8月12日のこと。
前日までの猛暑をきれいに忘れたかのように、朝から妙な曇り空。
「こらぁ、ひと雨来るばい、後から雷さんも鳴らすごたる・・・」とじいや。
「え?、今日は熊本の病院行きてから、初乗りからいきなり雨のお見舞いは
いらんけどねぇ・・・」ぶつぶついいながら準備をはじめた。
案の定、小さな雨粒が落ち始めてきた。天気予報がピタリ
「ひどうならんうちに、はよ行かんね」
じいやにうながされて、午前7時20分に出発した。
心配なのか玄関で見送ってくれた。
車はかろやかに走りだしたが、いきなりの雨でちょっとガッカリ。
先は長いぞと慎重に運転はじめた。
国道208号線からバイパスにはいり、スピードは約50~60キロ走行。
軽い軽い、まるで音がしないし振動もあまり体には感じない。
好きな軽音楽のCDをききながら、ハンドルを握って一路熊本へ。
途中から雨がひどくなりかけたが、ワイパーは真ん中に1本だけ
音もなくすいすいと雨粒をはらってくれる。
今日はラクチンだなぁ・・・
予定どうり9時ちょうどに病院へ到着した。
雨はすこし小降りにかわっていて時間も早いので
駐車場もゆっくり空いている。用心しながら端の方にバックで駐車した。
キーをハンドバックにいれたままで、ノブに軽く手をふれるだけでドアロックOK。
「へぇ~便利やね」
乗るときもノブを握るだけでバッ!と音がしてロック解除!
うっかりしてキーを車内において、そのようにしたら
たちまちドアロックになってしまい、大変なことになるので
これは要注意ね。
受け付後にしばらく待ち時間、ちょうど高校野球熱戦中で患者さんたちも
テレビに釘づけだ。
まず、電気治療から開始、雨にもかかわらずあいかわらず患者さんは多いが
顔なじみの看護師さんは、テキパキと治療をすすめてくださる。
次の治療まで待ち時間多々ありで、ジュースボックスから
熱いココアをいっぱい。
代金は90円也でお安いけど、これがまた美味しいのだ。
ゆっくりと味わうこの時が、一番好きなタイムだ。
そうこうしながら次の治療がすみ、お昼になった。
いつも弁当持参なので、今日は車の中でリラックスしていただいた。
そして最後の針治療まで済ませたのは、午後16時。
支払をすませて帰路につくころは、雨はすっかりあがっていた。
国道3号線に乗るまでは、いつもなら30分ぐらい。
病院から県道を走りはじめたが、途中からどうしたことか車はなかなかすすめない。
「まあ雨もやんでるし、焦らないでゆっくり行こうか」
はじめは思っていたが、あまりのノロノロ、渋滞に巻き込まれ少し焦り始めた。
牛歩のごとく2~3メートル進みブレーキをふむ。
動き始めたかと思うとまたブレーキ。
時計をちらりとみたがもう1時間以上かかっているのに、まだ国道3号線に
のれなかった。
8月の12日、丁度お盆の帰省客だろうな、すれ違う車は
他県NOの乗用車が目立つ。
大型のトラックに前にはいられて、先の信号がまつたく見えない。
ダラダラながらもようやく3号線に乗れたが、そこから今度は大牟田方面への
国道へ入るまでがまた時間がかかった。
ようやく3号線 植木の信号から左へ折れると、後は大牟田までスイスイと走ることができたが、荒尾市内へ入ったころは時計はすでに19時を回っていた。
ところが困ったことに、お手洗いにいきたくなった。
病院を出発してから3時間以上ノンストップだった。「どこかに無いか?」
荒尾市内には入り、大型の本屋さんが目についた。
「あ~助かった!」
すでに外はもう真っ暗、さぁ早く帰らなくてはと、ライト点灯して走り始めたら
また雨が降り出してきた。
もうすぐだ、あとひとがんばり・・・
「ただいまぁ~、かえったよ~」 時計は20時10分前。
実に家をでてからざっと13時間ぶり。
玄関の外灯があかるく、車庫にも自動点灯のライトが待っていた。
「お~お、よう帰ってきたねぇ」ちよっぴり涙声に聞こえた。
今日一日の行動を話し始めた私は、絶好調!
新車のおかげで、疲れは不思議と感じなかった。
飽きもせず、わたしの舌の回転にまかせて
じいやは「うんうん」とにこにこして聞いていた。
心配かけました、ごめんね・・・
ココナッオイル
おみやげは、本屋さんでみつけた、いま噂の
ココナッオイル 1本 2,700円也
今朝、早起きして作っていた おおばの味噌佃煮
じいやが作ったくれた なすの味噌炊き
ナスを大胆に5センチぐらいに斜め切して
間に包丁で2本の切れ目がはいっていた。
「え?こんな切り方したことがないよ」とびっくりした私に
「えへへ、うまいやろ?」と、じいやがにんまり
味もしっかりついていて、おいしい。
ところ天と真っ赤なトマトも添えて 遅い遅い夕ご飯でした。