晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

青島 3/9

2011-03-10 | 歴史・民俗

2011.3.9(水)曇

 奥武島(おう)が葬送の島であるとすると、青島、蒼島も同様に考えられる。もちろん総てがそうではないだろうし、それという証拠も遺跡も残っていることは少ないだろう。ただ、青島という島は共通して陸地からそう離れた場所でないところにあるようだ。有名な宮崎の青島もそういう地形だが、伊豆諸島の青ヶ島は八丈島の南で本州からは2,3百キロ離れている。
 私の自転車旅行中では鳥取の空港の南にある湖山池という湖の南岸にぽっかり浮いている青島がある。東岸にある布勢天神山城跡を訪れたのだが、青島については意識も無かった。湖とはいえ湖岸から少し離れたところにあり、青島らしい地形といえる。「日本の地名」(谷川健一著)にはこの島がかつての水葬の島であったらしいというようなことを書いている。Img_5697
 
布勢天神山城跡の案内板。


 私が訪れたことのある青島は宮崎の青島と鳥取の青島ぐらいだが、若狭湾周辺にも青島がいくつかあるようだ。ひとつは伊根にある青島で、伊根の集落に囲まれる感じで浮いている。この島についても古老の話として、海難で溺死した者や幼児の死亡者をこの島に葬ったということが「日本の地名」に書いている。
もう一つの青島は小浜湾にあるもので、蒼島と表記する。この島はナタオレノキの北限とか、暖地性の植物群落で有名だが歴史については不明である。陸地から1Km程のところにあり、やはり青島らしい位置関係である。
 アヲの地名語源は水辺、海辺を示すというのが「古代地名語源辞典」にあるそうだ。そういう意味では青島が陸地のすぐそばにあることがわかる。しかし青が葬送の地であるという意味は解らない。
 「西丹波秘境の旅」(澤潔著)に綾部の青野について、この地が葬地であること、青は「アオ」「オウ」で「うたかた」のアワ(泡)に通じ湿地、海辺、水辺の意があるという風に書いている。泡がはかないものだから、青が葬地とまでは言えないかもしれないが、青地名が葬地である場合は確かに多いようだ。

【作業日誌 3/9】
薪割り

今日のじょん:今日はじょんの病気記念である。昨年の今頃は何日も食べないで、下痢を繰り返し大変だった。舞鶴のキャドックさんで点滴をして貰ったのが今日である。それでもよくならず病院通いをすることになる。嫌いな風のストレスが一つの原因かなと、風の日は部屋に出られるようにしている。お客さんにも目に付くようで、まあいいかという感じだ。Img_2480

コメント
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