2012.7.14(土)曇
本日は日本一周自転車旅行スタート記念日である。2006年の今日は異常に暑かった。ところが途中から夕立があり、その後連日の雨となり、19日に傷心の帰京となる。そして本格的スタートは8月の1日となるのである。従ってこの時期の気象状況は身に浸みて解っている。北近畿の梅雨末期の集中豪雨はこれからが要注意だと思うのだが、梅雨前線は日本海に上がっているのである。太平洋高気圧が強くなれば、以外とすんなり夏になるかもしれない。
さてこの記念すべき日に傷心の帰京をしたルートと同じルートについて書いているのは奇遇としか思えない。
質志トンネルのある峠は如何なる名前なのだろうか。国土地理院地形図では榎峠とある。ちょうどトンネルの真上にあるようだ。わたしが中学の頃質志鍾乳洞探検に行った道も、母と二人農協のトラックに乗って故郷川合を出た道もこの峠道である。狭い地道の曲がりくねった道であった。
階段や照明が付けられた鍾乳洞には何の魅力も感じられない。
トンネルを抜けると右に質志鍾乳洞への道を眺めて、三宮の信号まで一気に下る。三宮のお寺の手前を右下に降りて行く。自信は無いのだがこの方が近道だろう。下りきったところに左手に酒治志神社がある。延喜式内の古い神社だが実はこのよみが解らない。スジシ、スチシ、シュジシ、シュチシ、スズシなど様々に言われるが質志(しづし)という地名とかかわりがあるのではないかと思う。
大杉のある社殿と案内の看板。「シュチシ」はアイヌ語で麓という意味があるという説もあるとか。
神社の前の橋を渡ると猪鼻(いのはな)に向かう府道への近道となる。この冠石峠(かむろいしとうげ)に至る坂道には道の脇に古い地蔵さまがある、きっと過去の街道筋なのだろう。峠を越えると左手に産廃処理場が現れ、その先に目的の猪鼻岩が見えてくる。
大事にされている地蔵さんだが、木の枝で作った籠のようなものは一体何だろう。
昨年6月にこの地を訪れたときは、猪鼻の左の穴には畑に使う資材などが保管されていたが、今回は随分きれいに掃除されており、中まで入って観察することができる。ざっと見た後、その向かいにある西山さんのお宅を訪問する。
「猪鼻岩についてお聞きしたいのですが」といきなり妙な格好の人間が訪問したにもかかわらずご主人は親切にお話し頂き、「この本にいろんなことが書いたるから読んでみな」と一冊の本を貸して頂いた。
西山さん宅から見た猪鼻岩。府道ができる前までは岩のあたりまで田んぼだったそうだ。元の街道は家の下を通っている1m余りの小道、進駐軍のジープもここから上へは入れなかったそうだ。
「産土今昔夜話」(うぶすなこんじゃくやわ)という本は地元の西山柿風と言う方が1986年に猪鼻村の歴史や昔話などについてまとめて自費出版されたもののようである。門外不出のものを特に一部公開するとあり、差し障りの無さそうな部分のみ後日紹介したい。猪鼻岩の顛末とこの本の中身については、別項で紹介の予定である。つづく
今日のじょん:久々にユキちゃんが来たので、「出してくれい」と騒がしい。出しちゃると当座頑張って遊ぶのだが、やがてしらっとしてしまい、今度は「入れてくれい」と言う顔でドアからのぞいている。冷めてしまった恋人同士を見ているようでつらいものがある。
当座は仲良く遊ぶのだが、、、、。