次女の成人式の時に植樹した椿の花、今年もみごとに咲いています。
樹齢20余年あまりですが、色鮮やかに咲いてくれました。
一緒に植えたえた、肥後椿の花も・・・
「調子はどうですか?杏子さん」
「はい、おかげさまでこの頃はすっかり腰痛、肩凝りおさまり快調ですよ」
「そ、それはよかった。僕ですね、実は3月末でこの病院から転院しますよ・・・」
「え、ほんとうですか?。先生とは偶然にも姓がおなじなので、親しみをもっていましたが、これからさみしくなりますね・・・」
「あはは、ついでに母の名前が、またあなたと同じなのですよ」
「え?同じって文字もですか? うれしいですねぇ。先生のお母さんぐらいなのでしょうねぇ、わたしは・・・」
「そうですよ、うふふ~」
あ~、なんということか。うれしい偶然!!
とはいえ、お別れとはさみしいなぁ。
Y先生には、整形外科でかれこれ5~6年はお世話になったのですから。
このY先生は、いつも診察室にはいると、必ずにっこりして
「たいへん、ながくおまたせしましたね・・・」とやさしく声をかけてくさだるのでした。
一日中、いったい何十人の患者さんを診てあるかにもかかわらず、午後になっても
いつもにこやかで、2つの診察室をかけもちで行ったり来たりして
患者さんを診てあったのです。
いつも薬は56日分くださるのですが、「こんどはどうしましょうか
28日分にしますか?、3月までは僕はいますからね」
「はい、ぜひそうしてください。もう一どお逢いしたいですから」
「はい、ではそうしましょうかね」とにこにこ。
あ~、やはり3月は別れの季節かあぁ~と、がらにもなくおセンチになり
涙がでそうになりました。
別の病院にいかれても、きっとまたこんなふうにやさしく、
患者さんに接してくださるのだろうなぁ・・・。
Y先生、長い間ほんとうにお世話様になりました。
つい、ためいきが・・・一昨日の整形外科病院での会話でした。