ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

帰郷

2012年07月28日 | ばあやの本棚

眠れぬ夏の夜、目覚めがはやく、畑をひとまわりしたら
    里芋の葉っぱに水玉がコロコロ
                 ちいさな花がひとつ写っていた・・・

弟が、東京から今年も我が家に、2泊3日の短い帰郷。
一年に必ず1~2回はやってくるのが普通になっていたが・・・

「ぼくの帰りを待ち、涙をこらえて手を振って見送ってくれた母の笑顔も、もう見られんし・・・
でも、ボクの実家はここしかないもんね」
ポツリとつぶやいた弟。

「そうね、ここがあんたの実家たい! 来年も来てね、きっとね」

夫と3人で、父母の墓参を早めにすませて、弟は東京へ帰って行った。

今年は母の初盆。

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人の口には・・・

2012年07月27日 | ばあやの本棚

子ども達の力だって協力したら、こんなこともできるよ。


数日前になるが、大型電気店の統合記事から
◎電気の傘下に▼電気が入ったとのニュースに目を丸くした。

産業界の合併、吸収話はよく耳にするが、わたしが20年以上も買い付けていた
▼電気店のT氏の、柔和な顔が思わず浮かぶ。

しかし、反面 つい昨年の冬の出来事も思い出された。

あまりの寒さに、電気ストーブをもうひとつ 買い求めようと、なじみの▼電気店に行ったが、
あいにくT氏はお休みとのことで、別の店員さんの応対になり、そこで事は起きた。

言葉というものは度が過ぎてもイヤな感じ、しかし あまり不作法な態度には
これまた拒絶反応が出てしまうものだ。

「お客様は神様です」といった
歌手 故・三波 春夫さんが「そのとうり」と、笑っているかもしれない。


20年以上のお付き合いの店であっても、 店員さんの応対一つで、
お客さんの気持ちが、突然に変わってしまうこともあることを
忘れないでいてほしい。

「このカタログのストーブがほしいのですが、
   価格表示がわかりにくくて、おいくらでしょうか?」

(何回も価格変更した宣伝用の価格表には
    赤線が数本ひいてあったので、 分かりにくい )

応対した店員さんが、うるさそうにいった言葉は
「そこに書いてあるでしょうが!!」といって、現品を指さして
「これですよっ!」

「・・・!!」   途端に買う気持ちを失ってしまった。
たとえどんなに安かったにしてもだ。

「あ、そうですか、わかりました。 もう いりません」
気が短くなっているのか、拒絶反応丸出しで、わたしはその場を離れた。

「もう、この店には絶対にくるものか」 つぶやきながら・・・
あの、やさしかったT氏さん
さようなら・・・。

 の一穴から、巨大な崩壊につながる事を
                                       
決して忘れないでいてほしい。 

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ヒマラヤの岩塩

2012年07月24日 | ばあやの本棚

これも十日市で求めた物。

太古の地球、三億年前の地球の恵みヒマラヤ塩

    外国から仕入れて並べた古物らしい物の中に、ひとつ目をひくものがあった。

小さなビニール袋に、薄いピンクの粉状の物がいっぱいつめこまれていて、丸くふくらんでいる。

「これは?」
「ハイハイ、これはよかもんですよ、ヒマラヤからとれた岩塩ですたい。
ミネラルたっぷり、カルシュームも鉄分も・・・」

自慢げに詳しい説明をするお爺さん?らしき人物は、得意になって話放題・・・
いつまでも続いて、私も時々合いの手をいれるから ますます快調に。

「フンフン、そこでエッチラホッチラ、あなたがリュックかついで ヒマラヤに登ったの?」

「はい!! イヤ! わたしじゃありまッせん! 業者から仕入れたのですよ・・・」
本人は、ながれる汗をふきながら慌てた。

「そうよね、びっくりしたですよ、あなたが登ったかと思ってネ、ふふふ~
話がおもしろかったので、ヒマラヤ岩塩をいただきましょうね。 ところでおいくら?」


待ってましたとばかりに
「はい、1,000円です! 1Kg 入っています。
ついでに、この財布はどうですか? オーストリッチの財布、いまならもう10,000円でよかばってんな」

しぶといよ、なかなか このおじいさん
「いや、今度にしときましょ」

オーストリッチの長いサイズで、10,000円とは、安いけどこれはチトおかしいねぇ
信じられんワ・・・

それからは、毎日料理の味付けにはヒマラヤ岩塩をつかっているが、なるほどこれは一味ちがう
少量でも料理にコクがあり、とてもおいしい。
買って良かった。

そして次の店へ、ここで見つけたものは気にいった・・・

・・・次回へ続きます。

 

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物を大切に使う (十日市で)

2012年07月16日 | ばあやの本棚

ピカピカに変身した 古兵の包丁と洋裁用のハサミ

 
 わたしの町には、子どもの頃からの有名な百貨店があった。 Mデパートだ。

日曜日になると、家族ずれで、「M屋に行くぞ」と父親の声がかかると、心弾ませて
何か買ってもらえるかも知れないと 姉弟妹でワクワクしたものだった。

最近は大型店舗の進出で、小売り店が閉店の憂き目にあい、
三池炭鉱閉山から数年経過後も、 なかなか不況からの脱皮がままならず、
そのあたりの賑わいが当然のように消滅。

中心街にながく君臨していた老舗のM百貨店も、とうとう閉店に追い込まれたのは数年前のこと。

閉店後は、わずかに残された数軒の老舗店が細々と生き延びているだけ。

ところが、こちらもじっと指をくわえて負けてはならぬと、静かな町興しが始まっている。
とりあえず、今 代表的なものは 元Mデパート前で毎月開かれている十日市だ。

近郊の農家からは野菜物や、小間物店、金物店、古本屋他の有志があつまり、
少しずつ賑わいをみせてきた。
とにかく人を呼ぶために、安くて良い品物をならべて、魅力をあつめるしかない。 

友人から聞いて、早速わたしも出かけてみた。

的は、包丁研ぎだ。試しに十日市に出ている店に頼んだものは、包丁と洋裁用のハサミ1本。
閉店間際にもかかわらず、気持ちよく引き受けてもらった。

「30分ほどかかりますけん、ほかの店ば見よってください」

ざっとみたところ、まだ10軒ぐらいは片付け途中ながら、見るに充分だった。
「奥さん、トマト、枝豆はいらんかな?安くしますけん~」と声がかかる。
「は~い、ごめんね、うちに植えてます・・・」

30分過ぎたころ、研ぎ屋さんから声がかかった。
「ハイ、どうぞ 両方で1,500円です」
2本で? なるほど安い。

帰ってあけてみると、なんと両方とも ピカピカ!
試しにまずハサミ、ザクリと厚布が切れた。

このハサミは、昭和33年夜間の洋裁学校へ行きはじめたころに買ったものだ。
このハサミを使い、妹達の洋服を縫い、わたしの子ども達のも一晩で縫いあげた。
幼稚園時代に、はしゃぎながら着ていた二人の娘の姿を思い出して、涙ぐんでしまった。

実に50年以上使ったことになるが、一度も研ぎに出すこともなかった。
ハサミは使いようとはよくいったもので、結構切れていたので、研ぎなど考えてみなかったから・・・

研いでみて、こんなに気持よく切れるとは思いもしなかった。

包丁もしかり、25年前に婦人会のお世話で買った古兵の包丁だ。
これは2本あるので時々ほかの店に研ぎに出していたが、1本で700円也の支払いだった。
ハサミはもっと高かっただろうな。

夫に「指まで切らんように、用心してね」と声をかける。

時々は、これからは気分転換に店をのぞいてみょうか・・・

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アメリカン・チェリー

2012年07月14日 | ばあやの本棚

ある日暮れ時のこと、  玄関のチャイムが鳴った。

「ハ~イ」と答えると遠慮がちな ご婦人の声とお顔がモニターに・・・
「はて、だれかな?」

あまり見知らぬお方だったけど、丁寧に頭をさげられて???

『毎朝、犬の散歩中に畑仕事のご主人さまを拝見いたしています、◎▽でございます』

「・・・あ~、あの犬をおつれの・・・失礼しました」
私は、ぎこちない挨拶をコチコチ状態でやっとできた、舌をかみそうで・・・

よく見ると、かなりのご年配のご婦人のようだが、
両手に大事そうに包みをもって
『これはアメリカに住む娘からの送りものですが、お裾わけをと思いまして』・・・

いい香りがしている。
『アメリカン・チェリーでございます』

スーパーで見かけることはあっても、高値かもと思い つい通り過ぎていた果実売り場の
それであった。

「どうも夜更けにおいでいだだき、珍しいものをありがとうございました」

手には小型の懐中電気を携帯されて、夜道をしっかりした足取りで帰っていかれるのを見送った。

畑で出来る野菜類を少しだけお分けしていたが、そのお礼だといってあった。
ありがたいことやねと、夫と一緒に包みをあけると濃い紫色した大粒のチェリーが現われた。
量があまり多いので計ってみたら、ちょうど500グラム。

夫がうれしそうに、「はよ食べてみろか」と目を細めた。
「うん、こらぁうまかばい!!」 

初めて口にした アメリカン・チェリーはとても肉厚で甘かった・・・

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あ~遂に

2012年07月08日 | ばあやの本棚

後期高齢者、2歩手前になっちゃった。

  
  73才の誕生日を無事に? 迎えることができた。

「今日はおめでとう!
杏さんは、何回も死ぬ手前まで行っては戻ってきたから、

ばあちゃん(母)と同じで きっと長生きするばい!」

から 変なエールをもらった。

うれしいような、だけど
「もう、そげ~んな 生きらんちゃ ヨカバッテン!!」 ハハハと 笑ってこたえたものだが・・・

さて、これからがどうしたものか、 神様の思し召しどうりだから 先の事はわからないよ~

梅雨もひとやすみ 久しぶりにみる青空
秋を思わせるような  ひんやりとした風が頬を撫でて行く~

午前5時・・・ 空がきれいだ。
「う~ん なんにも 言えないわ~」            杏子 73才の朝の一言。

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四国のきょうこさんへ

2012年07月05日 | ばあやの本棚

 今年は、こんなきれいな紫陽花が庭を飾っていますよ・・・



みなさまへ

ブログを勝手にお借りして、お便りいたしまして申し訳ありません。

どうぞお許しくださいませ。

四国のきょうこさん、お変わりございませんか?

急にお話ししたくて、きっと見ていてくださると思いましたので・・・こんな思いを更新しました。

さる土曜日(6月30日) T病院で恒例の、ぎ◎▼◎会が開催されました。

ちょうど梅雨真っただ中、激しい雨、時々小降りの繰り返しでしたが、
約40名ほどの参加者があり
やはり、この病気への関心度が強いことをあらわしているとおもいました。

T先生は 相変わらずお元気そのもの、我が夫と同年齢と聞いて更に驚きました。

毎日、少しでも患者の快復にむかっての熱心な尽力、責任は重くて、
いつ体を休めてあるのだろうか?と思うほどに多忙な日々。

正反対に、のんびりとすごしている夫よりも、少し老いてはみられますが、
その重厚さは雲泥の差と感じ入りました。

T先生のお話の後、いつものように5~6班にわかれての観談。
配られたパンフレットには、
あなたのお話が優しく わかりやすく掲載されてあり、
初めての参加者の関心をおおいに呼ぶものでありました。

おなじ病をもつ患者として、これからの心構え、治療方法、病気に対する不安な気持ち、
質疑応答などで 予定時間よりも、延長された程で有意義な一日でした。

入院中の体験談として、わたしもグループごとの輪のなかで、少し時間をいただきました。

T先生から 「病気は自分で治すのですよ、僕達とお薬はお手伝いです」といわれたことが忘れられず、希望をもって治療に専念できる体制つくる。

そして、心からお話しできる よき友を持つことが、快復につながる近道でもあるのでは
ないでしょうか。

まあ こんなことをお話させていただきました。

2年前に、私が体験発表と太極拳を演じた事を忘れないでいてくださった方と
偶然同じ班になり、親近感がうまれました。
帰り道には、一緒にチョッと デパートへまわり 楽しいお茶タイムも。

「来年も、元気でまた逢いましょう」との約束でお別れしました。
雨はすっかり止んでいて、一路我が家へと JRでのかえり道。

夏至がすぎて日暮れがせまり、熊本駅は乗客がだいぶん
多くなり、少し疲れもでて うとうとしかけました。

ところが、ちいさな男の子連れのお母さんに 電車と列車で偶然に また一緒になり、
男児の可愛いしぐさに見とれて、乗り過ごすことなく無事に帰りつくことができました。

約4年半前からはじまった我慢の治療効果があり、ブロック注射はひとまず
ピリオドをうつことができました。

しかし、投薬・診察は継続中ですが、 幾分か気分が楽になってきました。

甘んずることなく、これからの生活には、慎重度は変わりなくも、
明るい気持で努力して さらに元気でいたいものです。

あなたのお便りを、読み返しながら つらかった治療、ていねいな歯磨き競争など
そして、なによりも あなたの笑顔を思い出しています。  

九州の杏子より           

 

 

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