、所有している人、その映像に覚えのある人から聞き取りをして、その写真の社会的背景や生活情景を説明書きしてもらえると、 今、目の前にある知っている地名、場所の写真であるので、100年昔のことが、その場に展開されていたことが、圧倒的な迫力をもって想像できます。 数ページを読んで観てゆくだけで、その時代の中で自分自身が居たらなどと想像を膨らませると、精神的にも疲れてしまうほどです。
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