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昨夜観た黒澤明監督の羅生門を観て、どうしても原作が読みたくなり、黒松内の図書館へ借りにでかけてきました。図書館では人手不足から自然学校のスタッフもフロントに交代で出ているので、巡検視察も兼ねて・・・。
事前に調べたところ、映画は、芥川龍之介の小説「羅生門」だけが原作でなく、もうひとつ「藪の中で」というが合わさって脚本が書かれていることがわかりました。 しかも、ふたつとも短編なのです。 で・・、フロント業務にでているFに試しに「芥川竜之介の羅生門と破の下という小説をさがしてほしい」と研修質問・・・。 単行本ではないですから、全集の中に収録されていると思いますとは言わずに・・・(ちょっとイジワル・・ね) 小さな町の小さな図書館なのになかなか優れた検索システムができていました・・。 収録されている全集から見つけてくれました!!
で、原作はとても意外なものでした・・・。
原作小説「羅生門」は、疲弊した都の廃寺のような門。映画の中での象徴的な場所であり、映画で語られた事件そのものとは何も関係がない・・。その門構えの建物の上で起きた出来事が描かれている、ほんとに短編。 しかし、映画に表現された異様に廃れた門構えが物語の根底にある「人間の業」のイメージにつながる良い効果がありました。
原作小説「藪の中で」の物語がほぼそのまま映画のストーリーの骨格でした。
ただ、最後の映画シーンはどちらの原作にもまったくなく、映画の中で新しく付け加えらたストーリーでした。
映画観て、原作も読むと面白いよ。
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